★阿修羅♪ > 戦争b17 > 862.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
停戦を利用して米国などは侵略軍をテコ入れし、新部隊も編成して戦闘態勢に入り、露国は対応へ(櫻井ジャーナ)
http://www.asyura2.com/16/warb17/msg/862.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 6 月 14 日 10:47:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

停戦を利用して米国などは侵略軍をテコ入れし、新部隊も編成して戦闘態勢に入り、露国は対応へ
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201606130000/
2016.06.14 00:47:17 櫻井ジャーナル


 シリアの「停戦」は終わり、ロシア軍は戦闘機部隊をシリアへ戻しそうだ。シリアとロシア両政府は戦略を見直したのだろう。アメリカの好戦派はバシャール・アル・アサド体制の打倒に執着、この停戦を利用してアメリカの好戦派は侵略部隊に武器/兵器を供給、戦闘員を増派するだけでなく、戦闘能力の高い新部隊を新たに編成してヨルダンからシリア領内へ入れたと伝えられている。アメリカ側はかつて「テロリスト」だとしていたアル・カイダ系の武装集団を「穏健派」だと称し、ロシア側へ攻撃しないように申し入れたとも言われている。ロシア政府はシリアでの戦闘が「第3次世界大戦」へ発展しないように配慮しているようだが、アメリカの好戦派はそれを逆手にとっている。

 トルコからシリアの侵略軍へ伸びている兵站線はロシア軍の攻撃でダメージを受けたものの、まだ存在している。アル・カイダ系武装勢力やそこから派生したダーイッシュへ戦闘員を増派しているだけでなく、アメリカ、イギリス、フランスは自国の特殊部隊員を送り込んでいる。トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン体制はシリア領内にクルドの支配地を作り、そこへトルコにいるクルドを移住させるつもりだとも言われている。

 勿論、状況がここにきて急変したわけではない。例えば、2月19日付けシュピーゲル誌に掲載されたサウジアラビア外相へのインタビューでは、シリアの戦況を変えるために地対空ミサイル、つまりMANPADを供給しはじめたと公言、また昨年10月、BBCのフランク・ガードナーはTOW500基を反シリア政府軍へ提供したことをサウジアラビアの高官は認めたとツイッターに書き込んでいる。

 アメリカやサウジアラビアはロシアを経済的に締め上げるため、1980年代に成功した作戦、つまり原油価格の暴落をしかけたと言われている。ところが窮地に陥ったのはロシアでなくサウジアラビアやアメリカだった。

 つまり、アメリカのシェール・ガス/オイル業界が壊滅的なダメージを受け、サウジアラビアでは2014年の財政赤字が390億ドル、15年には980億ドルへ膨らんだという。この状況に変化がなければ、サウジアラビアの金融資産は5年以内に底をつくと予測され、そうなるとドルを支えているペトロダラーの仕組みが崩壊し、投機市場も収縮して金融パニックになる可能性がある。アメリカを中心とする支配システムは崩壊しかねないということだ。

 アメリカ/NATOやサウジアラビアは石油相場を利用した攻撃を諦め、軍事力に絞った可能性が高いのだが、シーモア・ハーシュが2007年3月5日付けのニューヨーカー誌でシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を始めたとして挙げた3カ国、つまり飴零下、サウジアラビア、イスラエルのうちイスラエルはロシアに接近している。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が国防大臣に据えたアビグドル・リーバーマンは狂信的なユダヤ至上主義者だが、ロシア政府とのパイプを持っている。6月7日にはネタニヤフ首相がウラジミル・プーチン露大統領と会談した。重要な問題で何らかの合意があったわけではなく、イスラエルとパレスチナの和平プロセスを進めるべきだと指摘されたようだが、イスラエルがロシアを重視していることは間違いないだろう。

 アメリカの大統領選挙は民主党のヒラリー・クリントンと共和党のドナルド・トランプの争いになりそうだが、クリントンが勝てば、軍事的な緊張はさらに高まる。

 この陣営で最も注目されている人物はヒューマ・アベディン。彼女の母親サレハはパキスタン出身だが、ルーツはサウジアラビア。ムスリム同胞団の女性部門を指導している。ムスリム同胞団のモハメド・ムルシ元エジプト大統領の妻であるナグラ・アリ・マームードと近い。ヒューマ父親であるシードはアル・カイダ系の団体と関係、ヒューマ自身はサウジアラビアがホワイトハウスへ送り込んだスパイだと疑う人もいる。

 アベディンは1996年、ジョージ・ワシントン大学の学生だった時、インターンとしてヒラリーの下で働き始めている。19歳だった。それから20年にわたってヒラリーの国際認識に大きな影響を及ぼしてきた。

 ファースト・レディーだったヒラリーはマデリーン・オルブライトやビクトリア・ヌランドというネオコン/シオニスト系の好戦派とも親しくしていた。夫であるビル・クリントンとは逆の立場だ。ヒューマが結婚したアンソニー・ウィーナーは筋金入りの親イスラエル派/シオニストで、ヒラリーと親しい。ムスリム同胞団とネオコンが敵対関係にあるとは思えない。ちなみに、ウィーナーは下院議員だったが、2011年にセックス・スキャンダルで辞職している。

 ムスリム同胞団は運動であり、統一された組織はないとされているが、エジプトの同胞団員は1954年10月にガマル・ナセル大統領の暗殺を試みて失敗、少なからぬメンバーがサウジアラビアへ逃げ込んだ。そこでムスリム同胞団はワッハーブ派/サラフ主義者(サウジアラビアの国教)の強い影響を受けている。1970年代の終わりにズビグネフ・ブレジンスキーの秘密工作を実行するために編成された戦闘集団の中心メンバーはワッハーブ派やムスリム同胞団だった。

 この構図はその後も大きくは崩れず、DIAが2012年8月に作成された報告書によると、11年春からシリア政府軍と戦っている戦闘集団の主力はAQI、ワッハーブ派、ムスリム同胞団。支援は西側、ペルシャ湾岸諸国、そしてトルコから受けていたとしている。

 ヒラリー・クリントンが大統領に選ばれた場合、彼女のスポンサーである戦争ビジネスや巨大金融資本だけでなく、ネオコン、ワッハーブ派、ムスリム同胞団の強い影響を受けることになる。ヒラリーと親しいヌランドの動きを見れば、ネオ・ナチもここに加わる。そして西側の有力メディアはこの集団を「民主化勢力」と呼ぶのだろう。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2016年6月15日 19:49:12 : Siwwf7hxrA : e@z0nLpHTJc[1]
 
ロシアは戦術を変えた可能性が高い。

シリア政府からの正式な要請を受けてのシリア内テロリストへのロシア空爆が開始された頃に、次のような見通しがあふれていた。即ちロシアはアフガンの時のように泥沼にひきこまれる結果となるであろうと。今現在のシリアへのUS連合の地上への関与、US、UK、仏、独、を見るに、連合諸国は泥沼に誘導されているのではないか?

シリア北部、クルド勢力を中心とする勢力がテロリスト支配地域を回復しつつあるが(天の声に従いテロリストが差し出したとも云えるが)、この地にUS連合の地上部隊が展開している。疑問点はテロリストの影響がなくなった地域を誰が、支配運営できるのか?当該地域の有力者、宗教権威者が充分に平和裏に警察権を含め運営可能なのか?なおかつ、この集団がシリア内和平交渉で連邦化を主張するだろか?

疑問点は余りにも多く、US連合はそろりそろりと地上展開を始めたが、その先が読めているのだろうかと懸念される。

ラッカとアレッポに於いてUS連合単独でテロリストを駆逐できない、しないとしても、両地域をシリア政府が攻勢に出て解放することに対して表立っては反対できなければ、熟柿が落ちように、解放されるのは目に見えている。

ロシアからの両地域への共同軍事作戦への度重なる呼びかけに対してUSは同意をしていない、USはジレンマに陥るであろう。

US連合とシリア政府が個々に両都市を攻略することになるのであろうが、ベルリンのような壁を構築するのは不可能かと想像する、と同時にバース党主導で、US連合地域で住民反乱が頻発する展開を予想する。

MANPADが供給されていても、その使用は不可能と読んでいる。MANPADはいわゆる穏健な反政府勢力にしか供給されていない、その穏健な反政府勢力がシリア空軍機なりロシア空軍機を墜落せしめたならば、現状、ロシア政府がUS政府に要請し続けているテロリストと穏健派との色分けの必要性がなくなる、大手を
振ってロシアはアル・ヌスラに協力している集団を空爆可能となる。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 戦争b17掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
戦争b17掲示板  
次へ