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リビア中部シルトのギザバフリーヤ地区で、過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦に参加する統一政府(GNA)派民兵の車両(2016年12月8日撮影)。(c)AFP
【12月18日 AFP】リビア統一政府(国民合意政府、GNA)のファイズ・シラージュ(Fayez al-Sarraj)暫定首相は17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあった中部シルト(Sirte)を政府部隊が完全制圧したことを受けて、シルト奪回作戦は正式に終了したとテレビ演説で発表した。シルトはISがリビア国内最後の拠点としていた沿岸都市。一方でシラージュ暫定首相は、ISとの戦いはまだ終わっていないと警戒を呼び掛けた。
シルトでの対IS軍事作戦は8か月間続いていたが、2週間前の今月5日に統一政府の部隊が完全制圧したと発表されていた。
トリポリの東方450キロに位置するシルトは、ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の出身地。シリアやイラクでも劣勢が続くISにとって、シルトを失ったことは大きな打撃だ。
長らくカダフィ大佐の独裁が続いたリビアは、北大西洋条約機構(NATO)の軍事介入などで2011年にカダフィ政権が崩壊。その後は2つの政権が莫大な石油収入をめぐって対立し民兵勢力も台頭するなど、国内は混乱に陥った。
首都トリポリ(Tripoli)で3月に発足した統一政府は政権の座をめぐって東部を拠点とする支配勢力と正統性を争っているが、シルト制圧によって国連(UN)の後押しを受けた統一政府の権威が高まったといえる。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3111673
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