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内戦が続くシリアで病院を運営するシリア人医師が来日して講演し、現地では病院への空爆が相次ぎ、医療スタッフが不足していると現状を訴えました。
この講演会は、シリアへ衣服などを送る支援活動を行っている日本の団体が開いたもので、現地で病院を運営する民間団体の幹部で、シリア人医師のバハー・キーラーニー氏が招かれました。
この中でキーラーニー医師は、シリアでは病院への空爆が相次ぎ、北部の都市アレッポでは麻酔科の医師が足りないため、手術のたびに医師が車でいくつも病院を回って治療に追われている実態を伝えました。また、キーラーニー医師は「病院への空爆は常態化していて病院が標的になっていると考えられる。医療スタッフが空爆を恐れて国外へ逃げ出すケースも相次ぎ、医療態勢は崩壊している。医療活動を維持するには病院への空爆をやめさせることが不可欠だ」と訴えました。
講演を聞いた女性は「戦争が起きれば医療が不足するのは日本も同じなので、何か支援できないかと思った」と話していました。
シリアでは病院が空爆を受ける被害が相次いでいて、今月15日には、国際的なNGO「国境なき医師団」が支援する病院が空爆を受け、医療スタッフや患者少なくとも25人が死亡したということで、国連が「明らかな国際法違反だ」と批判しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160220/k10010416461000.html
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