http://www.asyura2.com/16/warb17/msg/641.html
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米軍による国境なき医師団への爆撃、米国防総省は意図的な戦争犯罪とは認めず、遺族への補償は64万円!
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/19611913bb3d75c3460e21679357e447
2016年04月30日 Everyone says I love you !
アフガニスタンの北部クンドゥズで2015年10月、米軍攻撃機が国際NGO「国境なき医師団」(MSF)が運営する病院を「誤爆」し、42人が死亡した事件で、米軍は2016年4月29日、関係した将官ら16人を処分したと発表しました。
米軍はこの調査でこの空爆は
「意図的でなかった」
「戦争犯罪ではない」
と結論付け、軍法会議での関係者の訴追は見送りました。
米中央軍のボテル司令官は、標的は病院から約400メートル離れた反政府勢力タリバーンの拠点だったが、建物の外見が似ていたとして
「人為的なミスやプロセスの間違い、装備の不具合が重なった」
としました。
国境なき医師団のスタッフが空爆後行われた手術を見守る(Photo by MSF/Pool/Anadolu Agency/Getty Images)
クンドゥズの病院で空爆を受けて負傷したスタッフ(Photo by MSF/Pool/Anadolu Agency/Getty Images)
米軍はこの処分は停職や文書による譴責(けんせき)、訓戒などで
「昇任できないなど今後のキャリアに影響する」
と説明し、遺族には6千ドル(約64万円)、負傷者に3千ドルが支払った、病院の再建費用を出すと説明していますが、国境なき医師団側は声明で
「処分内容は、病院の破壊や42人の死者、数十人の負傷者を出したことに釣り合いがとれていない」
と非難しています。
今後のキャリアに影響するって、人を何十人も殺しておいて、当たり前でしょう!
さらにびっくりするのは、遺族への補償が64万円!同じことを米国内でしたら、6400万円どころか、6億4000万円でも済まないでしょうに!
この空爆に関しては、AP通信が2015年10月15日に
「病院を攻撃する数日前に米軍の特別作戦分析官が病院の情報を収集、アフガンの反政府武装勢力タリバンと協力するためパキスタンの工作員が病院を使っていたと思い込んでいた」
と報じるなど、「誤爆」ではなく意図的なものだという指摘がされています。
米軍の分析官が収集した情報で、この病院はタリバンの司令・コントロールセンターとして使われ、重火器が保管されている可能性を示唆していたというのです。
国境なき医師団スタッフは、攻撃を受け始めてからアフガニスタン当局と米当局に対して多数の死傷者が出ているとメッセージを送ったのですが、その後も、米軍は約1時間にわたり病院を繰り返し攻撃しています。
これが意図的な戦争犯罪でなくて何でしょうか。
米軍の調査ではなく、第三者の調査が絶対に必要です。
米軍が国境なき医師団への空爆の調査結果発表。これは「誤爆」ではない。故意犯だ。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/cf514a65b89f47684ffb8356371d18bd
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参考記事
米軍に「国境なき医師団」病院が狙い撃ち誤爆されたワケ?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20151004-00050127/
アメリカが病院を誤爆した「国境なき医師団」はTPPに強く反対していた
http://hbol.jp/63796
米軍の病院誤爆は人為ミス、不備重なり目標見誤る
http://www.cnn.co.jp/world/35074028.html
米軍 「国境なき医師団病院」の3日誤爆 15日車両突入させ証拠隠滅はかる
http://n-seikei.jp/2015/10/post-32864.html
アフガン病院誤爆は「故意」?「国境なき医師団」の静かな怒り オバマ大統領は独立調査を受け入れるか
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20151018-00050578/
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軍の不祥事を軍が調べたらこうなるに決まってます。
それにしても、もし誤爆だとしても許されることではないし、補償金額の少なさには、アフガニスタンの人たちを馬鹿にしているのかと言いたくなります。
アフガン病院誤爆 米軍、16人処分も「戦争犯罪に当たらず」
http://www.cnn.co.jp/usa/35082039.html
2016.04.30 Sat posted at 12:59 JST CNN
米軍が誤って爆撃した「国境なき医師団(MSF)」運営の病院=Medicin Sans Frontiers
ワシントン(CNN) 米国防総省は29日、アフガニスタン北部クンドゥズで昨年10月に起きた国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の病院誤爆事件について、米軍による調査結果を発表するとともに、軍の要員16人に処分を下す方針を明らかにした。ただ、意図的ではない人為ミスと機器の不具合が誤爆の原因となったことから、戦争犯罪には当たらないとしている。
米軍は処分理由について、病院誤爆に関与した要員の一部が交戦規定や武力紛争にまつわる法令を順守しなかったと指摘。また、処分を受ける要員の中に将官1人が含まれていることも明らかにした。
処分内容は、停職や指揮官の地位からの罷免(ひめん)、戒告のほか長期の再訓練など。米軍はこうした措置について、処分される要員の昇進にも影響を及ぼす可能性があるとしている。
一連の処分は、米中央軍のジョゼフ・ボーテル司令官がワシントンで開いた記者会見の中で発表された。
ボーテル司令官はこの中で、誤爆を戦争犯罪としなかった理由について、「包括的な調査を行った結果、一連の人為ミスに加え、手続き上の問題や機器の不具合が重なって悲劇的な事故が起きたとの結論に至った」と説明。米軍機の乗組員は病院を爆撃していることに「気付いていなかった」ともしている。
アフガニスタンに駐留する米兵。病院誤爆についてMSFは独立調査の実施を求めている
誤爆された病院はMSFが運営していたもので、標的として意図されていた反政府勢力タリバーンの支配地域から約400メートル離れていた。MSFによれば、当時100人以上の患者がこの病院に入院していたという。
MSFの中東責任者であるパブロ・マルコ氏は28日、CNNの取材に対し、MSFは当初から独立した調査を行うことを要求してきたと指摘。米国の内部調査は行われたものの、独立した調査はいまだ実現していないとして、引き続き独立調査の実施を求めていく意向を明らかにした。
ボーテル司令官によれば、米軍幹部はMSF関係者と二十数回以上にわたり会談。弔意を伝えて誤爆の経緯を説明したほか、将来の取り組みについても概要を報告したという。
今回の調査は、アフガン駐留米軍を当時指揮していたキャンベル司令官が監修。「客観的な観点を持たせるため」アフガン国外から米軍の将官3人が招かれ、調査にあたった。病院の職員ら証人65人と面談したほか、文書数千点を検証したとしている。
アフガン病院誤爆、米兵は戦争犯罪に問わず 中央軍トップ
http://www.afpbb.com/articles/-/3085792
2016年04月30日 14:22 発信地:ワシントンD.C./米国
アフガニスタン北部クンドゥズで米軍に誤爆された国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」運営の病院(2015年11月10日撮影)。(c)AFP/Najim RAHIM
【4月30日 AFP】アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)で昨年、米軍が国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が運営していた病院を誤爆し、42人が死亡した問題で、米中央軍(US Central Command)のジョセフ・ボテル(Joseph Votel)司令官は29日、爆撃を行った米兵が戦争犯罪で訴追されることはないと明言した。
この問題は世界中で怒りを招き、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がアフガン駐留米軍を代表して謝罪に追い込まれる異例の事態となった。
だがボテル司令官は当該部隊について、調査から戦闘のストレスを受ける中で一連の誤りを犯し、病院を誤爆してしまったことが分かったと述べ、そのため戦争犯罪には当たらないと主張した。任務を怠ったと判断された兵士16人については、軍法会議ではなく停職や懲戒といった処分を受けることになるという。
ボテル司令官によると、一部の兵士については交戦規則や武力紛争法の違反が認められたという。ただ、誤爆自体は調査で「人為的ミスやプロセス上のミス、装置の不具合が重なって起きたもので、さらに、兵士たちは当時、誰一人として病院を爆撃していることを知らなかった」ことが分かったとした。
一方、こうした説明にMSF側は全く納得していない。MSFはこれまで病院の誤爆は犯罪だと強く非難し、国際的な調査も繰り返し要求してきた。
MSFのマイネ・ニコライ(Meinie Nicolai)会長は、病院に対する攻撃を犯罪と見なすかどうかの基準を兵士の故意に求めるべきではないと訴えた。またアフガニスタン人の被害者には米軍に対する法的手段がないことも遺憾とした。
ニコライ氏はさらに「(米軍側の)説明責任の欠如は、紛争当事者に気がかりなシグナルを送る形になっている。今後、戦争における規則違反の抑止につながることも期待できない」と批判した。(c)AFP/Dave Clark
米軍の「国境なき医師団」病院誤爆は人為ミス
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160430-OYT1T50022.html
2016年04月30日 19時16分 読売新聞
【ワシントン=黒見周平】米軍は29日、アフガニスタンで昨年10月に国際NGO(民間活動団体)「国境なき医師団」の病院を誤爆した問題に関する調査結果を発表した。
誤爆は人為ミスが重なったため起きたもので、民間人への意図的な攻撃である「戦争犯罪」には当たらないと結論づけた。
米軍は、爆撃に関わった将兵16人に対し、部隊からの異動や停職、再訓練などの処分を行ったことも明らかにした。また、米軍は死亡した42人の家族に各6000ドル(約64万円)の弔慰金を支払ったほか、病院の再建費用として570万ドル(約6億円)を拠出する。
2016年04月30日 19時16分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
アフガニスタン病院誤爆 米軍が幹部ら処分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160430/k10010504541000.html
4月30日 9時30分 NHK
アフガニスタンで、国際的なNGO「国境なき医師団」の病院がアメリカ軍に空爆された問題で、アメリカ軍は人為的なミスなどが原因だったとして関係した幹部らを処分する一方、意図的ではなく戦争犯罪には当たらないとする調査結果を公表しました。
この問題は、アフガニスタン北部のクンドゥズで去年10月、国際的なNGO「国境なき医師団」の病院がアメリカ軍の攻撃機に爆撃され、アメリカ軍側は30人以上が死亡し、37人がけがをしたとする一方、「国境なき医師団」は42人が死亡し、229人がけがをしたとしています。
これについて、アメリカ中央軍のヴォーテル司令官が29日、記者会見し、最終的な調査結果を公表しました。
それによりますと、攻撃機の機器の故障に加え、搭乗員と指揮所との連携などが不十分で人為的なミスが重なった結果、本来の標的から400メートル離れた病院を目標と見誤って誤爆したと結論づけました。
そのうえで、攻撃に関与した幹部ら16人を規律に反したなどとして処分する一方、ヴォーテル司令官は「意図したものではなく、保護された場所や人に対する意図的な戦争犯罪の範ちゅうには入らない」と述べ、戦争犯罪には当たらないという見解を示しました。
アメリカ軍は「国境なき医師団」に調査結果の内容を説明し、被害者やその家族に対し見舞い金を支払うとともに病院の再建のため、日本円にしておよそ6億円の資金を拠出するとしています。
米国防総省 アフガン病院誤爆、戦争犯罪に当たらず
http://mainichi.jp/articles/20160501/k00/00m/030/002000c
毎日新聞2016年4月30日 17時07分(最終更新 4月30日 17時51分)
アフガニスタン北部で昨年10月に42人が死亡した病院誤爆で、米国防総省は29日、最終調査結果を発表した。「人為的ミスと機器不良などが重なった」のが原因だと結論付け、空爆に関わった特殊部隊員ら16人を処分したと明らかにした。隊員らは病院を空爆していることに気付かなかったとして、戦争犯罪には当たらないとした。
病院を運営していた緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は29日、米軍の調査だけでは満足できないとして、あらためて「公平で独立した調査」を求めた。
アフガン駐留米軍を指揮する米中央軍のボーテル司令官によると、当時、米軍はアフガン治安部隊と共に数日間にわたり旧支配勢力タリバンと地上戦を継続。航空支援のため緊急発進した攻撃機は空爆対象を十分把握しておらず、機器の不具合で病院など「攻撃禁止地域リスト」を受信できなかったことなども合わさり、タリバンが支配する建物に近い病院を誤って攻撃したという。
MSFは29日に発表した声明で「なぜ攻撃が中止されなかったのか理解できない」と疑問を投げ掛けた。誰も軍法会議にかけられず、結果の重大性と比べ「処分が軽すぎる」と批判した。
AP通信によると、爆撃で左目と左腕などを失った看護師の男性(25)は「受け入れがたい。私たちや遺族の目の前で裁判が開かれるべきだ」と不満を表明した。(共同)
「多くの人が逃げる際に撃たれた」 国境なき医師団が報告書【アフガン病院誤爆】
http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/09/doctors-without-borders-report-kunduz-hospital-bombing-in-apanese_n_8517108.html
The Huffington Post | 執筆者: Alana Horowitz Satlin
投稿日: 2015年11月11日 12時31分 JST 更新: 2015年11月11日 12時37分 JST
国際医療NGO「国境なき医師団」(MSF)は11月3日、アフガニスタンのクンドゥズの病院で10月に起きた爆撃についての内部報告書を公表し、爆撃が意図的なものではないというアメリカ政府の主張に改めて疑いを投げかけた。
報告書は、アメリカ主導の爆撃により30人が殺され、「患者がベッドの上で焼かれた」「医療スタッフが頭部を飛ばされたり足を失った」などと爆撃の惨状を記している。
MSFは、現場から逃げる際に殺された人もいたと発表した。
爆撃から数日が経ったクンドゥズにある国境なき医師団の病院内部
例えば、報告書は「ある車いすの患者は入院患者用の建物から逃げようとしていたのだが…爆薬の破片で亡くなった」と伝えた。
アメリカの爆撃機が、病院から逃げる医療関係者を狙って撃ったことも明らかにした。
「多くのスタッフが、爆撃機から人々が撃たれるところを目撃している。空爆を受けていた病院の本棟から逃げようとした時だった」と報告書は発表した。「逃げる人の動きを追うような攻撃があったとも伝えられている。(国境なき医師団の) 医者や医療スタッフは、敷地内の別の安全な建物に逃げる途中で撃たれた」。
報告はまだ途中だが、国境なき医師団の会長ジョアンヌ・リュー医師は疑惑をめぐり、事実を明らかにするために報告書を公表したと語った。
国境なき医師団のリュー会長は、MSFが爆撃を透明化するために報告書を公表したと語った。
空爆は、アメリカ軍が反政府武装勢力タリバンから街を取り返すために行われた。空爆の1週間前、タリバンはクンドゥズを占拠した。タリバンが主要都市の中心地を制圧したのは約15年ぶりのことだった。
アメリカ政府は10月、空爆について謝罪し、誤爆だと主張して調査を始めた。しかし国境なき医師団は今回の空爆を「戦争犯罪」と非難し、人道的な調査を求めた。
「今回の空爆を行った軍の目に、病院が守られるべき立場を失ったと映ったのかと疑問が残る。もしそうだとしたら、いったいなぜなのか」と報告書は記した。「その答えは国境なき医師団の病院にはわからない。空爆を要求、命令、承認する責任のある側にしか答えはない」。
「戦争地帯の医者を空爆で罰してはいけません」と、国境なき医師団ゼネラル・ディレクターのクリストファー・ストークスは追記した。
MSFによると、病院は空爆の夜「完全に機能」している状態で、100人以上の患者の治療をしていた。報告書によると、医療施設は2011年に開設され、その地域唯一の施設でこれまでに1万5000件以上の手術をしてきた。また、「空爆の夜、発電機から完全に電力が供給された街でいくつかの建物の一つだった」。
病院は通常、国際紛争法に守られている。国境なき医師団は クンドゥズの施設を病院として見なすよう求めていた。MSFによると、空爆前夜は「MSFの2つの旗が病院の屋上にあり、もう一つも外傷センターの入り口にも掲げられていた」。
以前から、MSFはクンドゥズにいる軍に位置を伝えていた。空爆の数日前、その地域では武力衝突が過熱していたため、MSFの職員は、念のためアメリカ軍とアフガニスタン軍の指揮官に位置情報を伝えていた、とも報告書は明かした。
「事実は、病院の内部を見ればわかります」とストークスは語った。「私たちの見解では、戦争の基本的なルールを見直すことが必要です」。
空爆による爆発が10月3日の真夜中、アフガニスタン北西部の都市を揺らした。その地域でアメリカ軍が行った5日間の空爆の中で、12回目のものだった。
1時間続いた空爆の間、病院のスタッフは18回の緊急信号を出し、さらにアメリカとアフガニスタンの軍当局にメールで連絡をした。
報告書は、この連絡の様子を時系列で記している。午前2時19分、MSFは空爆が始まったことをアフガニスタン駐在のアメリカ軍当局に初めて連絡した。報告書によれば、2時52分まで返信が来なかった。
「申し訳ありませんが、何が起きたのかまだわかりません」と、アメリカ当局が返信をよこした。
2時59分、MSFが空爆によって「重大な人的被害」が出たようだとアメリカ当局に伝えた後、メールで次のような返信がきた。「できるだけのことはやります、祈っています」。
10月16日、クンドゥズでアメリカの空爆にあった国境なき医師団の病院の残骸
3日の報告書について、アメリカ国防総省は再び空爆について謝罪 し、犠牲者とその家族に哀悼の意を表した。また継続中の調査に全面的に協力し、犠牲者の家族の見舞金と病院の修復費用を支払うと誓った。
「今回の悲劇から、MSFと密接に連携し、事実を究明します。昨日は、ジョン・キャンベル司令官がMSFの代表と個人的に会ったばかりです」と、国防総省の報道官が声明を述べた。「引き続きMSFと密に連携し、殺害された方とケガをされた方を含めて被害に遭った方々を特定し、調査を終えて見舞金の支払いなど次の行動につなげていきたいと考えています。また、MSFに全面的に協力し、病院が受けた損害の程度をしっかり判断し、完全に修復します」。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
MSF、アフガン病院誤爆に関する生々しい詳細報告
http://www.afpbb.com/articles/-/3065716
2015年11月06日 17:45 発信地:カブール/アフガニスタン AFP
アフガニスタン・クンドゥズで、空爆を受け炎上した国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の病院(2015年10月13日提供)。(c)AFP【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
https://www.afpbb.com/list/helpaboutphoto/regist?purl=http://www.afpbb.com/articles/-/3065716?pid=16870379
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関連写真
アフガニスタン・クンドゥズで、空爆を受け炎上した国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の病院(2015年10月13日提供)。(c)AFP
アフガニスタンの首都カブールで記者会見する、「国境なき医師団(MSF)」のクリストファー・ストークス事務局長(右)とクンドゥズ事故調査委員会のミシェル・ホフマン氏(2015年11月5日撮影)。(c)AFP/AREF KARIMI
アフガニスタンの首都カブールで記者会見する、「国境なき医師団(MSF)」のクリストファー・ストークス事務局長(2015年11月5日撮影)。(c)AFP/AREF KARIMI
【11月6日 AFP】国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は5日、アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)でMSFが運営する病院が米軍に誤爆された問題に関し詳細な報告を行い、頭部や手足を失ったスタッフや患者がいると明らかにした。
10月3日に起きた米軍の誤爆では、少なくとも30人が死亡。MSFの病院は閉鎖せざるを得ず、米軍には国際的な非難が殺到した。
MSFの内部調査報告によると、AC130対地攻撃機は、MSFのスタッフがアフガニスタン当局と米当局に対して多数の死傷者が出ているとの悲痛なメッセージを送った後も、約1時間にわたり病院を繰り返し攻撃したという。
報告書は、ベッドの上から動けないまま焼かれた患者たちや爆弾の破片で首を切断された医療スタッフ、攻撃による外傷性切断に苦しむ看護士などの事例を紹介。炎上した建物から逃げ出した際に攻撃機からとみられる射撃を受けた人もいたとしている。複数の目撃者証言によれば、逃げる人々を狙い撃っていたという。
カブール(Kabul)で記者会見したMSFのクリストファー・ストークス(Christopher Stokes)事務局長は「病院内から見たところでは、この攻撃は殺害と破壊を目的として行われたものだ」「だが、なぜかが分からない」と述べた。
■NATO返信は「祈っている」
MSFによると、空爆があったのは旧支配勢力タリバン(Taliban)が一時的にクンドゥズを制圧した直後で、集中治療室や緊急治療室が入る病院本棟が執拗に攻撃された。MSFは午前2時56分に北大西洋条約機構(NATO)に対し、ショートメッセージで攻撃停止を要請し、多数の負傷者が出ている恐れがあると伝えた。NATOからは3分後、「ベストを尽くす。あなた方全てのために祈っている」との返信があったという。
誤爆については米国、NATO、アフガン当局がそれぞれ調査を行っているが、MSFは「戦争犯罪」だとして国際的な事実調査委員会による独立した調査を求めた。
MSFの報告を受け、米国防総省のジェフ・デービス(Jeff Davis)報道官は、「徹底的かつ透明な調査実施に合意」したと声明で明らかにした。
MSFの病院をめぐっては、アフガン当局がかねて、タリバン戦闘員が逃げ込んでいると主張している。MSF報告書も、攻撃を受けた際に病院内で20人ほどのタリバン戦闘員が治療を受けていたことは認めているが、MSFの方針に基づき病院内には当時、武器はなかったと指摘。「負傷した戦闘員は国際法の下で患者とみなされる。攻撃されてはならず、例外なく治療の対象となる」とストークス事務局長は述べた。(c)AFP/Hashim SAFI
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