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「イスラム国志願で拘束」は嘘だったが、実際にイスラム過激派に入った日本人の若者がいた! 戦闘にも加わり重傷(リテラ)
http://www.asyura2.com/16/warb17/msg/402.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 3 月 26 日 14:23:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

                    『僕がイスラム戦士になってシリアで戦ったわけ』(金曜日)


「イスラム国志願で拘束」は嘘だったが、実際にイスラム過激派に入った日本人の若者がいた! 戦闘にも加わり重傷
http://lite-ra.com/2016/03/post-2101.html
2016.03.26. 日本人がISと別のイスラム過激派に  リテラ


 トルコで「イスラム国」(IS)の戦闘員に加わろうとしたとして身柄を拘束された日本人男性(24)が、3月24日、帰国した。報道によれば、携帯電話などの所持品からはISとのつながりを示す証拠は見つからず、男性は警察の取り調べに対して、「日本での生活が嫌になった。海外に行けばなんとかなると思った」などと語っているという。

 どうやらこの男性がISの戦闘員になろうとしていたというのはガセらしい。

 しかし、この男性とは別に、実際にトルコからシリア入りし、ジハード主義の反政府組織に加入した日本人男性がいることをご存知だろうか。

 それは、鵜澤佳史という1988年生まれの男性だ。24歳だった2013年4月にトルコ南部から内戦状態のシリアに入国。反政府武力組織の一員として政府軍との戦闘に参加したという。そんな鵜澤氏が今年1月、『僕がイスラム戦士になってシリアで戦ったわけ』(金曜日)という本を上梓。反政府武力組織での生活、シリアに向かった理由を赤裸々に語っている。

 両親にも秘密で反政府組織に加わった鵜澤氏だが、そもそも、当初は反政府組織の中でも世俗性が強く、アメリカやトルコが支援している「自由シリア軍」に参加するつもりだった。だが、自由シリア軍の報道官に「仏教徒じゃ戦うのは難しいな」と言われ、イスラム教に改宗。名前も「ハムザ」に変えた。

 そして、同書によれば、現地の人間に案内されるがままに連れて行かれたのは自由シリア軍ではなく、「ムハンマド軍」という外国人中心の組織の拠点だったという。これは、カリフ制国家の再建を目指すサラフィー・ジハード主義の部隊で、ISもそのカテゴリーに入る(ただし、多くのサラフィー・ジハーディストのグループはアサド政権打倒のために自由シリア軍と共闘しており、ISは自由シリア軍とも他のサラフィー・ジハーディストとも敵対関係にある)。ともあれ、日本ではしばしば「イスラム過激派組織」とカテゴライズされるグループに、鵜澤氏は加入することになったのだ。

 まず鵜澤氏は、ムハンマド軍の教育施設で礼拝やコーランなどの教育を受けた後、拠点へ戻り、AK47ライフルなどの装備を支給され、偵察任務や警備任務を経験する。「仲間」の亡骸を何人も目にしながら、激戦地アレッポ郊外に移動し、政府軍の勢力下にあるアレッポ中央刑務所の攻略作戦に従事した。

 しかし、鵜澤氏はこの戦闘中に装甲車の砲撃を受けてしまう。同書ではそのときのことをこう描いている。

〈僕から3メートルほど離れたところにいたアボマルデイヤは仰向けに倒れている。魚のように丸く大きく見開かれた目を僕に向け続けているが、その目はすでに何も語りかけてはこなかった。アボマルデイヤとともに集められていた2〜3人の負傷者たちも、折り重なって倒れてピクリとも動かない。彼らも完全に息を引き取ったようだ。
 たかだか1発の砲弾ではあったが、僕らを殺し尽くすことはそれほど難しいことではなかった。政府軍は相手が対抗手段を持たない生身の人間であろうがなかろうが、手加減などしてくれない。いや、これは政府軍に限らないだろう。戦争とは、正義とか悪とか、ヒューマニズムとか愛国心といった気持ちをどれほど持っているかでなく、「結果」がすべてなのだ。「力のある者が生き、力のない者は死ぬ」。実にシンプルな法則だ。そして僕もその法則に従って、最後の時を迎えようとしていた。
〈終わった。何もかもが終わった……〉〉

 鵜澤氏は右足に致命傷になりそうなほどの重症を負ったものの、仲間に救出され、野戦病院での手術に成功。リハビリのなかで、「昼夜を問わずイスラム教漬けになった生活」に嫌気がさし、部隊を抜けトルコへ。そして、イスタンブールで目の異常を覚えて医者へ行くと、失明の危険性を告げられ、日本で手術を受けたほうがいいと言われたのだという。

 鵜澤氏は悩み抜いたあげく、シリアに再び入り、仲間への挨拶を済ますと、トルコから飛行機で日本へ帰国した。

 こうして一命をとりとめ、今は日本で暮らしている鵜沢氏だが、しかし、なぜ彼は戦地へ向かい「イスラム戦士」になろうと思ったのか。同書で鵜澤氏は、小学校時代まで遡ってその“思い”の経緯を語っている。

 引っ込み思案だった鵜澤氏は、小学生のころ、ワキガが原因でクラスからいじめられ、不登校になったという。そのうち両親をも憎むようになり、自傷行為に走ったという。そんなある日、テレビで映画『プライベート・ライアン』を見て、「戦場の圧倒的な『死』と『破壊力』」に惹かれたという。

〈この戦場に身を投じれば、自責の念に駆られて煮詰まっている今の自分や、答えをだせずにいる無力で憎たらしい自分を「ぶっ壊す」ことができるかもしれない……。そして、それによって新たな境地も見出せるのではいか……〉

 それからというもの、戦場へ行くために海外を目指していた。中学卒業後、陸上自衛隊少年工科学校(現・陸上自衛隊高等工科学校)へ入る。鵜沢氏にとって何より魅力的だったのは「射撃や行軍など自衛官として基礎的な訓練も行われる」ことであり、自衛官の「あのカッコいい制服」にも憧れていたと記している。

 なお、入学後は「北朝鮮に潜入して金正日を暗殺するにはどうするか」という空想もよくしていたらしい。1年生のときには小林よしのりの『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』(幻冬舎)に衝撃を受け、「聖書のように信奉するようになった」。しかし、2年生のころに、またもやいじめの対象にされた。その後、自衛官をやめた鵜澤氏は大学に進み、リアカーでの野菜の移動販売を始め、「ベジタブル王子」として多数のメディアにも取り上げられたという。しかし、彼の「戦い」への渇望は癒えなかった。鵜沢氏はこうも書いている。

〈「戦場」という「生と死がせめぎ合う場所」に自分の身を投じることで、今の八方ふさがりの自分を変えられると思ったのだ。〈戦場で戦うために生きる──〉
 漆黒の闇の中にいた僕は、そこに一筋の光を見出した。自分で自分を追い詰めてしまった僕の、ある種「やけくそ」的な選択であったが、今の自分を壊して生まれ変わるという荒療治以外に、この苦しみを乗り越える方法はないように思えた。
「なぜ生きるか」という問いに自ら導き出した答え。そしてこの答えが僕のアイデンティティとなり、「生きる」勇気と希望がわいてきた。〉

 ようするに、鵜沢氏は日本で行きていくことの閉塞感を打ち破るために、戦争に向かうしかない、と考え始めた。自らのアイデンティティを満たすために戦争が必要だった。どうやらそういうことらしい。

 事実、シリア以外にもソマリアと南スーダンを候補にしていたというが「選んだ理由は単純で、どこも激しい内戦を行っていたから」だという。「イスラム戦士」になったのも、特段、イスラム教にシンパシーを持っていたわけでもなく、単に「戦い」を欲していたからとしか思えないし、実際にそうなのだろう。

 なお、同書では直接明示されてはいないものの、鵜澤氏は戦場で「敵兵」を殺害したことを匂わせてもいる。帰国後、戦場の悪夢にうなされているという鵜澤氏は、そして、同書でこんなことも述べている。

〈集団的自衛権が行使され、自衛隊がサラフィー・ジハーディストや、もしくは誤って住民を殺してしまった場合、なにが起きるか。「報復措置」として日本国内が攻撃されるリスクは、飛躍的に高まるだろう。サラフィー・ジハーディストは日本にとって脅威なのか否か。リスクを犯してまで自衛隊を派遣する必要があるのか否か。それらを冷静に分析し、判断する必要があるように思う〉

「戦い」を渇望していた彼が、実際の戦場を体感した人間だからこそ、安易な集団的自衛権によって何が起こるのかを想像できてしまう、ということだろう。

 しかし、わたしたちは、鵜澤氏の行動をどう受け止めればよいのだろうか。日常への閉塞感、個人の実存の問題を、「戦争」という大きな物語に求める行為は非常に安易にうつる。しかし、今の日本に鵜澤氏のよう閉塞感を抱えている若者が多いのは事実だ。今回、トルコで拘束され国外強制退去になった男性も奇しくも鵜澤氏がシリアへ向かった歳と同じ24歳だが、もしかすると、彼もまた同じような悩みを抱えていたのかもしれない。今後も「戦士」になるために戦場へ向かう日本人が出てくる可能性は、決して低くない。

(都築光太郎)


 

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コメント
 
1. 2016年3月26日 17:06:38 : v1gbxz7HNs : Ay@h0DQyQEc[1167]
しょうもない奴だな。戦争に参加しておきながら敵が手加減してくれないとか、当たり前のことをはじめて知ったように言う。バカじゃないのか。

2. 2016年3月26日 17:20:00 : GYtZfz63Hs : NDsd0I07C7A[1]
読み手が理解出来るよう良く
構成された内容の投稿に拍手。

3. 仁王像[821] kG2JpJGc 2016年3月26日 19:05:22 : SEcWv1wwEU : MLIwN6bypOI[1]
 NHKニュースだったが、鵜澤佳史氏は、腿からから下肢にかけて青い被弾した痕をを開陳していた。目にも微小な破片が突き刺さり手術して取り除いた。

・21世紀以降はイスラム圏が世界を制覇していく蠢動なのか〜そして世界史大変革の曲がり角に来ているのか
 http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/403.html
 投稿者 仁王像 日時 2014 年 10 月 07 日 20:50:42: jdZgmZ21Prm8E
 >今晩のN7によると、今日出国予定の男とは別のやはり26歳の男が、イスラム国とは別の過激派組織に戦闘員として参加していたことが明らかになった。この青年はすでに帰国していて、NHKのインタビューに答えていた。
 シリアの監獄を衝撃する予定だったが、人は殺していないと。また”民主主義”には希望が持てず、”経済原理至上主義”にも未来が見えないなどという意味のことを語っていた。

http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/403.html#c2
02. 仁王像 2014年10月07日 22:07:53 : jdZgmZ21Prm8E : 2ABoKf1qLw
 (今夜のN9からシリア入りした青年の続き)
 鵜澤佳史(26歳)は、数か月にわたってイスラム過激派に合流していた。「政治的思想は一切なくて、あくまで戦闘員として戦いたかった。戦場で自分の命であったりとか能力・知性すべてをかけて全力で戦いたい勝負したい。そういった状況を体験したかった」と。
 この青年は、入国から1か月ほどで、シリアの刑務所を襲撃する戦闘に参加した。この戦闘で足などに大けがをした。現地の病院で手当てを受けたあと、日本に帰国。青年は再びシリアに行く予定はないとしている。
 東大・池内恵准教授「不満とか願望をイスラム国に投影して理解せずに”参加したい”とする人が出てもおかしくない」と。


4. 2016年3月27日 07:18:52 : HDKkoCwgI2 : VTZBHIJlj7o[26]
>自由シリア軍の報道官に「仏教徒じゃ戦うのは難しいな」と言われ、

日本が仏教国か神道国かは別にして、今のヨーロッパと中東で行われている争いが根を同じくするキリスト教とイスラム教の戦いであり、別宗教の日本が除外されていることが判る。

但し、その宗教事情を理解せず、このような戦争好きの日本人が出現すると単なる不満解消を理由とした国内テロに発展する可能性があるから怖い。

宗教的な大義もなく、徴兵により強制的でもなく、金の為でもなく、自分の意志で人を殺しに行ける人はこれからも普通の人ではありえない。


5. 2016年3月27日 11:24:30 : fpt8itpB5Q : zW@YYVl31Kw[496]
要はワキガで嫌われ続けた者が、自分を必要としてくれる場所に行きたかったのだろう
確かに、強烈なワキガ人はいる
その人が通ったエリアに入ったら不快でたまらない
まぁ理由はともあれ、だからと言って罪もないシリア人を殺しに行ったバカは死ねと言うしか無い
欧米が支援するシリア反政府軍は侵略者だからな

6. 2016年3月28日 05:10:58 : GfR5SaR4bE : ajeIVxbweM0[3]

架空のイスラム国へどうやって行ったの? 夢見たんでないかい。

そうでなければ嘘っぱち書かされてCIAパシリに利用されたか、どっちかだな。

そんな国はないんだよ。アホ。


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