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軍拡を進める習国家主席(中国人民解放軍の軍区設立式典)/(C)AP
習近平「アジア皇帝」への野望 <第10回>進む“軍民一体化” 南シナ海は「血の海」と化す
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/187024
2016年8月3日 近藤大介 「週刊現代」編集次長 日刊ゲンダイ P11 文字お越し
8月1日、中国人民解放軍は、89周年を迎えた。自らを軍人と考える習近平中央軍事委員会主席は、この軍の記念日にかこつけて、さまざまなパフォーマンスを行った。
まずは7月26日午後、中南海に党中央政治局(トップ25)を招集し、「国防と軍隊改革の進行を深化させる」と題した集団学習会を開いた。集団学習会は習近平政権になってからすでに34回目で、毎回の習近平主席の重要講話は、国営メディアを使って大々的に報道され、8800万人の中国共産党員が学習させられる。この時は、「2020年までに軍民融合を発展させ、情報化戦争の勝者となるのだ!」とハッパをかけた。
翌27日午前、習近平主席は陸軍の基幹部署を視察し、陸軍の第1回党代表大会開催を祝福した。習主席はカンカン照りの陽光をものともせず屋外で、陸軍第1回党代表会議全体代表たちと記念撮影を行い、再び重要講話を述べた。
「中国人民の軍隊は陸軍に始まった。陸軍全体の戦闘員が使命を強化し、危機意識を高め、戦争ができて戦争に勝てるよう、戦闘能力と実戦レベルを上げるのだ!」
この日、陸軍を鼓舞しにやって来たのは、今年年初の軍隊改革で、陸軍を引っ剥がして海軍と空軍を増強させるという機構改編に臨んだため、陸軍の不満がくすぶっていたからだ。習近平主席が、一昨年から昨年にかけて、旧瀋陽軍区のボスだった徐才厚陸軍上将と、旧蘭州軍区のボスだった郭伯雄陸軍上将を葬ったことも、陸軍を混乱させていた。そのため7月5日には、空軍のボス的存在だった田修思上将も引っ捕らえ、習政権の敵は陸軍ではなく、軍の「腐敗分子」なのだということを示した。
7月29日には、「軍民一体化」の盛大なイベントを挙行した。軍民一体化は、25年も前からの習近平主席の持論で、日本の国家総動員法時代を彷彿させる。
このように最高指導者の全面的後ろ盾を得た人民解放軍は、イケイケである。7月28日には楊宇軍・国防部新聞局長が会見を開き、「9月に南シナ海でロシア軍と合同軍事演習を行う」と爆弾発言を行った。これを受けて日本の防衛省幹部に聞くと、こう嘆いた。
「今後、ロシア軍が中国軍に最新兵器を売り出したら、南シナ海でも東シナ海でも米中が激突し、『血の海』と化すだろう。そうなったら、日本も対岸の火事ではいられなくなる」
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