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オスプレイ墜落事故を安倍首相のハワイ慰霊訪問阻止につなげよ
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20Dec2016 天木直人のブログ
今度のオスプレイ墜落事故は、日米同盟の不条理を見直す天が日本に与えた最後のチャンスではないか。
大げさに言えば、それくらい日米両政府にとって最悪のタイミングで起きた、最悪の事故だった。
おりしも明日20日最高裁の辺野古工事承認取り消しに関する沖縄敗訴の無茶苦茶な判決が下される。
ニコルソンという戦地で血塗られた在沖縄米軍トップの傲慢な開き直りの言動がテレビの前で繰り返し流された。
それにもかかわらず、事故が起きて6日後に米軍が飛行再開を強行する。
その事が何の政治的反対なしに見過ごされようとしている。
安倍首相、稲田防衛相でさえも、説明に窮しているというのに。
沖縄は怒り、各紙の論調はすべて飛行再開は理解できないと書いているのに。
それなのに、なぜ止められないのか。
それは政治が動かないからだ。
野党共闘が立ち上がらないからだ。
怒ってみせる振りはする。
たとえば、この問題で最も声を上げるべき共産党だ。
小池晃書記局長は記者会見でこう語ったという。
「稲田朋美防衛相が『理解できる』と述べたのは、植民地のかいらい政権のようだ」と。
稲田朋美ごときを非難してどうする。
避難すべきは安倍首相だ。
いや、もはや非難している時ではない。
米国に直接怒りをぶつける時だ。
しかも書記局長レベルで済む話ではない。
共産党がひとり抗議して済む話でもない。
野党共闘の党首がそろって街頭に立ち、辺野古に向かって行動を起こす時だ。
自民党の中にも良識のある議員はいるはずだ。
呼びかけるのだ。
米国大使館を訪れケネディ大使に詰め寄るのだ。
まだケネディ大使は任期が残っているはずだ。
それとも、はやばやと米国に帰ったとでもいうのだろうか。
誰もが許せないと考えている。
誰もが何とかしたいと思っている。
そういう思いの国民の先頭に政治家が立つのだ。
みなが後に続くだろう。
いままで一度もデモに参加した事がない国民も参加する。
そういうようなデモをいまこそ政治家が起こすのだ。
チャンスは二度とは来ない。
幸運の女神の後ろ髪を掴んで逃がさない時はいまだ。
植民地だ、地位協定の壁だ、米国の言いなりだ、などと言ったり、書いたりしているだけでは、何の役にも立たない。
翁長知事一人に任せて済む話ではない。
いまの日本の政治のすべてが今度のオスプレイの墜落事故に凝縮していると捉えるべきだ。
安倍暴政の行き着く先がここにあると位置づけるべきだ。
安倍首相のハワイ慰霊訪問を許してはいけない。
そんなパフォーマンスが出来なくなるほど日米両政府を追い込むのだ。
いま野党共闘がなすべきは、その事である。
今年の政治対決の正念場である(了)
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