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命のやり取りの最中に1億4000万冊を戦地に届けた国
http://79516147.at.webry.info/201609/article_15.html
2016/09/02 21:05 半歩前へU
知らなかった。初めて知った。敵と命のやり取りをしているさなかに1億4000万冊もの本を戦地に送り届ける国と、戦って勝てるハズがない。ジヤーナリスト高瀬毅の投稿を、丸ごと転載する。
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書評の新聞「週刊読書人」に、『戦地の図書館 海を越えた1億4000万冊』(モリー・グプティル・マニング)の書評を寄稿しました。
第二次世界大戦の欧州と太平洋の各戦線に、アメリカは、兵士の気持ちを慰め、士気を鼓舞する「思想の武器」として、計1億4000万冊もの本を、送り届けていました。
「兵隊文庫」と言われる、ポケットサイズのペーパーバック。新作、旧作を、わざわざ「兵隊文庫」用に編集し、国家プロジェクトとして戦地の隅々まで届けていたというのです。
タヒチにボラボラ島というリゾート地がありますが、あんな遠隔の地(行ったことがあるので実感としてわかります)にまで、「兵隊文庫」を届けていました。
驚くべき企画力と実行力。「兵站」の力の凄みを思い知らされます。
第二次世界大戦の転換点となったノルマンディー上陸作戦の最激戦地、オマハビーチ。第一陣がほとんど死亡するという中で、後続の部隊が崖下に取りついた時、負傷した兵たちが衛生兵を待つあいだ、「兵隊文庫」を読んでいたというエピソードには驚愕します。
村上春樹が愛するF・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」は、出版当初評判にならなかったのに、「兵隊文庫」で火が付き、不朽の名作として今も読み継がれています。
一方のドイツは、1億冊もの本を焚書で葬り去りました。日本は厳しい言論統制下にありました。この二つの国が米国に敗れたのは偶然なのでしょうか。
知らない事実満載の本でした。
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