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2017年01月12日 「ジャーナリスト同盟」通信
<防衛省に軍国主義の残滓>
専守防衛というカンヌキでもって、なんとか国民と隣国を騙してきた防衛庁が、いまや防衛省になり、大臣ポストは右翼・国家主義者の格好の居場所になっている。国連平和維持のPKOから、さらにはみ出して、派兵をひけらかし、獲物に突進する自衛隊は、自衛軍・日本軍へと跳躍しようというのだろう。その推進役が安倍・日本会議・神社本庁であることも公然化、平和憲法解体に王手をかける2017年である。中核の防衛省が、すでに戦前の軍国主義をそっくり取り込んでいた事実を、日本国民は知らないで来ているのも怖い。
<生長の家と自衛隊>
右翼・国家主義と防衛省が一体化している?杞憂ではない。これは怖い深刻な事態である。
日本会議を操る人物は、極右・天皇教で知られる生長の家信者であることが、取材や著作で判明している。正しくは谷口雅春の狂信的な信者だ。天皇教で有名な生長の家の元参院議員で、ドンと呼ばれた村上正邦でさえも、彼らに怯えていることもわかってきた。
官邸内には、国民の知らない不気味な世界が広がっているようなのだ。現在の生長の家は、政治と関係を絶ったと吹聴しているが、玉置和夫の宗教政治研究会を見聞してきた筆者の懸念は消えていない。
この右翼・カルト教団と自衛隊の関係を調査したことはないが、自衛隊と生長の家議員との深い関係が浮上するこ。筆者は、改憲軍拡という一点で、両者は補完関係にあるとみている。国家神道の後裔である神社本庁と生長の家は、親類のようでもある。
むしろ、一緒になった方がすっきりしていいのではないか、とさえ感じる。
あえて指摘すると、自衛隊の広報宣伝に徹している新聞の中には、玉置の影を感じ取ることが出来る。
<自衛隊に神棚・神社>
現役の政治記者時代は、原理的には明白な憲法違反の自衛隊について、むしろ無関心を装ってきた筆者である。9条憲法に期待してきたせいでもある。9条が抑止力となって、専守防衛というカンヌキに安心していたからでもある。
それが昨年の戦争法が強行されたことで、あっけなくカンヌキが外されしまったことになる。自民・公明党の悪しき実績である。もはや両党に一片の同情を持たなくなった筆者である。明白すぎる憲法違反だからである。99%の憲法学者が反対に立ち上がったことでもわかる。
まともな学者・文化人で、両党への関心や支援を送るような人物はいないだろう。
政治評論家となって、自民党議員経由で、自衛隊での講演を頼まれたことがある。そのことから自衛隊の基地見学を経験することになったのだが、そのさい、愕然とする事実に驚愕したことを記憶している。
確か、安倍の地元の陸上自衛隊基地を見学した時に、基地内に国家神道を象徴する神社が祀られていた。
同じ基地内の司令官室には神棚が取り付けられていたことも、驚きの一つだった。戦前の軍国主義の雰囲気を兼ね備えている基地と司令官室だった。
案内されるままについていくと、基地外の神社へと向かって、参拝までした。神社参拝など経験のない筆者である。原始的なまじないレベルの儀式に正直、うんざりしてしまったが、戦前と変わらない基地にひたすら衝撃を受けるしかなかった。マルクスを知らないが、彼がいったという「宗教はアヘン」は事実に違いない。
惨憺たる東京空襲や沖縄の惨劇、はては広島・長崎を経験している日本人なのだが、それでも「神風」信仰がないと生きられない自衛隊なのか。9条憲法を度外視していて、悲劇を通り越している。
<防大生向けにヒトラー本>
あるいは、稲田ではないが「産経と正論」を読むと、神社に後光でもさして、ありがたい「神風」を感じることになるのか?これは、本当の狂気の世界である。
また、防衛大学校の見学の場面では、清潔な学生寮に感心させられた。ただし、校内の本屋をのぞいてみて、やはり「おや」と思ってしまった。記憶は定かではないが、ヒトラー本の類が書棚に詰まって無知な学生を虜にしようとしていた。
戦争は狂気である。だから狂気・カルトのような人間教育が必要不可欠なのか?平和を愛する、まともな人間は無用な世界なのかもしれない。安倍のような右翼人間でないと、務まらないということなのか。
戦前の日本軍が使い、失敗したカルト宗教が、戦後の自衛隊・防衛省に残滓となってこびりついている。これは要注意であろう。
<危うしシビリアン>
安倍内閣になってシビリアン・コントロールが崩壊して久しい。自衛隊内において、制服が主導権を握るようになった。政府だけでなく、要の議会のコントロールが軽視されるようになった。
これは戦争放棄の日本国憲法が全く想定していない、そもそも自衛隊そのものを容認していないわけだから、当然と言えば当然である。
原因は野党と言論の無力と関係している。国際社会の分裂と無関心とも関係している。
既成事実の積み重ねで、事実上の改憲を強行しているのである。その推進役の本体は、死の商人ともいえる財閥である。いまは財閥の跋扈と右翼の台頭である。双方の連携が、事態をより深刻化させている。極右のど素人大臣下、シビリアンの後退はいかんともしがたい。
繰り返すと、武力装置に紛れ込んでいる国家神道という、戦前と同様の祭政一致の極右宗教の介在疑惑に対して、議会と言論が無関心をかこってしまうと、近い将来空恐ろしいことにならないのか。
<神主の国会議員>
宗教団体の政治部門というと、創価学会と公明党に見ることが出来る。同党は、いま自民党と連立を組むことで、政教一致の仮面を隠すことに成功していると見られているが、実際は、新聞テレビへの広報宣伝の成果といえなくもない。
創価学会以外では、生長の家である。意外や神社本庁も議員を擁立している。
北陸から政界入りした綿貫民輔は、神社神道の神主出身議員で知られる。残念なことに、彼との接触はなかったため、内情に詳しくない。神主との二足の草鞋は、彼が初めてなのか?
綿貫は郵政民営化の時点で自民党を飛び出したが、ふたたび自民党に戻った。生長の家の平沼赳夫も、自民党に復党した。この復党がいかにも容易に行われたところから、安倍・日本会議との強い関係を指摘できる。
<神主の秘書>
過去に千葉県選出の参院議員がいた。菅野儀作といった。千葉県では権勢を誇った。県内の利権の全てを牛耳っていた。右翼の福田派に所属した議員である。
彼には意外な一面があった。それは秘書に神主を起用したことである。神社本庁と深い関係を裏付けていたが、当時は誰も気づかなかった。筆者も自民党秘書の指摘を受けるまで、神主秘書の存在を知らなかった。
統一教会・勝共連合ほど露骨ではなかったが、神社本庁も神主を政界に動員しているらしい。自民党若手議員の政治資金報告に「神棚購入資金」が見つかった。右翼の牙城である日本会議の活発化を物語っている。
2017年1月12日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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