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This image captured by a KCBS News helicopter shows an unidentified projectile launched from an unknown point in the Pacific Ocean off the coast of Los Angeles Nov. 8, 2010. KCBS
米国と中国が戦争を始めれば局地戦で終わる保障はなく、米本土も巻き込む核戦争に発展する公算
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201609060000/
2016.09.06 12:24:02 櫻井ジャーナル
アメリカの国防総省系シンクタンクRANDは昨年に続き、アメリカと中国との軍事衝突をテーマにしたレポートを発表している。両国が戦争を始めた場合、アメリカは中国に比べれば少ない損害ですむものの、それでも規模は大きいとしている。状況次第でアメリカ軍はグアム、ハワイ、アラスカ、オーストラリアなどへ退くこともできるわけで当然だろうが、日本は逃げられない。前の報告書では、開戦の直後に沖縄の嘉手納空軍基地は弾道ミサイルの攻撃を受け、2週間ほどで壊滅すると推測していた。
中国が進めている「一帯一路」、つまりシルク・ロード経済ベルトと21世紀海のシルク・ロードのうち海上ルートは戦争で断たれ、経済的に中国は大きなダメージを受けるが、その影響はアジア大陸東岸の全域に広がる。原発もアメリカ軍基地も中国軍が破壊しなかったとしても、経済的に日本は破綻する。
ロシア軍が出てこなくても、ロシアから提供された高性能兵器は大きな威力を発揮するだろう。すでに中国はロシアから地対空ミサイルS-300を購入している。これはシリアでアメリカやイスラエルが神経を尖らせているミサイルだが、その能力を上回るS-400が提供されるとも言われている。その射程距離は40N6が400キロメートル、48N6は250キロメートル。48N6の速度はマッハ6.2だとされている。状況によっては、さらに高性能の兵器、また電子戦の装置が提供される可能性もある。
ロシアは千島列島の松輪島にある放棄されていた軍事施設を復活させ、ロシア軍の太平洋艦隊の基地にできるかどうか調べ始めたというが、これも太平洋西岸の軍事的な緊張が高まっていることに対応しているのだろう。
ロシア軍は超音速で飛行し、西側の防空システムでは対応できないイスカンダル・ミサイルを配備、昨年11月にロシア軍がリークした戦略魚雷も注目されている。この核魚雷は潜水艦から発射され、遠隔操作が可能。海底1万メートルを時速185キロメートルで進むことができ、射程距離は1万キロに達する。空母など艦船は勿論、日本やアメリカの海岸線にある都市を攻撃することが可能。爆撃機もアメリカ周辺に飛行させ、警告している。
2010年11月上旬にはカリフォルニア沖で海中から発射されたミサイルが目撃されている。アメリカ軍によるものではなく、中国の潜水艦が弾道ミサイルを発射したとも言われている。つまり、アメリカが中国を巻き込む戦争を始めた場合、アメリカの沿岸から中国が核攻撃する可能性もある。
フォーリン・アフェアーズ誌(CFR/外交問題評議会が発行)の2006年3/4月号に掲載されたキール・リーバーとダリル・プレスの論文で、アメリカ軍は先制第1撃でロシアと中国の長距離核兵器を破壊できると主張していた。
その論文が出た2年後、7月10日にアメリカのコンドリーサ・ライス国務長官はジョージア(グルジア)を訪問、8月7日にミヘイル・サーカシビリ大統領は分離独立派に対して対話を訴え、その8時間後の深夜に南オセチアを奇襲攻撃した。
2001年以降、イスラエルの軍事会社がジョージアへ無人飛行機、暗視装置、対航空機装置、砲弾、ロケット、電子システムなどを含む武器/兵器を提供、軍事訓練も行い、08年1月から4月にかけては、アメリカの傭兵会社MPRIとアメリカン・システムズが元特殊部隊員を派遣していた。
アメリカやイスラエルは周到に準備した上でジョージアに南オセチアを奇襲攻撃させている。この攻撃はイスラエルが作戦を立てたと推測する人もいる。フォーリン・アフェアーズ誌の論文を読んでも、この計画で南オセチアを制圧できると考えていたように思えるのだが、ロシア軍がすぐに反撃、侵略軍は惨敗した。その後、アメリカはアル・カイダ系の武装集団やネオ・ナチを使って侵略を始める。
こうした傭兵を使った侵略でターゲット国を破壊することには成功したが、アメリカもさまざまな形で衰退することになった。中国やロシアとの戦争でアメリカが勝つことは難しく、得るところはほとんどない。
しかし、それでもアメリカ軍が中国やロシアと戦争を始める可能性はある。現在、アメリカを動かしている勢力はアメリカの衰退や破滅を意に介していない。
1967年6月5日にイスラエルはエジプトを空爆、第3次中東戦争を始めている。その際にアメリカは上空から撮影した写真をイスラエルへ提供、政治的にも支援していた。(Alan Hart, “Zionism Volume Three”, World Focus Publishing, 2005)
支援の条件としてエジプトを攻撃することだけを認めていたが、イスラエルを信用できないこともあって情報収集船のリバティが派遣される。そのリバティをイスラエル軍は6月8日に攻撃する。
まず3機のミラージュ戦闘機が攻撃を開始、ロケット弾やナパーム弾を発射、最初の攻撃で通信設備が破壊された。それでも通信兵は寄せ集めの装置とアンテナで第6艦隊へ遭難信号を発信することに成功する。イスラエルはジャミングで通信を妨害し、その後もイスラエル軍は執拗にリバティに対する攻撃を繰り返した。
遭難信号を受信した第6艦隊の空母サラトガの甲板には、すぐに離陸できる4機のA1スカイホークがあり、艦長は戦闘機を離陸させる。イスラエルが攻撃を開始してから15分も経っていない。そこからリバティ号まで約30分だ。
リバティが攻撃されたことはリンドン・ジョンソン大統領へすぐに報告されたが、ロバート・マクナマラ国防長官は第6艦隊に対して戦闘機をすぐに引き替えさせるようにと叫んだという。(Alan Hart, “Zionism Volume Three”, World Focus Publishing, 2005)このとき、在欧アメリカ海軍の司令官だったジョン・マケイン・ジュニア、つまり後のジョン・マケイン3世上院議員の父親も事実の隠蔽に荷担している。
3時5分になってアメリカ側がリバティへ戦闘機と艦船を派遣すると至急電を打ち、3時16分には空母サラトガと空母アメリカがリバティを救援するために8機の戦闘機を派遣するように命令する。39分に艦隊司令官はホワイトハウスに対し、戦闘機は4時前後に現場へ到着すると報告、その数分後にイスラエルの魚雷艇は最後の攻撃をしている。
アメリカ側の通信はイスラエルに傍受されていたが、意図的に傍受させていた可能性もある。そして4時14分、イスラエル軍はアメリカ側に対し、アメリカの艦船を誤爆したと伝えて謝罪、アメリカ政府はその謝罪を受け入れた。この時の交信を記録した大量のテープを電子情報機関のNSAは破棄したという。(前掲書)
最近では知られるようになったが、このイスラエルによる攻撃とアメリカ側の対応をアメリカ政府は秘密にしてきた。2003年にアメリカが中東で始めた戦争がアメリカの利益に反することは最初からわかっていたが、それでも侵略を始めている。中国やロシアとの戦争がアメリカどころか人類の存亡に関わることを理解してもアメリカ軍は戦争を始める可能性があるのだ。その戦争に安倍晋三政権は参加しようとしている。
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