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必要ならば核兵器の発射ボタンを押すと明言したメイ英首相は正直だが、思慮に欠ける危険人物(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/280.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 7 月 19 日 19:46:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

必要ならば核兵器の発射ボタンを押すと明言したメイ英首相は正直だが、思慮に欠ける危険人物
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201607190001/
2016.07.19 18:46:42  櫻井ジャーナル


 イギリス議会で行われた潜水艦搭載の弾道ミサイルに関する討論で、ジョージ・ケレバン議員から10万人の罪なき男性、女性、そして子どもを殺すことができる核攻撃を許可する用意ができているのかと聞かれたテレサ・メイ首相は間髪入れず「はい」と答えた。必要ならば、核兵器の発射ボタンを押すと明言したのである。

 勿論、現在の核兵器なら10万人を遙かに上回る人を1発で殺すことができるが、それでも使用を前提にして保有しているはず。ただ、その重みを感じているならば、違った表現を使っただろう。通常、こうした質問を受けた場合は、仮定の話には答えられないと言って逃げるのだが、メイ首相は違った。

 2003年3月にアメリカ軍がイラクを先制攻撃した際、イギリス軍も攻撃に参加した。その際にイギリス政府はイラクが大量兵器を保有しているという「間違った情報」を流布しているのだが、その経緯などを調べていたジョン・チルコットを委員長とする独立調査委員会(チルコット委員会)の報告書が7月6日に公表されている。その中でフセインについて、イギリスにとって差し迫った脅威ではなく、戦争は不必要だったなどとしている。全面核戦争の場合、「間違った情報」で始められてもこのケースとは違い、報告書で批判されることはないだろう。

 昨年10月25日、問題の時期に首相だったトニー・ブレアはCNNの番組で「自分たちが知らされた情報が間違っていた事実」を謝罪しているが、当時、アメリカやイギリスの軍事侵攻を正当化するために宣伝された大量破壊兵器の話は「間違った情報」ではなく、攻撃するために「作られた情報」だった。

 そうした情報の中でも重要なものは、2002年9月にトニー・ブレア政権が作成した「イラク大量破壊兵器、イギリス政府の評価」。いわゆる「9月文書」だ。これはメディアにリークされ、サン紙は「破滅から45分のイギリス人」というセンセーショナルなタイトルの記事を掲載している。

 この報告書に疑問があることは最初から言われていたが、米英軍がイラクへ攻め込んだ2カ月後、2003年5月29日にBBCのアンドリュー・ギリガンはラジオ番組で「9月文書」は粉飾されていると語り、サンデー・オン・メール紙でアラステアー・キャンベル首席補佐官が情報機関の反対を押し切って「45分話」を挿入したと主張した。2004年10月にはジャック・ストロー英外相が「45分話」を嘘だったと認めている。

 CNNでブレアが弁明する直前、ジョージ・W・ブッシュ政権で国務長官を務めていたコリン・パウエルの書いたメモの存在が明らかにされている。2002年3月28日にブレア首相はパウエルに対し、アメリカの軍事行動に加わると書き送っているのだ。この時点、つまり開戦の1年前にでブレアは開戦に同意していることになる。

 この嘘で始められた戦争でイラクは破壊され、多くの人が殺された。アメリカのジョーンズ・ホプキンス大学とアル・ムスタンシリヤ大学の共同研究によると、2003年の開戦から2006年7月までに約65万人のイラク人が殺されたという。(Gilbert Burnham, Riyadh Lafta, Shannaon Doocy, Les Roberts, “Mortality after the 2003 invasion of Iraq”, The Lancet, October 11, 2006)また、イギリスのORBは2007年夏までに94万6000名から112万人、NGOのジャスト・フォーリン・ポリシーは133万9000人余りが殺されたとしている。

 謝罪したとはいうが、ブレアは逆風を弱めようとしただけで、これだけのイラク人を殺したことを反省しているようには見えない。

 犠牲者数もさることながら、核兵器の場合は放射性物質による環境破壊も深刻だ。現在、アメリカ/NATOは核戦争を始める準備を進めている。恐怖からロシアは自分たちに屈服すると考えているようだが、そうした相手ではない。核兵器で攻撃すれば、当然、反撃される。

 1957年初頭に作成された300発の核爆弾でソ連の100都市を破壊するという「ドロップショット作戦」でもそうだったが、アメリカの好戦派は相手に反撃されることを心配していない。キール・リーバーとダリル・プレスが2006年にフォーリン・アフェアーズ誌(CFR/外交問題評議会が発行)へ載せた論文でもロシアと中国の長距離核兵器をアメリカの先制第1撃で破壊できると主張していた。その結論が間違っていることをロシア軍は示しているが、それでもアメリカの好戦派はロシアへの挑発を強め、軍事的な緊張を高めている。

 アメリカの次期大統領になるかもしれないヒラリー・クリントンもテレサ・メイと似た好戦派。このふたりによって全面核戦争が始まるかもしれない。


 

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コメント
 
1. 2016年7月20日 15:23:13 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[1970]

危険ではないが思慮に欠ける人物だな

もちろん櫻井のことだがw


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