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稲田防衛相の靖国参拝にコメントしない安倍首相の深謀遠慮−(天木直人氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1spg14h
30th Dec 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
真珠湾慰霊の直後に、同行した稲田防衛相が帰国して真っ先に靖国神社を参拝した。
これは、私ならずとも、衝撃的だったはずだ。
しかし、それを参拝直前に報じたNHKは、淡々と報じた。
そして、早朝のニュースで報じた後、それ以降のニュースではほとんど黙殺した。
一日遅れで報じるしかない大手新聞は、きょう12月30日の紙面で一斉に取り上げた。
しかし、どれも間の抜けたものばかりだ。
一日遅れだから間が抜けたというだけではない。
その内容が、あまりにも紋切型であり、政府を追及する様子は皆無だからだ。
民放のテレビ局が、ゴルフに興じる余裕を見せる安倍首相の「それについいてはノーコメント」を垂れ流し、
どのメディアも追及するわけでもない。
安倍首相が知らなかったはずがないのに、である。
これを要するに、今回の稲田防衛相の靖国参拝の背景には、
周到に準備された安倍首相の深謀遠慮があり、それにメディアが協力した、ということではないか。
メディアが騒がなければ世論は騒がない。
日本のメディアが騒がなければ、外国メディアは騒がない。
外国メディアが報じなければ、中国も韓国も米国も、何が起きたかよくわからないまま、
とりあえずの反発をするしかない。
おまけに年末であり、クリスマス休暇だ。
米国も韓国も、事実上の大統領不在で、まともな反応をしている余裕はない。
中国はトランプの米国との外交や、トランプの米国とロシアの関係がどうなるか、で頭がいっぱいだ。
そのどさくさに紛れて、現職の防衛大臣を靖国参拝させて様子を見る。
これは、安倍首相が日本のメディアを使って行った周到な戦略ではないのか。
私は今度の稲田防衛相の靖国参拝を知った時は驚いたが、
一夜明けて、その後の動きを見ていると、そのように思えてならない。
これ以上大きな外交問題にならなければ勝ちだ。
もちろん、その先には安倍首相の靖国参拝という最終目標がある。
もちろん、その思惑通りにいくかどうかはわからない。
中国、韓国、米国の反発はこれから本格化するかもしれない。
しかし、もしこのまま稲田防衛相の靖国参拝が問題にならなければ、安倍首相の靖国参拝が可能になる。
そして、それが容認されるなら、もはや靖国問題は国際問題にならないことになる。
安倍外交が勝つのか負けるのか。
すべてはこれからである。
◇
稲田防衛相 靖国神社に就任後初の参拝 「どの国でも理解頂ける」
動画→http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161229/k10010823881000.html
12月29日 16時06分 NHK
稲田防衛大臣は29日午前、就任後初めて東京・九段の靖国神社に参拝し、「祖国のために命をささげた方々に対し、感謝と敬意と追悼の意を表することは、どの国でも理解して頂けると考えている」と述べました。
稲田防衛大臣は29日午前8時ごろ、東京・九段の靖国神社を訪れ、防衛大臣に就任してから初めて参拝しました。稲田大臣は靖国神社に参拝したあと、記者団に対し、私費で玉串料を納め、「防衛大臣・稲田朋美」と記帳したことを明らかにしたうえで、「防衛大臣である稲田朋美が一国民として参拝したということだ」と述べました。
そして、稲田大臣は「ことしは原爆を投下した国の大統領が広島を訪問し、きのうは安倍総理大臣が真珠湾に行って慰霊の言葉を述べた。最もしれつに戦った日本とアメリカが、今や最も強い同盟関係にあるなど、未来志向に立って、しっかりと日本と世界の平和を築いていきたいという思いで参拝した」と述べました。
一方、稲田大臣は、記者団が「中国や韓国の反発も予想されるが」と質問したのに対し、「いかなる歴史観に立とうとも、いかなる敵、味方であろうとも、祖国のために命をささげた方々に対し、感謝と敬意と追悼の意を表することは、どの国でも理解して頂けると考えている」と述べました。
稲田大臣は例年、終戦の日の8月15日などに靖国神社に参拝していますが、ことしの終戦の日は、防衛大臣としての海外視察のため、参拝していませんでした。
首相「ノーコメント」
安倍総理大臣は、稲田防衛大臣が靖国神社に参拝したことについて、29日午前、神奈川県茅ヶ崎市で記者団に対し、「それについてはノーコメント」と述べました。
民進 野田幹事長「自身が内外に説明する責任」
民進党の野田幹事長は党本部で記者団に対し、「安倍総理大臣とオバマ大統領が真珠湾に行き、『不戦の誓い』で共同行動がとれたことは一定の評価をしているが、そこに同行していた方がその直後に参拝というのは、どういう意味なのか。諸外国へ与える影響も含めて、きちんと稲田防衛大臣自身が内外に説明する責任がある」と述べました。
中国外務省報道官「断固として反対」
稲田防衛大臣が就任後初めて靖国神社に参拝したことについて、中国外務省の華春瑩報道官は29日の記者会見で、「中国は断固として反対する」と述べて非難しました。
そのうえで華報道官は、稲田大臣が安倍総理大臣とともに旧日本軍による真珠湾攻撃の犠牲者を追悼する施設を訪れたことに触れ、「今回の参拝は、一部の日本人のかたくなで誤った歴史観を表しているだけではなく、真珠湾のいわゆる『和解の旅』をこれ以上ない皮肉なものにし、世の人々の日本の行動や意図に対する警戒を高めただけだ。日本の指導者が国内外の正義の声に耳を傾け、侵略の歴史を直視し、深く反省するよう求める」と述べました。
また、関係者によりますと、29日午後、中国外務省の肖千アジア局長が北京に駐在する日本の伊藤康一公使を呼んで抗議したということです。
韓国外務省報道官「嘆きを禁じえない」
稲田防衛大臣が就任後初めて靖国神社に参拝したことについて、韓国外務省のチョ・ジュンヒョク(趙俊赫)報道官は29日の記者会見で、「日本の責任ある政治家が過去の植民地支配と侵略戦争を美化し、戦争犯罪者を合祀する靖国神社に参拝したことに政府として嘆きを禁じえない」と述べ批判しました。そのうえで、「歴史を正しく直視し、謙虚で誠実な反省を実際の行動で示すことでのみ周辺国と国際社会の信頼をえることができる」と強調しました。
また、これに先立って韓国外務省のチョン・ビョンウォン(鄭炳元)北東アジア局長は、ソウルにある日本大使館の丸山浩平公使を呼び、「日韓関係を改善しようとする努力に逆行する行為で非常に不適切だ」と抗議しました。
一方で、韓国国防省も「韓国政府が未来志向の両国関係を作っていくべきだと強調してきたにもかかわらず、日本の防衛大臣が、靖国神社に参拝したことに深刻な憂慮と遺憾を表明する」との声明を発表しました。
◇
稲田防衛相が靖国神社参拝、真珠湾慰霊の翌日なぜ?
動画→http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2949998.html
29日18:01 TBS
「歴史的」と評された安倍総理の真珠湾訪問の翌日、現地に同行していた稲田防衛大臣が靖国神社を参拝しました。稲田大臣は大臣就任後は靖国神社を参拝せず、慎重な発言を繰り返してきましたが、なぜこの時期に参拝したのでしょうか。
「防衛大臣である稲田朋美が一国民として参拝したということです」(稲田朋美防衛相)
稲田氏は午前8時前に靖国神社を参拝しました。「防衛大臣 稲田朋美」と記帳し、神前に供える「玉串料」は私費で支払ったということです。
「いかなる歴史観に立とうとも、いかなる敵、味方であろうとも、祖国のために命をささげた方々に対して感謝と敬意と追悼の意を表するのは、どの国でも理解をしていただけるものだと考えております」(稲田朋美防衛相)
稲田氏は日本時間の28日、安倍総理らとともにハワイのアリゾナ記念館を訪れ、真珠湾攻撃の犠牲者に慰霊を行いました。
Q.参拝について総理と真珠湾で話した?
「しておりません」(稲田朋美防衛相)
一方、安倍総理は29日、ゴルフを楽しんでいました。稲田氏の靖国参拝については・・・
Q.総理、稲田大臣が靖国参拝しましたが?
「それについてはノーコメント」(安倍首相)
Q.ご報告は受けていますか?
「・・・・・・」
なぜ、このタイミングで稲田氏は参拝に踏み切ったのでしょうか?これまで稲田氏は終戦の日に靖国参拝することを恒例としてきました。しかし、防衛大臣就任直後の今年は、アフリカ・ジブチに派遣されている自衛隊の部隊視察の日程が直前に入り、参拝を見送っていました。
「私は、この靖国の問題というのは心の問題であって、私自身としては安倍内閣の一員として適切に判断していきたいと思っています」(稲田朋美防衛相 8月)
大臣就任後、慎重発言を繰り返してきた稲田氏。野党側からは、防衛大臣として中国や韓国への刺激を避ける必要から公務をあえて入れて参拝を避けたのではと追及されます。
「こうもおっしゃってますよ。いかなる歴史観に立とうとも、国のために命をささげた人々に感謝と敬意を表さなければならない」(民進党 辻元清美衆院議員)
「今までの私の発言、読み上げられたとおりです。その気持ちに今も変わりません」(稲田朋美防衛相)
靖国に関して沈黙を続けてきた稲田氏ですが、関係者によれば、今回の参拝は、ハワイ真珠湾の慰霊から帰国した28日夜から周囲と話し合って決めたということです。
稲田氏の参拝について、野党側は・・・
「きのう、日米のトップがまさに不戦の誓いをした直後の話なので、違ったメッセージとしてアメリカに届かないのか、そこは少し心配しています」(民進党 蓮舫代表)
稲田氏の今回の参拝が今後にどう影響を及ぼすのでしょうか?
「参拝に断固反対する。(参拝は)日本の一部の人間の間違った歴史観を示しただけでなく、“真珠湾の和解の旅”に対する強い皮肉となった」(中国外務省 華春瑩報道官)
中国外務省は真珠湾訪問直後の参拝を受け、日本大使館の公使を呼び出し、直接抗議しました。
また、韓国外務省も「戦争犯罪人を合祀した靖国神社の参拝に怒りと嘆かわしい思いを禁じ得ない」と批判しました。韓国政府は、日本と軍事情報を交換する協定を結んだばかりで、防衛大臣の靖国参拝は他の閣僚とは次元が違うという認識です。
一方、アメリカ国務省は、「歴史問題には癒やしと和解を促進するアプローチが重要だと強調し続ける」とコメントしています。(29日18:01)
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