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2003年のイラク戦争に参戦したブレア英政権で副首相を務めたプレスコット氏は10日付の英紙サンデー・ミラーに寄稿し、参戦は「違法」だったとの考えを示した。死亡した英兵179人の遺族に謝罪した上で、責任の一端は自らにあると表明した。
プレスコット氏は「ブレア内閣では意思決定に当たり、ほとんど文書を提供されなかった」と指摘。参戦を正当化する文書はなく、法務長官による「合法」という口頭の説明だけが根拠になったという。
またプレスコット氏が当時、ブレア氏に参戦への懸念を示した際、全ての英国の首相は米国と「特別な友人」となるかどうかを早期に決めなければならないと答えたと明かした。ブレア氏は02年7月、ブッシュ米大統領への書簡で「何があってもあなたと共にいます」と強い支持を伝えていた。
プレスコット氏は、国連のアナン事務総長が04年にイラク戦争を「違法」と批判したことを挙げ「今は彼が正しかったと信じる」と語った。
英政府の独立調査委員会は6日、イラク戦争に関する報告書を公表。当時の軍事行動を失敗と総括し「最後の手段ではなかった」とした。これに対し、ブレア氏は当時の判断は妥当だったとの主張を繰り返している。(共同)
http://mainichi.jp/articles/20160711/k00/00m/030/118000c
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