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「中国の一部だった」事実ない−韓国政府がトランプ米大統領の誤解正す
Kanga Kong
2017年4月20日 22:20 JST
中国の習近平国家主席は中・韓両国の歴史についてトランプ米大統領に何と話したのか−。韓国政府はこれを知りたがっている。
トランプ大統領は先週の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、朝鮮半島が「かつては中国の一部だった」と習主席から聞いたと語った。韓国国民は大憤慨し、外務省が習主席の発言内容を確認する事態になった。
韓国外務省の報道官は20日ソウルで記者会見し「数千年の歴史の中で韓国が中国の一部だったことは一度もないというのは国際社会で認識されている明白な事実だ」と言明した。
トランプ大統領は核実験やミサイル試射をやめさせるように中国が北朝鮮を抑えることを望んでいるが、歴史的関係についての習主席の説明を聞いて、北朝鮮の政策に影響を及ぼすことは中国にとっても「それほど簡単ではない」ことが分かったとWSJ紙に語っていた。
原題:South Korea Tells Trump It’s Actually Never Been a Part of China(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-04-20/OOPCI56K50XU01
韓国大統領選、進歩系2強に悩む有権者
文、安両氏、大接戦 これまでの選挙の法則通じず
2017.4.21(金) 玉置 直司
ペンス副大統領、対北朝鮮「あらゆる選択肢ある」 板門店を視察
北朝鮮問題も大統領選の大きな争点の1つ。写真は南北軍事境界線上の板門店を訪問したマイク・ペンス米副大統領(中央、2017年4月17日撮影)〔AFPBB News〕
?韓国の大統領選挙まであと20日。進歩系の2人による大接戦という状況に変化はない。公示後最初のテレビ討論が2017年4月19日にあったが、決め手に欠け、大勢には影響を与えなかった。
?4月19日、夜10時から、国会に議席を持つ5人の候補によるテレビ討論会が開かれた。5人は立ったままで、事前に質問は教えていない。資料の持ち込み禁止だ。
公示後最初のテレビ討論
?外交安保と経済文化社会に分けた討論会だったが、それぞれ1人あたり9分間の時間が与えられる。この時間内であれば、どの候補に質問をしてもいい。準備した資料を読むだけという討論会に対する批判に答える形で、新しい方式で実施された。
?どんな質問が誰から飛んでくるか分からない。瞬発力、危機管理能力、批判に対する対応力などを試そうという趣旨だった。
?この日の討論会は、公示後始めての直接対決だった。有力候補である共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン=1953年生)氏と国民の党の安哲秀(アン・チョルス=1962年生)氏にとっては、選挙戦を左右する大きな意味を持つ討論会と言われた。
?討論会を見たが、それなりには面白かった。だが、結論から言えば、選挙戦に決定的な影響を与える内容ではなかった。
?一夜明けた今朝、筆者は、大手紙デスクや記者、企業人などに相次いで「昨夜の討論会は選挙戦に影響を与えるか?」と聞いてみた。
決定的な影響はなし
?全員が口を揃えて「そういう内容ではなかった」という答えだった。とはいえ、討論会が面白くなかったわけではない。
?「北朝鮮はわれわれにとって主敵なのか?」
?「そういう規定は、大統領になる人物がすべき発言ではない」
?「軍の統帥権者(大統領)が主敵を主敵と言えないということなのか」
?保守系の正しい政党の劉承?(ユ・スンミン=1958年生)氏は、文在寅氏の北朝鮮に対する基本的な考えを厳しく追及した。
?19日の討論会で、最も攻め立てられたのは、世論調査で首位を走る文在寅氏だった。
?保守系の自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ=1954年生)氏は、文在寅氏が北朝鮮にある開城(ケソン)工業団地の大幅拡張を打ち出していることを槍玉に上げ「韓国で雇用を増やそうというのではなく、北朝鮮のための雇用拡大策ではないか」と批判した。
?また左派の正義党の?相?(シム・サンジョン=1959年生)氏も、文在寅氏のサード(THHARD=地上配備型ミサイル迎撃システム)配備問題に対するあいまいな態度を批判すると、文在寅氏が「私ではなく、立場があいまいな安哲秀氏に聞いてほしい」と語る一幕もあった。
視聴率は26%
?だが、全体としては、討論会の参加者が5人もいたことで焦点がぼやけた面は否めない。もともと当選可能性が高くない、洪準杓氏、劉承?氏、?相?氏が元気に発言して攻撃に回ることは当然だ。
?文在寅氏も予想していたことで、うまく言質を取られないような発言を続けた。安哲秀氏は、文在寅氏を相手に何度も論争を挑むが、かわされる場面も多かった。
?それでもやはり一般国民の関心は高かったようだ。午後10時からという時間帯にもかかわらず、視聴率は26.4%を記録した。かなりの数字と言えるのではないか。
?今回の選挙は最終盤まで接戦だ。最新の世論調査を見ると、文在寅氏がリードを維持しており、急追する安哲秀氏がなかなか逆転できないこう着状態でもある。この状況が、投票直前まで続く可能性も高まっている。
?今回の選挙は、史上初めて進歩系候補2人が世論調査で上位を競い合うという展開になっている。初めてのことで、「過去の選挙戦」の法則からはなかなか結果を推測できない。
?韓国の大統領選挙はこれまで、「地域性」「世代」「イデオロギー」の3つか重要な要素だった。
地域性、年代、イデオロギーの3要素は?
?このうち「イデオロギー」については、多数派の保守派からの当選の可能性がほぼなくなったという見方が圧倒的で、有力候補を、「右派」か「左派」、「保守」「進歩」できれいに分けることができなくなった。
?イデオロギーで当選のための支持者を固めるやり方が通用しないのだ。
?文在寅氏と安哲秀氏ともに、「保守」あるいは「中道」の票をどれだけ奪えるかが勝敗を決すると見て、選挙期間中、「右展開」を加速させている。外交安保政策では、大きな差はなくなっている。
?一方、韓国政界では、いつもはっきりしていた「地域性」も薄れている。以下、2016年の総選挙の時の地域別の有権者数だ。
▽2016年4月の総選挙の際の都市・道別の有権者数
ソウル・京畿道?????????2077万人
釜山・慶尚南道????????? 660万人
大邱・慶尚北道????????? 426万人
忠清南・北道????????? ?433万人
全羅南・北道????????? ?424万人
江原道???????????? ?127万人
済州道??????????????49万人
?これまでの大統領選挙では、全羅南・北道で進歩系が、慶尚南・北道で保守系が圧倒的に得票した。
?首都圏は、保守と進歩が混在しており、結果的に忠清南・北道をどちらが押さえるかが大きなポイントだった。ところが、今回は、全羅南・北道でも、慶尚南・北道でも、文在寅氏と安哲秀氏が激しく競い合っている。
?「朝鮮日報」が2017年4月14日〜15日に実施した世論調査によると、文在寅氏は、ソウル、仁川・京畿道など首都圏、釜山・慶尚南道で、安哲秀氏は、大田・忠清南・北道、光州・全羅南・北道、大邱・慶尚北道でリードしている。
?ただ、全羅道や慶尚道では接戦で、地域色は結果的に薄まっている。
世代間の差ははっきり
?残りの「世代間の差」は、色濃く残っている。
▽世代別人口比率(2017年3月現在)
20代???????16.1%
30代???????17.9%
40代???????20.9%
50代???????20.2%
60代???????24.6%
?20代、30代では文在寅氏が、60代以降では安哲秀氏が大きくリードしている。
?もともと安哲秀氏がベンチャー企業創業者出身で若者に高い人気があったが、今回の選挙では、進歩層、若者の票が文在寅氏に流れ、その代わり、60代以上で保守・中道層の票をかなり取り込んでいるようだ。
?では、最新の世論調査はどうなっているのか?
?先ほど触れた「朝鮮日報」の世論調査では、5人の対決が続く場合、
文在寅氏????36.3%
安哲秀氏????31.0%
?だ。また、15日〜16日に実施した「中央日報」の世論調査は、
文在寅氏????38.5%
安哲秀氏????37.3%
?だ。これまでの例なら、投票まで1か月を切った時点で世論調査で首位に立った候補がほとんど逃げ切っている。
1か月前の世論調査が最終結果にならない?
?だが、今回は過去の例が通用すると言い切る専門家はほとんどいない。保守層は最終的にどういう判断をするのか。
?5人の候補者のうち、保守系の候補者が果たして「完走」するのか。1人抜けた場合、その支持者の票が安哲秀氏に行くのか。また、そうだとして、安哲秀氏から離脱する進歩支持層の票はどれほど出るのか。
?もっと分からないのが、保守層や若者が果たして投票に行くのかどうかだ。
?保守層は、自分が本当に支持する保守の候補者がいないか、いても当選可能性はきわめて低い。にもかかわらず、「誰かを落とすために」投票に行くのか。
?若者は、どう出るか。韓国では投票の前の週は、休日が多い。3日が釈迦誕生日、5日がこどもの日で休日だ。両日にはさまれた4日を休みにする企業も多い。さらに9日の火曜日は大統領選挙の投票日で休日だ。8日を休めば、一気に長期連休になる。
?「季節的にも日本などに旅行に行く絶好の時期で、投票と旅行のどちらを選ぶのか迷っている若者もまだ多い」(韓国紙デスク)
?若者支持率が高い文在寅氏とすれば、20代や30代の投票率が下がることは手痛い。連休の利用法にまで頭を悩ませる選挙戦だ。
?朴槿恵(パク・クネ=1952年生)氏の罷免で思わぬ形で大幅に繰り上がった大統領選挙。異例ずくめで、予想も最後まで難しい選挙戦だ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49808
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