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イラク軍 ＩＳの拠点 モスルの東半分をほぼ制圧〜モスル 完全な奪還さらに数か月かかるか／nhk
1月19日 5時02分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170119/k10010844631000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_012
過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートのイラク最大の拠点、モスルの奪還作戦で、イラク軍はチグリス川によって東西に二分されるモスル市内のうち東半分をほぼ制圧し、作戦は残る西半分の攻略という新たな段階に入ります。
イラク軍は去年１０月からアメリカ軍などの支援を受けて、過激派組織ＩＳから北部の主要都市モスルを奪還する作戦を続けています。
イラクのアバディ首相は１８日、声明を出し、イラク軍はここ数日の間で大きな勝利を収めたとしたうえで、チグリス川によって東西に二分されるモスル市内のうち東半分をほぼ制圧したと発表しました。
イラク軍はＩＳの激しい抵抗にあい、厳しい戦いを強いられてきましたが、先月末から態勢を立て直して攻勢をかけた結果、勢いを盛り返しました。今後、作戦は、残る西半分の攻略という新たな段階に入ります。
ただ、ＩＳにとってモスルは政治面でも、税金の徴収など経済面でも死活的に重要な都市だけに、必死の抵抗が予想されます。また、モスルの西半分は狭い路地が多く入り組んでいて、ＩＳはこうした地形を利用しながら住民を盾に攻撃を仕掛けるおそれがあり、戦闘の巻き添えになる住民が増えることが懸念されます。
イラク軍は引き続き慎重に作戦を進める必要があり、現地では、奪還作戦の完了にはさらに数か月かかるという見方が出ています。
ＩＳの拠点モスル 完全な奪還さらに数か月かかるか／nhk
1月17日 4時26分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170117/k10010842031000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_003
過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートのイラク最大の拠点、モスルの奪還作戦が始まってから１７日で３か月になります。イラク軍は先月末から改めて攻勢をかけ、モスルの東半分の制圧に近づいていますが、完全な奪還にはさらに数か月かかるという見方が出ています。
イラク軍は、去年１０月からアメリカ軍などの支援を受けて過激派組織ＩＳからイラク北部の主要都市モスルを奪還する作戦を続けています。モスルの東側から部隊を進めるイラク軍はＩＳの激しい抵抗で一時、進軍のペースを落としましたが、先月末に態勢を立て直して、改めて攻勢をかけた結果、今月１５日に、ＩＳが拠点としてきたモスル大学を制圧するなど、モスルの東半分の制圧に近づいています。しかしチグリス川をはさんだモスルの西側は、狭い路地が多く、より入り組んでいるため奇襲を受けやすく、ＩＳも残るモスルの西半分を死守しようと必死に抵抗してくることが予想されています。
今回の作戦で拘束されたＩＳの戦闘員にＮＨＫが治安当局の許可を得てインタビューしたところ「兵力で劣っていても関係ない。多くの国から来ている外国人戦闘員も母国に戻るつもりはない」と話し、ＩＳはモスルで戦いとおす構えだと強調しました。現地では、奪還作戦の完了には、さらに数か月かかるという見方が出ています。
ＩＳ戦闘員「再びシーア派と戦う」
ＮＨＫでは治安当局の許可を得て作戦で拘束されたＩＳの戦闘員に話を聞くことができました。
この戦闘員は、モスル出身のイラク人、ワリード・イスマイル容疑者（２０）で、３年前、ＩＳがモスルを制圧したあと、ＩＳに加わりました。今回の戦闘で最前線に配置され、去年１１月、モスル近郊のバシカでクルド人部隊によって拘束されました。
この戦闘員は、ＩＳが支配地域を失っていることについて「兵力の規模は関係ない。私たちのよりどころは信仰だ」と話し、兵力で劣っていても士気は高いと強調しました。
そのうえで「ＩＳには、アメリカやヨーロッパ、トルコなど多くの国から戦闘員が参加している。彼らは母国に戻るつもりはない」と話し、ＩＳはモスルで戦いとおす構えだと強調しました。
またモスル出身のこの戦闘員は、ＩＳに加わった動機について、イスラム教スンニ派とシーア派の宗派間の対立をあげ、この戦闘員を含むスンニ派の住民は、ＩＳが来るまでシーア派主体のイラク軍に虐げられていたと述べました。そのうえで、「ＩＳに加わったことは後悔していない。いま拘束が解かれるなら、再びシーア派と戦う」と話し、地域の安定に向けては、軍事作戦だけでなく、宗派間の対立の解消が大きな課題であることをうかがわせました。
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