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2017年は「警察・経産・国交・財務」のカジノ戦争?
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2017/01/08/post-1344.html
サンデー毎日 2017年1月 8日号
牧太郎の青い空白い雲 602
浮き足立っている。何から何まで安倍政権は地に足がついていない。
ロシアに経済協力3000億円の大金をふんだくられた日露首脳会談。海外のメディアに「屈辱的」(英紙『フィナンシャル・タイムズ』)とまで言われた安倍さん。慌てて、テレビ各社のインタビューをセットして「詳しくは言えないが、実は大成功!」と言い訳をする。『夕刊フジ』には「会談の裏に対中密約があった。トランプと日本、ロシアが協力して習近平を包囲する」といった内容を書かせている。
いくらなんでも......間抜けな日本人だってすぐ嘘(うそ)!と気がつく。
そんなことより、会談後、ラブロフ外相が「シリア問題、ウクライナ東部の情勢について両国の立場はほとんど一致している」と話しているのが気になった。 欧米は、シリア・アレッポで行われいる「民間人殺戮(さつりく)」に腹を立てている。殺戮を続けるシリア政府軍。その背後にいるロシアを支持した!ということになれば、日本は世界から孤立するだろう。
冷静な判断ができない「浮き足立った安倍政権」。それに気づかない「間抜けな日本人」。2017年は大丈夫なのか?
× × ×
早い話が、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)である。予想しなかった「トランプ勝利」に慌てて、安倍さんは他の外国首脳に先駆け、ウン十万円のゴルフ用品を手土産にトランプ次期米大統領と会談した。会談後「信頼関係を築いていくことができると確信を持てる会談だった」と話したが、その4日後、トランプ氏は「就任初日にTPPからの離脱を通告する」と宣言した。
超高速参勤交代?を企てたが、とんだ恥さらし。TPP発効はもはや絶望的である。
それどころか、現職よりも次期大統領を優先した無神経な振る舞い!にオバマは怒った。リマでのAPEC首脳会議で日米首脳会談を拒否した。
浮き足立つと良いことはない。
× × ×
カジノ解禁に向けた整備推進法成立は「浮き足立った」最たるものである。なぜ今ごろカジノなのか? なぜ法成立を急いだのか?
秘密は、あのニューヨーク・トランプ金満ビル訪問にある。トランプ氏は「カジノ法は規制緩和に必要だ」と"感想"を述べたらしい。安倍さんは、これを「次期大統領の命令」と思ったのだろうか。
トランプ氏はカジノの経営者でもある。カジノ王のアデルソン氏はトランプ氏の盟友。大統領選挙で27億円も寄付している。日本のカジノ合法化はカジノ王に対するトランプ氏の"お礼"なのだ。
早晩、アメリカのカジノ経営者は日本上陸を試みるだろう。カジノは「グローバルな利権」なのだ。
× × ×
国内で「争い」が始まっている。
暴力団、マフィアが参加するのはもちろんだが、もっとも激しいのは「高級官僚の縄張り争い」。
観光庁を抱える国交省は「カジノの仕切り役」を主張する。「冗談じゃない。カジノは警察の縄張りだ」と警察庁は言い出す。 彼らにはパチンコ業界の監督官庁である「強み」がある。
経産省は「カジノは産業育成。オレの出番!」と言うし、財務省だって黙っていない。カジノ法成立で「四(よ)つ巴(どもえ)」の権益争いが始まっている。言うまでもなく、カジノは高級官僚の格好な「天下り先」だ。
× × ×
しかし、である。本当に、カジノで儲(もう)かる人間はいるのか?
博打(ばくち)というものは胴元が儲かる仕組みだ。でも、カジノの場合はそうでもないらしい。
カジノ先進地のアメリカでは過当競争。「東のラスベガス」といわれた東部ニュージャージー州の海岸リゾート「アトランティックシティー」は閑古鳥が鳴いている。14年、12のカジノのうち5軒が経営不振で閉鎖したという。その中には、トランプ氏が経営する「トランプ・プラザ」「トランプ・タージマハル」が入っている。次期大統領の胴元さえ倒産するカジノを「成長産業」なんていう政治家は、バカか、間抜けか、暴力団以下の詐欺師か?
残念ながら、2017年は「醜いカジノ戦争元年」になりそうだ。
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