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見るからにふくよかになった金正恩氏=8日(朝鮮中央通信撮影・共同)
激太り正恩氏“居直り”核保有宣言の危うさ 自暴自棄になれば何をしでかすか…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160510/frn1605101140001-n1.htm
2016.05.10 夕刊フジ
北朝鮮の金正恩氏のさらなる暴走が危険視されている。平壌で開催中の36年ぶりとなる第7回党大会で、「責任ある核保有国だ」と宣言。国際社会に向けて居直りともいえる発言をしたことで、核・ミサイル開発をエスカレートさせる恐れが出ているのだ。さらには、権力を継承して以降の激太りが狂気を加速させる懸念も。「健康状態が悪化すれば、自暴自棄になって何をしでかすかわからない」(専門家)との観測も浮上している。
「核強国の地位に堂々と上り詰めた」
朝鮮中央テレビが8日午後に放映した党大会の録画映像。映像の中で正恩氏は北の核保有を高らかに宣言した。
ラヂオプレス(RP)などによると、核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」を「恒久的に堅持すべき戦略的路線」と強調。「自衛的な核武力を質量ともに一層強化していく」と述べ、核・ミサイル開発の継続を明らかにした。
スーツ姿にメガネを着用して登場した正恩氏。
いで立ちとともに、注目を集めたのは「現在、30代前半」(情報筋)といわれる年齢とは不釣り合いなだみ声だった。
元韓国海軍少佐で、東アジアを中心に軍事情報収集の任務を経験した拓殖大学国際開発研究所の高永●(=吉を2つヨコに並べる)(コウ・ヨンチョル)研究員は、ここに正恩氏の心理が象徴されているとみる。
「自らの権威付けのための自己演出という側面もある。3代目の後継者として強い指導力を発揮して核保有国として『正恩体制』を強調しようとする姿勢の表れだ」
自国の「核・ミサイル」政策では強硬路線を貫いた正恩氏だが、「世界の非核化を実現させるために努力する」「資本主義国とも交流と協力を発展させるべきだ」などと米国や韓国、日本に歩み寄るかのような発言も繰り返した。ただ、「韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領には南北軍事会談を提案しており、今後、米国にも同様の歩み寄りを見せるものとみられる。もっとも、この平和協調路線は信用できるものではない」(高氏)。
正恩氏は、金正日総書記から権力を継承した2011年当時から50キロ増量して130キロ台になったとされる。一時は「痛風の症状が深刻化している」との情報も伝わったが、健康不安が暴走の引き金を引く可能性も取りざたされている。
高氏は「病状が悪化して、自暴自棄になると、『道連れにしよう』という思考が働く恐れはある。党や軍内部には複数の優秀な参謀役がいて、彼らが正恩氏の強硬路線を軌道修正している面がある。正恩氏の精神状態が悪化して今後、暴走を止める役目を果たす者たちを粛清すると危険度はさらに増す」と指摘している。
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