http://www.asyura2.com/16/senkyo218/msg/561.html
Tweet |
http://okitahidehito.blog.fc2.com/blog-entry-5888.html
2017/01/04 07:55
<トランプ次期米政権の通商政策は、中国などへの強硬姿勢が一段と強まりそうだ。3日には次期米通商代表部(USTR)代表に、保護主義色の強いロバート・ライトハイザー同元次席代表の起用が決まった。「米国第一」を掲げる次期政権は貿易赤字の縮小を公約。管理貿易にシフトして相手国に米国からの輸入目標導入など強硬策を求めていく可能性がある。
トランプ次期政権はホワイトハウスに通商政策の司令塔となる「国家通商会議」を新設する。各国との通商交渉を担うUSTRと、米国製品の輸出振興策を練る商務省が、その実務部隊となる。
3組織のトップはいずれも対中強硬論を唱える。国家通商会議のトップには「Death by China(中国がもたらす死)」と題した著作や映画監督作品があるピーター・ナバロ米カリフォルニア大教授が就く。商務長官には著名投資家のウィルバー・ロス氏が指名された。
ナバロ氏とロス氏は選挙戦中、トランプ氏の経済政策を立案した中心人物だ。両氏は昨秋まとめた経済成長戦略で「輸出を増やし、輸入を減らして貿易不均衡を是正することが成長につながる」と主張。貿易相手国には米国製品の輸入目標導入を求め、天然ガスや産業機械など輸出振興品目まで具体的に示している>(以上「日経新聞」より引用)
トランプ氏が米国民から職を奪い貧困化させた元凶として中国などと一緒に日本も名指しで批判した。しかしトランプ氏が目の敵のように叫んでいた米国内を走っている日本製自動車の多くは「メイド・イン・アメリカ」だ。
実際に17万人以上の米国民を日本企業が米国内で雇用している。それは裏返せば日本国内から17万人もの雇用が喪失していることになる。グローバル化は企業の最大利益を実現するが、国民にとって良いことは何もない。
トランプ氏が「保護貿易主義」策を次々と打ち出すのではないかと日本のエコノミストたちは戦々恐々としているが、本来日本の産業は米国の「保護貿易」に散々打ちのめされてきた。
古くは繊維交渉から鉄鋼交渉と経て、最近は排ガス規制という自動車に対する保護主義だ。絶えず日本は米国に譲歩を迫られ、実際に譲歩の歴史だった。日本の産業界は米国が保護貿易に転じたとしてもそれほど困惑することはないだろう。日本には米国と長年交渉してきた実績がある。
それならなぜエコノミストたちはトランプ氏の登場を嫌悪し保護貿易への懸念をグチグチ言い続けるのだろうか。それは彼らの仕事が、少なくとも投資や投機に関する解説や予測の仕事が減るからだろう。
非関税障壁まで撤去した完全自由貿易圏に米国と日本が入ったなら、日本のエコノミストたちは米国の1%の投機家たちや企業買収を仕掛けるハゲ鷹たちから仕事の依頼が舞い込むだろう。あるいはコンサル契約という美味しい話まで降ってくるに違いない。だから彼らはTPPに賛成し、愚かな安倍自公政権とその仲間たちの政治家たちを使嗾してバカな国会承認決議という「売国」愚挙まで仕出かしたのだ。
日本でも1%が富をピンハネし、99%が貧困化している。それにもかかわらず、安倍自公政権は労働分配率が下がっているにも拘らず、法人税本税を減税するという愚かなことをしている。内部留保が増加するだけで、労働者に分配される率が増加することはなく、従って国民消費に回らないのはこれまでの実績で明らかだ。
政策減税を行わないのは無策そのものだ。なぜUターン投資減税や技術・研究開発減税などを行わないのだろうか。そして国民においても、マンションの維持・管理費積立減税などを行い、スクラップ化し廃墟化するマンションの防止策を講じようとしないのだろうか。
国内に実施すべき課題は山積しているにも拘らず、1%のための杞憂を掲載し続けるマスメディアは国民経済の実態に関して無知といわざるを得ない。保護貿易主義の台頭など、為替相場の変動で一日にしてフッ飛ぶ程度の代物だ。それよりも関税自主権を掲示する方が独立国としてどれほど大事か考えるべきだ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK218掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。