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官邸は“してやったり”、国民にとっては最悪・最低の事態。
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17年01月07日 永田町徒然草
今年は、4日から仕事という事業所が多かった。白川勝彦法律事務所は、5日が仕事始めであった。もちろん今日も仕事であった。マスコミは3連休、3連休の連呼だ。非正規労働者は、休みが多過ぎると困るのだ。正規労働者は休みの日でも給料が出るが、非正規労働者等は働いた日しか賃金が貰えない。それが現実なのだ。わが国には、そういう人が約3割以上もいることを忘れないで欲しい。
今年の正月は、自宅でのんびりと過ごした。届いた年賀状を見ると、皆さんそれぞれに頑張っている様子が分かる。何か一言が添えられていると、本当に嬉しくなる。やはり年賀状は大事だ、と私は思う。元気でいるうちは、私は年賀状を出すことを続けたいと思っている。天候にも恵まれた正月であった。ご近所の青山学院大学が、箱根駅伝で3連覇した。これも目出度いことであった。
自宅にいて、特にやることがなければ、自然とテレビを見る。正月番組は、嘗(かつ)てはそれなりに面白かったものである。ところが、そういう正月番組に、ひとつもお目にかかれなかった。わが国のテレビ局は、面白い娯楽番組を作る力もなくしたのだ。これは、真面(まとも)なニュース報道番組を作れなくなったことと関連していると思う。どっちが先か、分からない。しかし、頭(トップ)が狂えば、全体が狂ってくるのだ。それが世の中というものだ、と私は思う。
新年になってからのニュース報道番組について言えば、その劣化状態は深刻だ。今年のニュース報道の劣化は、昨年にも増して酷くなるであろう。それも当然のことなのだ。安倍首相は、虎視眈々と解散総選挙を狙っている。そのために、官邸はこれまで以上にニュース報道番組に干渉してくることは明らかだ。わが国のマスコミは、その干渉を介入と意識する危機感さえなくしているのだ。批判精神をなくしたマスコミなど、大本営発表と同じだ。
わが国のマスコミがどう報道しようと、世界はダイナミックに動いている。私はNHK‐BSの“ワールドニュース”でしか、世界のニュースを見ることができない。これとて、かなりのバイアスが掛かっているが、それでも世界の政治の動きはかなり良く見える。本当は、わが国こそ世界から信用されるニュース・報道を発信できる報道機関を持たなければならないのだ。6000億円超の予算を持つNHKは、おカネの面だけから言えば、十分に可能なのであるが…。
政治のニュース報道について言えば、どの局も“トランプ”と“小池都知事”に関することを、異常なウエイトで報じている。わが国の政治にとって、このふたつはそんなに重要なのか。わが国の政治にとっていちばん大事なのは、安倍首相の動静とその政策であろう。多少なりとも政治を知っている者ならば、安倍首相の言動や史上最大規模の予算案など、突っ込みどころ満載である。それを批判するのが、ジャーナリズムの役割である。
第二次安倍政権になってからの4年間で、わが国のマスコミは本当に酷くなってしまった。わが国のマスコミからジャーナリズム精神は全くなくなってしまった。官邸としては、“してやったり”なのであろうが、国民から見たら最悪・最低の事態の到来である。このままで行ったら、わが国は死んでしまう。そういう危機的状況にあることを心ある国民は自覚しなければならない。この続きは、改めて書くことにする。
それではまた。
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