http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/479.html
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【8月20日 AFP】米国防総省のジェフ・デービス(Jeff Davis)報道官は19日、シリア北東部の都市ハサカ(Hasakeh)でシリア軍機がクルド人民兵部隊「クルド人民防衛部隊(YPG)」に対する空爆を実施したため、YPGと行動を共にする米国人の軍事顧問を保護する目的で、米軍主導有志連合の戦闘機が緊急発進したと述べた。シリア軍に対するYPGへの攻撃で、シリアで続く内戦は新たな展開を見せたことになる。
デービス報道官によると、シリア政府は18日にSU24攻撃機2機を出動させ、米軍特殊部隊の軍事顧問と共に戦闘訓練を行うYPGが駐屯する同国北東部のハサカ付近の地域の空爆を行った。
シリア軍機を阻止するため米軍主導の有志連合に属する複数の戦闘機が緊急発進したが、到着した際には既にシリア軍機は現場を離れた後だったという。
デービス報道官は、「(戦闘機の緊急発進は)有志連合軍を保護するために行われた」と述べ、「われわれは有志連合軍の安全を確保する。シリア政府には、彼らに危険を及ぼす行為をしないよう忠告する。われわれは有志連合軍を危険にさらすいかなる行動も極めて深刻に受け止め、自己防衛のための行動を起こす」と付け加えた。
しかし、シリアは米国防総省による警告を無視し、19日にはハサカで2日連続となる空爆を行ったという。
18日の空爆が開始された直後、地上にいたYPGは無線を使用して空爆を停止するよう連絡を試みたものの、シリア軍機に無視されたという。米軍はその後、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を支援するため同国内の一部地域で空爆を続行しているロシアに連絡したものの、ロシア軍当局者は、ハサカの空爆を行ったのはシリア軍機であると述べたという。
デービス報道官は、「シリア政府がYPGに対する今回のような行動を起こしたことは前例がなく、非常に異例だ」と述べた。18日の空爆で有志連合軍の負傷者は報告されていないが、デービス報道官は詳細には言及せず、米軍は安全な場所に移動したと述べた。
同報道官はまた、米軍主導の有志連合軍は、現在周辺地域でさらに戦闘空中哨戒(Combat Air Patrol、CAP)を実施していると述べた。
米政府はYPGを米軍の対イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」作戦における重要な同盟部隊とみなしており、YPGに武器や、軍事顧問として米軍特殊部隊を送っている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3098122
シリア アサド政権とクルド側が衝突 政府軍は空爆も 毎日新聞
【カイロ秋山信一】内戦下のシリア北東部ハサカで、支配権を二分するアサド政権と少数民族クルド人武装勢力の衝突は19日も続き、クルド系メディアによると、クルド側は民間人と民兵の計15人が死亡した。政府軍は前日に続いて空爆も実施。クルド側は民間人数千人を市外に避難させた。またクルド人勢力と連携する米軍主導の有志国連合の航空機が18日にハサカ上空を警戒飛行するなど、緊張が高まっている。
一連の衝突は今月16日に始まった。クルド側は政権側民兵にクルド人住民が不当に拘束される事件が相次いだためだとしているが、政府軍は19日の声明で「クルド人部隊がハサカの全面支配を狙って政府軍や市民を攻撃したのが原因だ」と反論した。
シリア内戦は政権、反体制派、IS、クルド人が互いに抗争している。だが政権は反体制派、クルド人はISとの戦闘に重点を置いており、双方の間で大規模な戦闘はこれまで起きていなかった。
シリアでは首都ダマスカスや北部アレッポでも戦闘が続いている。ロイターによると、反体制派が実効支配するダマスカス南郊のダラヤ地区では、政権側の空爆によって唯一稼働していた病院が破壊された。またロシア軍は地中海から巡航ミサイルを発射し、アレッポ周辺を爆撃した。ロシアは国際テロ組織アルカイダ系の部隊が標的だとしている。
http://mainichi.jp/articles/20160820/k00/00e/030/210000c
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前々から予想していた事態がついに発生した。
この事件はシリアにおけるクルド人勢力がISを駆逐し、支配地域を拡大したことにアサドが危機感を抱くようになったために起こったと言える。
なお、この件に関してロシアはクルド人勢力をテロリストとは見なしておらず、空爆の対象とはしていない。
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