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国際的に自由な航行が認められている海域を中と露の艦船が航行した背景に米支配層の危険な賭け
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201606090000/
2016.06.10 15:44:51 櫻井ジャーナル
国際的に自由な航行が認められている海域(日本が主張する領海の外)、尖閣諸島から12カイリ(22キロメートル)より外の海域を中国海軍のフリゲート艦1隻とロシア海軍の駆逐艦など3隻が6月9日に航行、安倍晋三政権は中国だけに抗議したという。
その2日前にアメリカ空軍の大型電子偵察機RC-135が東シナ海を飛行、中国軍はJ-10戦闘機を緊急発進させ、5月10日にはアメリカ海軍が駆逐艦ウィリアム・P・ローレンスを南沙諸島に派遣、永暑礁から12カイリ以内を航行させている。これは中国側から見ると領海侵犯で、中国軍は2機の戦闘機と3隻の軍艦を派遣したという。
また今年4月21日、アメリカ海軍の対潜哨戒機P-8はカムチャツカのペトロパブロフスク近くを飛行、ロシア軍のMiG-31戦闘機が要撃して50フィート(約15メートル)の距離まで接近したと報道されている。ペトロパブロフスクはウラジオストクと並ぶロシア太平洋艦隊の重要な軍事拠点で、新しい潜水艦が配備された直後だった。22日にロシア軍は日本海で軍事演習を実施している
ロシアはアメリカ/NATOからの先制攻撃に備える動きを見せているが、潜水艦は反撃で重要な役割を果たすことになる。2006年にフォーリン・アフェアーズ誌(CFR/外交問題評議会が発行)はロシアと中国の長距離核兵器をアメリカの先制第1撃で破壊できるとするキール・リーバーとダリル・プレスの論文を掲載している。この分析が正しいかどうかはともかく、地上の施設が全て破壊されたとしても潜水艦は生き残る。
東アジア地域での軍事的な緊張が高まっていることに対応、ロシア政府は千島列島の松輪島にある放棄されていた軍事施設を復活させ、ロシア軍の太平洋艦隊の基地にできるかどうか調べ始めたとも伝えられている。
1983年1月、総理大臣に就任した直後の中曽根康弘はアメリカを訪問、そこでワシントン・ポスト紙のインタビューを受け、「日本列島をソ連の爆撃機の侵入を防ぐ巨大な防衛のとりでを備えた不沈空母(実際には「巨大空母」だったようだが、本質的な差はない=引用者注)とすべきだ」と発言、さらに「日本列島にある4つの海峡を全面的かつ完全に支配する」とし、「これによってソ連の潜水艦および海軍艦艇に海峡を通過させない」と語ったという。この発言をロシアは今でも覚えているだろう。
すでにロシア軍は超音速で飛行し、西側の防空システムでは対応できないというイスカンダル・ミサイルを配備、昨年11月にロシア軍がリークした戦略魚雷も注目されている。このリークは意図的なもので、軍事的な挑発を続けているアメリカへの警告とも受け取られている。
この新型魚雷は潜水艦から発射され、遠隔操作が可能。海底1万メートルを時速185キロメートルで進むことができ、射程距離は1万キロに達する。空母を沈められるだけでなく、アメリカの海岸線にある都市を攻撃することができる。勿論、日本の原発はひとたまりもない。
安倍晋三首相は2015年6月1日、赤坂の「赤坂飯店」で開かれた官邸記者クラブのキャップによる懇親会で「安保法制は、南シナ海の中国が相手なの」と口にしたと報道された。こうした好戦的な政策を続けるなら原発は全て止め、燃料棒などは安全な場所で保管しなければならない。
今回、中国とロシアの艦船がほぼ同時に尖閣諸島(釣魚台群島)の近くを航行した。これを偶然で片付けることはできないだろう。本ブログでは前に書いたが、日本とアメリカが中国と戦争を始めた場合、ロシアが出てくることを想定する必要がある。
尖閣諸島の近くを中国とロシアの艦船が航行したことを受け、安倍政権は中国だけに抗議したという。選挙戦対策のつもりかもしれないが、チョットしたことで「第3次世界大戦」が勃発しかねないほど国際情勢が緊張している。
かつて、日本の新聞は販売部数の伸ばすため、つまり私利私欲のために戦争熱を高め、東アジアに殺戮、破壊、略奪を広めることになった。最後には日本人も塗炭の苦しみをなめている。政治家や官僚だけでなく、マスコミも過去から何も学んでいない。
ちなみに、ビルダーバーグ・グループがドイツで開催している今年の会合には、偽情報を平然と口にしながら軍事的な緊張を高め、ロシアと西側を戦争させようとしていたフィリップ・ブリードラブ元NATO欧州連合軍最高司令官も出席している。
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