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TPP予算執行があぶりだした農民票欲しさのTPP国会論争
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10Dec2016 天木直人のブログ
TPP発効はもはや誰が見てもあり得ない。
それでも、TPP対策として計上された1.2兆円もの巨額予算はそのまま執行されるという。
われわれ納税者として、これほど納得のいかない事はない。
それでも政府は執行にこだわる。
なぜか。
TPP対策費の大部分は農産品対策費だ。
その執行停止は、もらえると喜んだ農業関係者を怒らせる。
早晩行われる衆院選で農民票を失うおそれがある。
だから執行するしかないのだ。
一方の野党はどうか。
たしかに予算執行を批判する野党議員はいる。
しかし、決して本気で執行停止を求めているようには見えない。
なぜか。
それは、彼らもまた農民票を失いたくないからだ。
特に、TPP反対の急先鋒だった野党議員ほど沈黙している。
なぜならTPPに強硬に反対して来た野党議員こそ、農民票で当選させてもらった議員だからだ。
TPPをめぐるこれまでの交渉や国会論争は、間違いなく農産品保護問題が突出していた。
農民票を奪い合う政局論争の要素があった。
TPPには国民生活にとってもっと深刻な問題があるというのにである。
だからこそ一般国民にはTPP論争がいまひとつ理解できないのだ。
そして、そのことは今後も続く。
TPPが無くなれば喜ぶべきはずの野党が、素直にそれを歓迎しない。
TPPが無くなればより厳しい交渉に迫られると警戒する。
TPPをなくして世界が保護主義になってもいいのかと政府が開き直れば、守勢に回らざるを得ない。
TPPの予算執行停止問題がはからずもあぶりだしたもの。
それはこの国の政治の大きな部分が、今も昔も農民票の奪い合いであるという現実である(了)
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