http://www.asyura2.com/16/warb17/msg/683.html
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シリア侵略の手先であるダーイッシュを支える政府の兵站線が摘発されたと報じた編集者に懲役5年
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201605070000/
2016.05.08 05:29:41 櫻井ジャーナル
トルコで最も歴史のある新聞だというジュムフリイェト紙のジャン・ドゥンダル編集長とアンカラ支局長のエルデム・ギュルに対し、「国家機密」を漏らしたという理由で懲役5年以上の判決が言い渡された。
https://www.youtube.com/watch?v=__JrvH0TMIc
判決の直前、裁判所の前で編集長は銃撃されている。
https://www.youtube.com/watch?v=4YlDTDg2k1s
日本ではA紙を含む「プロパガンダ紙」がジュムフリイェト紙の前に「左派紙」という枕をつけて同紙の「偏向」を臭わせているが、イスラム色強い保守派の新聞とされるザマン紙の経営権をトルコ政府は握り、編集幹部を一新させている。レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は言論を封殺、反民主主義的な体制を樹立させようとしているのであり、「左派」とか「右派」は全く意味がない。日本のような洗脳体制が夢なのかもしれない。
ジュムフリイェト紙の編集者が昨年11月26日に逮捕された理由は、シリアを軍事侵略しているアル・カイダ系武装集団やそこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)へ武器/兵器を含む物資がトルコから運び込まれ、その背後にトルコの情報機関MITが存在していることを伝えたからだ。「反体制派」へ「武器密輸」しているという話を報道したのではなく、侵略軍への兵站線の存在に触れたのである。
報道の元になった出来事が2014年1月に起こっている。武器/兵器を含む物資をシリアへ運び込もうとした複数のトラックをトルコ軍のウブラフム・アイドゥン憲兵少将、ハムザ・ジェレポグル憲兵中将、そしてブルハネトゥン・ジュハングログル憲兵大佐が摘発したのだが、この出来事を映像付きでジュムフリイェト紙は報道したのである。
https://www.youtube.com/watch?v=ut0vxUuYmx4
単なる「疑惑」を伝えたのではない。なお、この軍幹部は編集者より2日遅れで逮捕された。
調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが2007年3月5日付けニューヨーカー誌に書いたレポートによると、アメリカ、サウジアラビア、イスラエルの3カ国は、シリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作をその時点で開始していた。
http://www.newyorker.com/magazine/2007/03/05/the-redirection
その16年前、1991年にアメリカの国防次官だったポール・ウォルフォウィッツは5年以内にイラク、イラン、シリアを殲滅すると口にしていたとウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官は語っている。
https://www.youtube.com/watch?v=TY2DKzastu8
予定より遅れたが、イラクは破壊、今はシリアに取りかかり、ネオコン、イスラエル、サウジアラビアなどは今でもイランを攻撃しようと目論んでいる。
シリアを侵略し、バシャール・アル・アサド体制を転覆させ、国を乗っ取るというプランにはそうした歴史がある。エルドアン大統領はサウジアラビアから資金援助を受け、大きな影響力を受けていると言われ、この2カ国はシリア侵略を執拗に主張している。その背後にいるのは、勿論、ネオコンだ。
2011年3月にシリア侵略が始まった当時からトルコは侵略勢力の拠点で、兵站線がトルコからシリアへ延びていることも知られていた。これは西側のメディアでさえ報道している。例えば、ドイツのDWは2014年11月、トルコからシリアへ戦闘員が送り込まれ、武器、食糧、衣類などの物資がトラックで供給されている事実を報じている。
http://www.dw.com/en/is-supply-channels-through-turkey/av-18091048
その大半の行き先がアル・カイダ系武装集団やダーイッシュだということも公然の秘密だった。
イランのテレビ局プレスTVの記者だったセレナ・シムもこうした人や物資の動きを調べていたひとりで、トルコからシリアへダーイッシュの戦闘員を運び込むためにWFP(世界食糧計画)やNGO(非政府組織)のトラックが利用されている事実をつかみ、それを裏付ける映像を入手したと言われている。そのシムは2014年10月19日に「交通事故」で死亡したが、その前日、MITから彼女はスパイ扱いされ、脅されていたという。
物資を供給している相手が「穏健派」だという言い訳も成り立たない。そうした武装勢力が事実上、存在しないことはアメリカ軍の情報機関DIAも2012年の段階で認識、バラク・オバマ大統領へ報告している。
DIAが2012年8月に作成された報告書では、シリア政府軍と戦っている戦闘集団の主力はAQI、サラフ主義者(ワッハーブ派)、ムスリム同胞団であり、西側、ペルシャ湾岸諸国、そしてトルコの支援を受けているとされている。
https://www.judicialwatch.org/wp-content/uploads/2015/05/Pg.-291-Pgs.-287-293-JW-v-DOD-and-State-14-812-DOD-Release-2015-04-10-final-version11.pdf
1970年代の終盤からアメリカ支配層の手先として戦ってきた「イスラム過激派」の主力はサラフ主義者であり、歴史的にムスリム同胞団はサラフ主義者の影響を強く受けている。
そもそも、アル・カイダとはCIAから訓練を受けた「ムジャヒディン」のコンピュータ・ファイルで、いわば傭兵の登録リスト。
http://www.theguardian.com/uk/2005/jul/08/july7.development
これは1997年から2001年までイギリスの外相を務めたロビン・クックが2005年にガーディアン紙で明らかにしている。ちなみに、「アル・カイダ」とはアラビア語で「ベース」を意味、「データベース」の訳としても使われている。
DIAの報告が作成された2012年の初め、アメリカのバラク・オバマ政権とトルコのエルドアン政権はアサド政権を打倒するための工作に関して秘密合意に達したとハーシュは書いている。
http://www.lrb.co.uk/v36/n08/seymour-m-hersh/the-red-line-and-the-rat-line
トルコ、サウジアラビア、カタールが資金を提供、アメリカのCIAがイギリスの対外情報機関MI6の助けを借りてリビアからシリアへ武器/兵器を送ることになったという。
安倍晋三首相と友好的な関係にあるらしいエルドアン大統領は自分たちの犯罪的な行為を「国家機密」と規定、それを明らかにするジャーナリストや憲兵を逮捕、刑務所に送り込みつつある。安倍政権が「特定秘密の保護に関する法律」を成立させた目的もここにあるのだろう。類は友を呼ぶ?
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