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国公立の授業料の高さに比して、あまりに貧弱な「給付」型奨学金の額。(日々雑感)
http://www.asyura2.com/16/senkyo217/msg/809.html
投稿者 笑坊 日時 2016 年 12 月 20 日 10:08:27: EaaOcpw/cGfrA j86WVg
 

http://okitahidehito.blog.fc2.com/blog-entry-5866.html
2016/12/20 08:00

<住民税非課税世帯や児童養護施設から進学した大学生らが対象の、返済不要の給付型奨学金の制度導入が決まった19日、学生らからは「大きな一歩」などと前向きな声が上がる一方、今後の拡充を求める意見も相次いだ。
 
 親元を離れ、東京都内の私立大に通う1年の男子学生(20)は「革新的。いい取り組みだと思う」と喜ぶ。入学後は大学独自の給付型奨学金と日本学生支援機構の貸与型奨学金を受けながら通学。子どもが無料で通える学習塾でも教えている。

 新たな給付型奨学金は高校推薦が要件になり、成績などの基準については今後、文部科学省や同機構が指針を策定する。この学生は「低所得世帯の子どもは塾に通えず、成績を重視されると不利。成績を基準とするなら、行政が無料の学習塾を用意するなどの措置も必要だ」と話す。

 経済的に恵まれない家庭の子どもへの学習支援などを行うNPO法人「キッズドア」(東京)の渡辺由美子理事長は「新たな制度ができたことは非常に大きな一歩」と評価。一方で、「この給付額では、低所得世帯の子どもがぐっと大学に進学しやすくなったとは言えない。これをスタートラインにして、金額や対象者をもっと拡充してほしい」と話した>(以上「時事通信」より引用)


 昭和22年生まれの私が通った国立大学の授業料は年額1万2千円だった。当時田舎のアパートの家賃が月額4千円だったから、授業料はアパート代の1/4だったことになる。

 私は二種類の奨学金を戴き、家庭教師などのアルバイトをして家から送金なしで大学を卒業した。私が特別貧困家庭の子弟だったということではなく、当時の大学生は大体そんなものだった。

 卒業後は奨学金の返済に随分と苦しい思いをした記憶があるが、現在の国公立の授業料の異常な高さには驚く。現在で年間535,800円で、入学金が282,000円等々が必要だから、一年次には約817,800万円も要ることになる。余りに高額ではないだろうか。

 そもそも国公立大学は「事業経営」ではなく、国家や地域の人材を育成する役割がある。日本は資源小国で、人材こそが大切な「資源」だ。その「資源」を涵養するために国公立大学は貧困家庭の子弟でも進学できるようにしておくべきではないだろうか。

 授業料免除などの制度がある、というのは官僚答弁のようなもので、その措置を受けるには極めて狭い難関をくぐらなければならない。政府が来年から給付型奨学金を支給する制度を設けたのは評価するが、その支給要綱と金額には大いに不満だ。

 住民税が非課税の子弟が月額2万円ないし4万円というのは余りに少数に少額な支給を行うだけで、給付型奨学金制度を設置していると官僚答弁をするためのアリバイ作りのように思える。人材育成という未来への投資にこれほど少額で、政治家諸氏は恥ずかしくないのだろうか。

 住民税を支払っているサラリーマン家庭でも貧困に喘いでいる家庭は幾らでもいる。十年も前、私が子供たちを大学へ進学させた当時ですら、国公立大学の授業料は年間40万円を超えていた。家庭生活を切り詰めて、やっとの思いで子供たちを卒業させた。

 孫たちの世代が進学するころにはどうなっているのだろうか、と暗澹たる思いになる。日本は未来への投資を忘れたのではないだろうか。国公立大学は「独立行政法人」へと改変され、学びの府から経営の府へと変貌している。「教授バカ」という麗しき伝説の教官たちがいなくなり、経営理念を備えた教官たちばかりになって、果たして良いものだろうかと疑問を抱く。

 能力ある者は経済的な理由で断念することなく、大学へ進学する道がすべての国民に開かれていなければならない。未来への投資を怠った国に、明るい未来が来ないことを、政治家諸氏は肝に銘じておくべきだ。

 

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コメント
 
1. 2016年12月20日 10:29:39 : 0JFWqaUiq2 : i1dQ9OkWYyM[1]

しかたない。国民の6割が支持している安倍総理閣下が外国に金をばら撒くには国民が窮乏しても支えるしかないのだ。

 イギリスにも1兆円お授けするそうだ。

 もう福祉も年金も、何も日本人は欲しがりません。安倍総理閣下のためには・・


2. 2016年12月20日 10:56:51 : m4658yx2Ag : wo@m6Re59c8[203]

外国(在日シナチョソ)に金をばら撒くってことを知らないなんてことはないだろ

留学生給付にも言及してみろや!


3. 2016年12月20日 11:58:52 : iWQ8LZhFEQ : nT_bNy8rm2o[2]
ただ、どうなんだろうね、大学と言うけど、昭和の40年代の初期はは15-20%位の進学率だった、多くの若者は中学や高校を卒業してすぐに働きに出た、
今でも、フランス何かは確かに大学の授業料は無料だけど、中学や高校で厳密に
振り分けされて本来の大学に進学するのは10%ぐらいだと聞いている。

果たして日本のように60%近くも大学に進学する意味があるのだろうか、
単なる4年間のモラトリアムで老後の自由の先食いをしているだけではないだろうか、若年の労働不足が言われている中で、中学や高校の授業の内容の効率化や
合理的な授業内容で密度の濃い教育は実施できる、日本も、大学への進学は
厳密化すべきだと思う。


4. 2016年12月20日 12:44:15 : 3E76uVCkj6 : nVgKMnZYopg[672]

 >昭和22年生まれの私が通った国立大学の授業料は年額1万2千円だった

 そうですよね〜〜 愛の時代は その当時 バイトが 一日 1000円だった

 愛の6歳下の家内の時代は 4万8千円に 上がってたと思うけどね〜〜
 
 その家内は 美しかったので 卒業後 大学の研究室に事務員として隔離されて

 次期 教授候補の 嫁さんにされる予定だったみたいだ

 その 教授候補の男性は 教授になって ある私学の学長までなったので

 愛の家内は そっちのほうが 良かったかも〜〜 って 出世しなかった 愛を責めるのだ!!
 


5. 2016年12月20日 12:52:14 : 3E76uVCkj6 : nVgKMnZYopg[673]

 >果たして日本のように60%近くも大学に進学する意味があるのだろうか

 無いだろうね〜〜

 すでに AIのほうが 医者・プロ棋士・弁護士 などよりも 部分的には 優秀だ

 10年後には AIのコストが下がって 事務員を雇うよりも AIを雇用する時代がくるだろう

 人間は AIの部下として 「手と足」がついていれば 仕事はできる 

 人間の「頭はいらない」 AIが しゃべって AIが 人間に命令して

 人間は 命令通りに 忠実に動くことが 望まれる
 


6. 2016年12月20日 14:10:53 : rbOTXkb1NY : uXeyUar_VYk[3]
大学でしか出来ないことがある、それをやりたいという人間が
どれほどいるというのか
本当に優秀なら大学を出たら職にも困らないだろう

金を借り、大学で無ければできないことをやりたいわけでもないのに、
無理に大学にいく必要がどこにある?

少し視野が狭いのではないかと


7. 2016年12月21日 10:01:45 : L5U4z6j4jo : Eip3bsbv1Vk[3]
大学なんざ結局「学歴」「学歴資格」習得の為の場に過ぎない。世の中は大学出じゃない人達の多くによって支えられている、バカも多いかもしれんが。

そんな大学を重視することは時代遅れになっているのもあるかもしれない。少なくとも我が国の最高学府の中身とアジア一位からの転落と没落、OBエリート共の体たらくを見ていたら、こんなクソ大学なんざいらない!なんて思えてしまう。


8. 2016年12月21日 15:17:32 : F2230ndbwE : N_t1ziYiq68[72]
金が無いのに無理してまで大学に行く必要はない、現在の大学教育の中身は苦労に値するとは思えない、と、多くの人が言う。それはそうだと私も賛同する。

しかし、中卒、あるいは高卒でどんな仕事がある?大卒でさえ大学のランクによって就職に差がある今、中卒、高卒では長時間労働プラス低賃金の仕事しかないのが現実であろう。

学歴よりも手に職をつけろ、という考え方もあるかもしれない。しかし、テレビで有難がって報道しているような「職人技」にどれだけの労働人口吸収力が見込めるであろうか。

だとすれば、少なくとも大学を出ておかなければチャンスすらつかめないと考える若者は間違ってはいないだろう。真っ当に働いて暮らしたいという多くの若者の願いを、大人は支援してやるべきではないか。


9. 2016年12月21日 15:37:28 : Aob9xTFA7A : H027ymlI9Mk[2]
>>8
大学を出てもまともな職にありつけない人が多い昨今、
給付型で大学を出て、まともな職にありつけるかどうかは
結局は本人と社会次第だと思う

借金のあるかなしかは非常に重要だが、今のままでは
借金があるかないかしか違わず、大学を出てもまともな職がない現実は
変わりはしないだろう

他方で、本当に優秀な人に対して、お金の面で大学を諦めることなく、
将来の日本のために学を修めてくれるような人には惜しむべきではないとも
考えるがな


10. 2017年1月28日 20:02:26 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-6272]
2017年1月28日(土)
給付型奨学金“狭き門”
宮本徹議員 抜本拡充、授業料引き下げを

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-01-28/2017012801_02_1.jpg
(写真)質問する宮本徹議員=27日、衆院予算委

 日本共産党の宮本徹議員は27日の衆院予算委員会で、国立大学初年度納付金は81万7800円、私立大学は131万円にものぼる高い学費を告発し、長年の自民党政治によって高等教育の家計の負担が飛び抜けて重い国になるなか、授業料引き下げ私学助成を抜本的に拡充するべきだと迫りました。安倍政権が導入する「給付型」奨学金制度の問題点をただし、抜本的拡充を求めました。

 宮本氏は、給付型奨学金の収入基準が住民税非課税世帯のみと極めて狭いうえ、人数も1学年約6万1千人の対象者に対し2万人の規模しかなく、「基準を満たしても給付制奨学金をもらえない人が出る。こんな小さな規模では、進学を断念せざるを得ない人はなくならない」とただしました。

 さらに対象となる自宅通学の国立大学生は授業料減免を受けているため、給付額がゼロに減額されると告発し、「看板に偽りありだ」と批判。大学院生の返還免除制度の縮小など別の奨学金を削って財源を作りだそうとしていると指摘し、「小さなパイをめぐって、困っている人に譲り合いを求める。これでは未来は見えるはずがない」と批判しました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-01-28/2017012801_02_1b.jpg

 安倍首相は「限られた予算の中で始めていく。効果を見定め、財源を確保するなかで増やしていきたい」と答えるにとどまりました。

(論戦ハイライト)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-01-28/2017012802_04_1.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-01-28/2017012801_02_1.html


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