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蔡英文総統、潜水艦の自主建造始動を表明
発信日: 2017/03/22 |
蔡英文総統(右から3人目)は21日、高雄市の左営軍港を訪れ「潜水艦の自主設計・建造開始および協力覚書調印式」に出席、潜水艦の自主建造の重要性を強調した。(中央社)
蔡英文総統は21日、「潜水艦の自主設計・建造開始および協力覚書調印式」に立ち会った。
中華民国海軍の「2017年敦睦遠航訓練支隊」は21日、国交樹立国に向けて出航した。蔡総統は同日午前、自ら台湾南部・高雄市の左営軍港を訪れ、敦睦遠航訓練支隊の出航を見送り、海軍兵士を激励した。その後、蔡総統は「潜水艦の自主設計・建造開始および協力覚書調印式」に出席し、潜水艦の自主建造計画がスタートを切ったことに立ち会った。
国防部(日本の防衛省に相当)の馮世寛部長(大臣)と黄曙光海軍司令は21日、潜水艦の国産プロジェクトを共同で進める台湾国際造船の鄭文龍董事長(会長)と国家中山科学研究院(中科院)の張冠群院長とともに、「潜水艦の自主設計・建造開始および協力覚書調印式」に出席した。
蔡総統は、調印式のあいさつで、「本日は非常に重要で意義のある一日。敦睦艦隊の出航というだけでなく、潜水艦の自主建造に乗り出す歴史的な瞬間でもある。高級練習機の『自主研究・製造計画』の始動に引き続き、本日から潜水艦の自主建造計画も正式に始動した」と喜んだ。
蔡総統はその上で、「強固な防衛力、重厚な抑止力」の軍事戦略構想の下、水面下の戦力は、台湾にとって最も強化すべきものだと説明した。
蔡総統はまた、潜水艦の自主建造は、自主的な防衛政策のうち、難易度の最も高いものの一つだと述べた。さらに、潜水艦の自主建造に対し、困難や疑問の声があがっていることについては、「台湾の人々は目的に向かって勇敢に挑み、乗り越えていく。これが台湾の精神で、政府に与えられた使命でもあり、素直な気持ちで真正面から向き合うしかない」との決意を語った。
蔡総統は、「まずは自らが動かなければ誰も助けてくれはない」というのが国際政治の鉄則とし、困難だからといって行動に移さないなら、台湾の自主防衛政策に未来はないと強調した。
潜水艦の自主建造について蔡総統は、「海軍、中科院、台湾国際造船だけの使命でなく、政府、国家、産業全体が共にこの任務を遂行していく。なぜなら、政府の目標は、単なる魚雷潜水艦の建造ということだけでなく、台湾の安全保障、産業の発展、社会の団結を代表する潜水艦の自主建造という任務を遂行することだ」と述べた。
政府は、自主的な防衛政策を更に強化し、制度面からも自主防衛の精神を強めることで、国家の安全保障と産業発展が密接につながった強固な構造を作り上げるとしている。
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