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バングラデシュ事件 人質になった女性が店内の様子を証言[NHK]
7月6日 4時59分
バングラデシュで武装グループが飲食店を襲撃し、人質を取って立てこもり、22人が死亡した事件で、人質になった女性がNHKの取材に応じ、外国人などが間近で殺されたときの様子をはじめ、解放されるまでの恐怖の10時間について語りました。
取材に応じたのは、当時、家族4人で店を訪れていたシャルミナ・パルビーンさん(32)です。
シャルミナさんは13歳の娘の誕生日を祝おうと夫と息子とともに店に入り、メニューを見ていたときに、武装した男たちが店内に押し入りました。男たちはシャルミナさんたちに「バングラデシュ人か。イスラム教徒か」と尋ね、「バングラデシュ人でイスラム教徒なら心配するな。傷つけない」と話したということです。
男たちの指示どおりテーブルに伏せていましたが、近くで外国人が「助けてくれ」と叫ぶなか、男たちは銃や刃物で次々に殺害していったということです。男たちが押し入ってから30分ほどで外国人の人質は殺されたということで、男たちは最初から外国人や異教徒を標的にし、当局と交渉する意図はなかったことがうかがえます。
シャルミナさんの夫や店員の男性たちはガラスドアの近くに立たされたりしたということで、武装グループが治安部隊の突入に備えて人質を盾として利用しようとしていたと感じたということです。シャルミナさんは、夫が武装グループに呼ばれ、姿が消えるたびに無事に戻るよう祈っていました。
シャルミナさんや娘はずっと涙が止まらず、自分たちも殺されるかもしれないと恐怖におびえていたということです。シャルミナさんたちは、およそ10時後に解放されましたが、今も夜中にうなされるなど恐怖心が消えないといいます。
日本人7人を含む22人が犠牲になったことについて、シャルミナさんは「あのとき運命が尽きてしまった人たちのことを思うと本当に悲しい」と話していました。
射殺した容疑者の人数を訂正
バングラデシュ内務省は、治安部隊などが突入したときに射殺された容疑者は、これまで6人としていましたが、カーン内相は5日夜、5人に訂正しました。
容疑者とされていた残る1人について、カーン内相は身元を明らかにしませんでしたが、地元メディアは、店の料理人の男性で、治安部隊などによって武装グループの一員と間違われ、撃たれたのではないかと伝えています。
地元警察は、事件現場で容疑者1人を拘束したほか、実行犯を支援していたとみられる1人を拘束して調べを進めています。
カーン内相は、また、容疑者の中に裕福な環境で育った若者が含まれていることについて、国内の過激派組織が教育を受けた若者を勧誘していると指摘し、若者が過激な思想に染まらないよう社会全体で取り組む必要があると強調しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160706/k10010584821000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
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