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2017年01月06日 「ジャーナリスト同盟」通信
<安倍内閣で正体さらす>
自民党の派閥政治を、政治記者として20年、その後も20数年付き合ってきた筆者も、ようやく日本の右翼の正体を知ることが出来た。安倍内閣のお陰である。なぜ小泉が靖国参拝にのめり込んだのか、理解不能のまま過ごしてきたが、今はよくわかる。日本会議の一角が姿を現したからである。そこから神社本庁、その先には戦前の国家神道の姿が浮上することになる。単なるイデオロギー集団ではない。宗教、それもカルト宗教そのものだった。国民の理解を深めるために、言論人の見聞を紹介しながら、アジアにどす黒い花を咲かせた右翼というよりも、極右についての考察を試みようと思う。
<日本会議=国家神道派=神社本庁>
取材を兼ねて、中曽根康弘の講演会に行ってみたことがある。彼の薄くなった真っ白い髪はともかくとして、会場に集まった人たちも頭の薄い、かつ白い面々だった。場所は明治神宮。
もう内容は記憶していない。その場に鹿島のボスも顔を出していた。鹿島と中曽根は親類である。
年老いた人たちの数は1000人近くいた。なぜなのか、どうしてなのか、見当もつかなかった。いまはよく理解することが出来る。神社本庁の信者グループである。
よくは知らないが、日本に神社が100万も存在するという。すごい数である。その一つ一つに神社を信仰する信者・氏子が存在する。神社の祭礼は、この氏子が無知な人々を、飲めや食えやの祭りに呼び込む。中曽根講演に押しかけていた老人の多くが、神社を信仰する氏子たちだった。これを主宰したのは産経新聞。いまはよく見えるが、当時は分析できなかった。
余談だが、安倍が最も信頼する稲田という防衛大臣は、産経新聞と正論を呼んで悟ったと公言している。驚きである。
人間は食べるため、遊ぶために働くという愚民性が備わっている。そこを衝いた原始的宗教作戦が明治期にに強行された。これを1本にまとめ上げたのが、神道=神社の国教化である。廃仏毀釈運動は、歴史に残る悪しき政策として刻まれている。
信教の自由を封じ込めての国家神道は、家庭にも神棚を備え付けさせた。中央に靖国神社や伊勢神宮・出雲大社などを並べ、地域に無数の神社、家にも神棚という3本の毒矢で縛り付けて、人々の自由な信仰・思考を抑え込んだ。
学校では教育勅語で愛国心・天皇神格化、そして大日本帝国憲法という、これまた3本柱で五体をがんじがらめにした。10年以上前だろうか、住井すゑさんの「橋のない川」を読んでみて、当時の悲しくも厳しすぎる日本社会に愕然とさせられた。
カルト信仰の恐怖を知らない世代は、ぜひ一読するとよい。人権派弁護士に読めと言われるまで、それらの時代について無知で過ごしてきた筆者である。無知は犯罪である。
<神道政治連盟>
時間的に見て、自民党取材に抜きんでていたはずの筆者だったが、神道政治連盟については、固有名詞を知っていたものの、それ以上のことはわからなかった。興味も関心もなかった。それに政治的エネルギーは、他の教団と比べて小さいとされてきたせいでもある。
60年代か、靖国神社の国家護持運動が盛んになったことがある。筆者が現場にいない時である。これには野党も言論界も猛烈に反対して、運動は消滅していた。
おそらくこの時代に誕生した政治連盟に違いない。神社本庁の政治部門である。
だが、執念深くも神社本庁は、神道政治連盟を武器にして、自民党の変質する時期の到来を待ち構えていたのであろう。
<暴力兼務の右翼>
右翼も左翼も、時に暴力的になる。この暴力を一般の市民は恐れおののく。抵抗力を失って、屈することにもなる。
言論を武器にして論争する本来の新聞人は、それゆえにリベラルである。暴力を否定する。だが、右翼問題には、常に暴力が付きまとう。ペンを折る場面が少なく無い。新聞もテレビも暴力を恐れて、そこから逃げる。関係を絶とうとするのだが、中には逃げられない記者がいたことが、今回フジテレビで発覚した。
問題の記者はしこたま高級レストランの接待を受けていた。多分、女性もあてがわれていてであろう。飲食店街は食事だけではない。女性のサービスもつく。そこにはやくざにレイプされた女性が、性奴隷のようになって酷使されている。
右翼・暴力・飲食街・売春・麻薬・博打は、1本の線でつながっていると理解すべきだろう。日本の警察力では、とても太刀打ちできない。フィリピンのドゥテルテ大統領の誕生が期待される日本である。せめてやくざ退治で実績を上げた、福岡県警本部長が警察庁長官にならないと、日本の右翼・暴力団退治は不可能に近い。
ここまでくると、右翼が暴力団と勘違いしかねない。頭が混乱する。そこをすっきりと整理してくれた人物が現れた。安倍晋三である。人は「山口県の辺境の地・田布施に行かないとわからない」というが、その必要もないくらいに明白になった。
神社本庁が主体となって立ち上げた神社本庁による日本会議である。日本会議メンバーは神道政治連盟の構成員でもある。ここが日本右翼の根源ということになる。
侵略戦争を主導した国家神道が、戦後、生き延びるために衣替えした神社本庁、靖国や伊勢神宮などを傘下におく神社本庁にたどり着く。彼らの狙いは、戦後体制の日本国憲法の解体に絞られる。
日本はもう一度、大日本帝国憲法下の、国家神道の日本に戻るのか、それとも政教分離・信教の自由の、現在の日本国憲法を維持するのか。ここの選択を迫られていることになる。
次号から、体験的右翼研究をおさらいしようと思う。
2017年1月6日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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