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不完全な「和解」 真珠湾訪問もおわびしない安倍首相
人民網日本語版 2016年12月26日14:46
日本の安倍晋三首相は今月26、27両日に初めて真珠湾を訪問し、戦争の犠牲者に哀悼の意を捧げると共に、近く退任するオバマ米大統領と最後の首脳会談を行う。中国新聞網が伝えた。
■気まずい「和解」
だが、このような「歴史的意義のある」訪問に、安倍首相は真珠湾事件の勃発した当日である12月7日を故意に避け、クリスマスシーズンを選んだ。このような安倍首相の「工夫を凝らした目立たなさ」は、より多くの批判や抗議を避けたいからに違いないとの分析がある。
日程を見ると、安倍首相は26日に出発し、到着後まずオバマ大統領と首脳会談を行う。その後、27日に共に真珠湾で慰霊をするほか、奇襲で生き残った退役軍人らの前で感想の言葉を述べる。安倍首相は第2次大戦で戦死した米兵を追悼する国立太平洋記念墓地で献花する。岸田文雄外相、稲田朋美防衛相も今回の訪問に同行する。
菅義偉内閣官房長官は「(今回の訪問は)慰霊のためであって、謝罪のためではない」と指摘した。以前米国の一部の議員、韓国系民間団体、中国系民間団体、反戦組織の抗議を招いたが、安倍首相は今回の発言でも米議会での演説時と同様、過去の戦争に対する「痛切な反省」と「深い悔悟」に言及してもおわびはしない。
■今も突き刺さるトゲ
安倍首相の今回の姿勢表明に対して、かつて真珠湾事件を自ら経験した米退役軍人のジェイ・グローブ氏はこのほど、安倍首相は米国民に対して「正式におわびする」べきだと指摘した。グローブ氏は、安倍首相がおわびしない限り、米国と日本が真の和解にいたるかは疑問だと考える。
共同通信社の分析では、日本政府は今回の訪問の目的は「戦没者の慰霊」のみにあるとしている。安倍首相を支持する保守勢力はおわびに強く反対しているが、もしおわびしないのなら、「痛切な反省」という姿勢表明との不一致を指摘される可能性がある。日本の歴史学者らでつくる「村山談話を継承し発展させる会」はさらに、安倍首相は「まず日本が侵略したアジア各国に行くべきだ」と主張する。
両国の「和解」の展望について、毎日新聞は「日米は第2次大戦後、強固な同盟を築き上げてきた。だが、底流には、大戦をめぐる両国民の複雑な感情が横たわる。とりわけ日本にとっては米国による広島、長崎への原爆投下が、米国にとっては真珠湾攻撃が、両国関係に突き刺さったトゲとなってきた」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年12月26日
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