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北朝鮮 相次ぐ軍事挑発の背景
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投稿者 あっしら 日時 2016 年 3 月 26 日 03:44:58: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 

(回答先: 北朝鮮「ソウル攻撃想定し長距離砲の演習」:ミサイルや砲弾の備蓄は大丈夫なのかなあ〜(笑 投稿者 あっしら 日時 2016 年 3 月 26 日 03:43:15)


北朝鮮 相次ぐ軍事挑発の背景 [NHK]
3月24日 15時33分

北朝鮮による軍事挑発が止まりません。3月に入り弾道ミサイルやロケット弾の発射を繰り返しているほか、国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)第1書記が、核弾頭の爆発実験と弾道ミサイル発射実験の準備を指示したと伝えています。北朝鮮の一連の動きの背景を、北朝鮮情勢を取材している中国総局の長砂貴英記者が解説します。


北朝鮮の相次ぐミサイル発射

米韓合同軍事演習や国連安全保障理事会の制裁決議に反発する北朝鮮は、3月に入って毎週、日本海に向けて弾道ミサイルやロケット弾を発射しています。

国連安保理で制裁決議が採択された直後の3日、新型多連装ロケット砲のロケット弾とみられる6発を発射し、7日から過去最大規模の米韓合同軍事演習が始まると、10日に短距離弾道ミサイル「スカッド」とみられる2発を、18日に中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられる2発を、それぞれ発射。

21日には、再び新型多連装ロケット砲のロケット弾とみられる5発を発射しました。翌22日、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」が、このときのロケット弾の発射とみられる写真を掲載し、「実戦配備を控えた最終発射実験だった」と伝えています。合同軍事演習を続けている米韓両国に対する露骨なけん制です。


核ミサイルの開発技術を誇示

さらに北朝鮮は、核ミサイルの技術開発が進展していると盛んに強調しています。
9日付の「労働新聞」は、核爆弾の模型とみられる銀色の球体と、大陸間弾道ミサイル「KN08」とみられるミサイルを、キム・ジョンウン(金正恩)第1書記が視察する写真を掲載しました。

また15日には、弾道ミサイルの大気圏への再突入を想定した模擬実験が実施されたと伝えられ、ミサイルの弾頭部分とみられる円すい形の物体に、激しく炎を吹きつけた際の写真が国営メディアで公開されました。このとき、立ち会ったキム第1書記は、「近い時期に核弾頭の爆発実験とさまざまな種類の弾道ミサイルの発射実験を断行する」と述べ、その準備を指示したということです。

さらに24日には、「固体燃料のミサイルエンジンの燃焼実験に成功した」として、横倒しにした噴射口から炎が吹き出す様子を撮影した写真を公開しました。

このところ、北朝鮮がとりわけ、その存在を強調しているのが、大陸間弾道ミサイルの「KN08」です。射程はアメリカ西海岸に達する1万キロともいわれています。大型の車両から発射する移動式のミサイルであるため、発射の兆候を把握するのが難しいとされています。また同じ移動式の新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」は、射程が4000キロと、アメリカ軍基地のあるグアムに達すると言われます。

いずれも実際の発射は確認されていませんが、北朝鮮が核ミサイル開発を推進する姿勢を誇示していることから、初めての発射実験を強行する可能性も排除できません。さらに韓国国防省の報道官は、「北は指導部の決定に応じて、いつでも核実験をできる状態を維持している」とも述べていて、5回目の地下核実験も含めて関係国が監視を強めています。

軍事挑発の背景

北朝鮮が、弾道ミサイルを相次いで発射し、核兵器の小型化や弾道ミサイル開発の「進展」を強調する背景には、米韓合同軍事演習への反発とともに、国際的な制裁の中でも、核ミサイル開発を継続する姿勢に変わりはないと、対外的に印象づけるねらいがあるとみられます。

キム第1書記の父キム・ジョンイル(金正日)総書記の時代、北朝鮮は核開発を放棄する余地もちらつかせながら外交カードとして利用し、各国から支援を引き出しました。 しかし、キム・ジョンウン(金正恩)政権は、核ミサイル保有の「既成事実化」を図ろうとしています。北朝鮮情勢に詳しい外交関係者の1人は、「北は、アメリカが本当に脅威と感じるまで開発を突き進めることが、みずからの身を守り、アメリカとの直接対話につなげる方法なのだと本気で信じているようだ」という見方を示しています。


朝鮮労働大会に向けた対内的な意図も

相次ぐ軍事挑発は、北朝鮮内部の結束を図るとともに、36年ぶりに開かれる、5月初めの朝鮮労働党大会に向けた、キム第1書記の「業績づくり」という側面もあるとみられます。北朝鮮が写真つきで公表した核爆弾の模型とみられる球体や、核弾頭の大気圏再突入を想定した模擬実験などは、本来、軍事機密にあたるものですが、あえて次々と公開することで、キム第1書記の指導による成果として、国民に誇示したい思惑もありそうです。

北朝鮮は、1月の「初めての水爆実験」とする4回目の核実験と、人工衛星の打ち上げと称した、2月の事実上の長距離弾道ミサイル発射、そして米韓合同軍事演習対抗した一連の軍事挑発を、キム第1書記の「歴史的な功績」として大々的に宣伝し、その威信と求心力を高めようとしているとみられます。

新たな挑発への警戒

米韓合同軍事演習が続く4月末までの間、北朝鮮では、キム第1書記の就任から4年となる11日や、キム第1書記の祖父キム・イルソン(金日成)主席の誕生日にあたる15日、それに朝鮮人民軍の創設記念日の25日といった節目を控えているほか、3月31日からワシントンで開かれる核セキュリティーサミットには、日米中韓4か国の首脳がそろって出席します。こうしたタイミングをとらえて、北朝鮮がさらなる軍事挑発に出ることも考えられます。

北朝鮮指導部は、朝鮮労働党大会が開かれる5月にかけて一連のシナリオを用意している可能性もあり、関係国は、北朝鮮に対する監視と警戒を強めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_0324.html?utm_int=detail_contents_tokushu_004

 

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