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中国の王毅外相は米国のニューヨークで現地時間28日、国連安全保障理事会の閣僚級会合に出席し、朝鮮半島で高まっている緊張について、北朝鮮が一方的に起こしたものではないと発言した。写真は北朝鮮。
中国外相、朝鮮半島問題「北朝鮮が一方的に起こしたものでない」=安保理・閣僚級会合で発言
http://www.recordchina.co.jp/b176612-s0-c10.html
2017年4月29日(土) 11時50分
中国の王毅(ワン・イー)外相は米国のニューヨークで現地時間28日、国連安全保障理事会の閣僚級会合に出席し、朝鮮半島で高まっている緊張について、北朝鮮が一方的に起こしたものではないとして、関係各国すべてが責任を負ってこそ、半島の非核化を早い時期に実現できるとの考えを示した。
王外相は半島情勢の現状について、「火がつけば急転直下して収集のつかない事態になる」可能性が高いと指摘し「歴史における、このような痛ましい教訓は多い」として、強く警戒する必要があると指摘。
北朝鮮の動向については、核兵器を拡散させないシステムを維持することに意義があるとして、中国は北朝鮮が核兵器を開発したり保有することに断固として反対すると論じた。
北朝鮮に核兵器保有を断念させる方策としては「武力で対立を解決することは不能。かえって大きな災難をもたらす。対話と交渉こそが唯一の解決策」と主張。2003年から07年5月までは対話が行われていたとして、05年に中国、北朝鮮、日本、韓国、ロシア、米国による6者会合で、北朝鮮が核兵器開発と保有を全面的に放棄することで合意された「9.19共同声明」の重要性を強調した。
朝鮮半島問題と中国のかかわりについては「中国は直接に対立を起こしている側ではない。半島の核問題の鍵を中国が握っているわけではない」と主張する一方で「中国は半島の近隣国であり半島の平和と地域の安定に対しての責任を持つという意味で、半島の核問題の交渉による解決を推進するために、不断の努力をしている」と述べた。
問題の現状については、中国がこのところ主張している、朝鮮半島の非核化と半島の平和メカニズムを交渉により同時に成立させる「双軌並行」と、そのための突破口になるとする北朝鮮が核実験を、米韓が軍事演習をまずは自粛する「双暫停」が有効と主張。その上で、朝鮮半島の緊張は「(北朝鮮が)一方的に起こしたものでない。問題を解決する責任を一方だけに押し付けることはできない」と、米国などにも責任があるとの考えを示した。
王外相はその上で、「中国語の『危機』はという言葉には『危うい』と『機会』の2つの意味を持ち合わせる」と説明し、現在の危機的状況はすなわち、対話を復活させることを真剣に考える時期が到来したことを意味すると主張した。(翻訳・編集/入越)
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