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シリア政府軍、アレッポを制圧へ 反政府勢力が撤退で合意
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8451
2016年12月14日 BBC News
ロシアのビタリー・チュルキン国連大使は13日、シリア北部の主要都市アレッポで政府軍と反政府勢力との戦闘が終わったと述べた。反政府勢力もアレッポから撤退することに合意しており、多くの人命を奪った4年間に及ぶ激しい戦闘に終止符が打たれる。
チュルキン大使は、シリア政府軍が反政府勢力が最後まで支配していた地域を奪還した、と語った。
反政府勢力は合意を確認し、民間人も退避できると示唆した。現地で取材する記者らも、空爆や戦闘はここ数時間起きていないと語った。
国連の人権高等弁務官事務所は、政府軍や民兵らが反政府勢力が支配していた地域の住民を次々に殺害していると指摘。4つの地域で82人が殺され、このほかにも多くの人が殺された可能性があるとした。
国連や米国は、アレッポで行われた残虐行為は、シリア政府と同盟国のロシアやイランに責任があるとしている。
ロシアは残虐行為を否定している。
国連安全保障理事会が開いた緊急会合でチュルキン大使は、「過去1時間内に報告を受けた最新情報では、アレッポ東部での軍事行動は終わった」と述べた。
これに先立ちチュルキン大使は、反政府勢力の撤退をめぐる取り決めについて触れ、数時間以内に実施されると語っていた。
チュルキン大使は、「民間人は残れるし、安全な場所に行くこともできる。現地の人道的措置を活用できる。民間人に危害を加える者はいない」と述べた。
<解説>目を見張る状況転換――ジョナサン・マーカス防衛・外交担当編集委員
政府軍がアレッポ東部を掌握し、反政府勢力が残っていた地域を制圧したことはバシャール・アル・アサド大統領の政権にとってプロパガンダ的な勝利を意味する。アサド政権は、シリア国内で大きな人口を抱える都市のほぼすべてを支配下に置いた。
しかし、内戦勃発前には国内最大都市で、経済の中心でもあったアレッポの制圧は最も重要だ。
アサド大統領だけでなく、政権を支援するイランやロシアにとってもそうだ。
アレッポそのものは、ロシアの全体の戦略にはそれほど重要ではないかもしれない。しかし、反政府勢力のアレッポでの敗北は、アサド大統領にとって目を見張る状況転換があったことを浮き彫りにしている。
ロシアが介入するまでアサド大統領の軍事力は崩壊しつつあり、絶体絶命の状況にあった。
国外の勢力は、主に自分たちの戦略的目的を達成するために、アサド政権を立て直した。今後の行方も、彼らの目的が大きな影響を及ぼすだろう。
(英語記事 Aleppo battle ends as Syria rebel deal reached)
提供元:http://www.bbc.com/japanese/38311661
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