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グローバルエリートへの反乱(兵頭正俊氏)
http://www.asyura2.com/16/senkyo216/msg/933.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 05 日 00:17:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

◆ グローバルエリートへの反乱 ◆ー(兵頭正俊氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1spcp6v
4th Dec 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks


2020年東京五輪の野球・ソフトボールの試合会場として森会長らが推進している福島での五輪野球。

これに世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長が難色を示した。

フラッカリは「土のグラウンドでトップレベルの試合をするのは日本ぐらいで、

国際標準は内外野ともに芝。福島県内の球場が五輪にふさわしいのか、疑問符がついた」と語った。

これで福島開催は頓挫するという。

もちろん、芝でないというのは、建前だろう。あと4年もあるのだから、芝に変えたらいいだけの話だ。

放射能汚染が原因である。日本ではスポーツ界が何も主張せずに、

唯々諾々と支配エリートの決めたことに従うが、外国はそういうわけにはいかない。

ダグラス・マレーが「エリートを拒絶した英米の有権者たち ── ブレグジットからトランプの勝利まで」を

書いている。

(ダグラス・マレーは、イギリスのジャーナリストで、
英ヘンリー・ジャクソン協会のアソシエート・ディレクターである)

「ブレグジット、そしてドナルド・トランプの米大統領選挙での勝利という、

2016年の世界の選挙における二つのビッグイベントは、

今から思えば、イギリスが欧州連合(EU)からの離脱を国民投票で決めた瞬間から、

一体化することが運命づけられていたのかもしれない。

2016年6月のイギリス有権者による歴史的な選択は、アメリカの有権者も、機会さえ与えられれば、

支配エリートたちを、あらゆる理由から可能な限り叩きつぶすことを選択するかもしれないことを示す

前触れだった。イギリスの大衆にとってのエリート主義のシンボルは欧州委員会だったが、

アメリカの大衆が選挙でターゲットにしたエリートは民主党大統領候補のヒラリー・クリントンだった。

二つの選択が引き起こした政治的大混乱は、

企業のアウトソーシングによって国内雇用の見通しがたたなくなり、

グローバル化を機会ではなく、厄介な問題とみなす集団を英米双方の社会が抱えていたことに派生している。

長期的に見て、もっとも重要な共通項は(エリートの無策の結果である)ブレグジットとトランプの勝利によって、

急進右派と急進左派が国内政治領域で新たに融合する可能性があることだ。

実際、生ぬるい移民対策と経済政策の余波から教訓を学べば、そうなるかもしれない。

(現状を)伝統的保守派による市場経済路線の失敗だったとみなすこのハイブリット連合は、

貿易をめぐる国際主義よりも保護主義を好ましいと考え、

近年における伝統的右派・左派の自制的な常套句の一部をかなぐり捨てて、

外国との経済競争に対する恐怖や移民に対する社会懸念を正面から受け止めていくだろう。

キャメロンとクリントン

伝統的な政治的主流派が現状に適切に対応していくとは考えにくい。

英米における伝統的な右派・左派の政治家たちは、対立政党の政治家に対してだけでなく、

自分たちの支持者にさえ語りかけるのに苦労している。

実際、キャメロン前英首相がイギリスの自動車産業の中心地サンダーランドにおける

右派の有権者を取り込めなかったように、

クリントンもミシガンのラストベルト地帯における左派の有権者の支持をとりつけられなかった。

2人は、大衆の不満や不安に相槌を打ちつつも、その不安がいかに深刻かを理解していなかった。

一方で、左と右から中道へと歩み寄ったクリントンとキャメロンは、

自分の政党の欠陥を認めることも、対立政党の失敗を批判することもなかった。

2人は、現在の経済政策が多くを犠牲にして一部の人にだけ恩恵を与えていることに対しても、

満足のいく解決策を示せなかった。

英米の左派は、有権者が右傾化していることにも適切に対処しなかったし、

人々が国家アイデンティティ危機や移民の流入を懸念していることに言及するのを避け、

逆になぜ大衆がそう感じるのが間違っているかを説明しようとさえした」

(『Foreign Affairs Report』2016 NO.12)

(引用終わり)

ブレグジットとトランプの勝利は、

来年のフランス国民戦線党首のマリーヌ・ルペンの勝利に繋がるかもしれない。

新自由主義の国籍無き政治・経済は、グローバリズムを引き寄せ、

反グローバリズム、反ワン・ワールドのナショナリズムの流れを作ってきた。

それが沸点に達しようとしている。

日本の安倍・ジャパンハンドラー政権の狼狽ぶりは、

これが日本にも波及するのではないかという怖れからきていた。

実は、日本の支配エリートは、敗戦後、ずっと「米国第一」の売国路線を貫いてきた。

それは支配エリートの利権と繋がっていたので、持続したのである。

ダグラス・マレーの「イギリスの大衆にとってのエリート主義のシンボルは欧州委員会だったが、

アメリカの大衆が選挙でターゲットにしたエリートは

民主党大統領候補のヒラリー・クリントンだった」という指摘は正しい。

ふたつの共通したターゲットはグローバリズムだ。

さらに長期的に見ると、急進右派と急進左派が融合するハイブリット連合の可能性が出てきた。

ここで注意せねばならないことがある。「左翼」といい、「右翼」という概念は、限りなく意味を喪失し、

溶融してきているということだ。むしろ1%か、それとも99%か、というキーワードの方が本質に迫りやすい。

サンダースはヒラリーよりもトランプに政治的情念は近いのである。

そのトランプはプーチンへの尊崇の念を示している。

さらにマリーヌ・ルペンもトランプやプーチンへの評価を表明している。「右翼」や「左翼」ではないのだ。

1%と99%とに分断された経済、格差社会が、ハイブリット連合の現実的基盤だ。

政治の劣化した日本では、トランプの勝利に慌てた安倍晋三が、自由貿易を声高に叫んだ。

世界の動きがわかっていないのである。そして常軌を逸したTPPの批准にまで突き進んだ。

それは1%の利権確保が危機に瀕した恐怖を物語っていた。

自公・維新は、この大きな世界のうねりに対応できないだろう。

トランプの勝利を受けて安倍がやったのは、TPP、年金カット、カジノ法案の、衆院での強行採決である。

何も考えないで済む対米隷属路線の踏襲であった。

戦後、最大の、それも向こうからやってきた対米独立のチャンスは、

どうやら安倍晋三の無能によってドブに捨てられそうである。

かれらに都合がいいのは、急進左派も急伸右派も日本には存在しないという、日本の政治民度の低さである。

この国では、対米隷属に反対する者には「テロリストの同調者」といっておれば通じるのだ。

クリントンもキャメロンも、自分の政党の欠陥を認めることをしなかった、とダグラス・マレーは語る。

さらに対立政党の失敗を批判することさえしなかった。

これは同じ1%に仕える政党として、批判がわが身に返ってくるからだろう。

もっともよくないのは、グローバリズムが極端な格差社会を作ったことを採り上げなかったことだ。

つまり臭い物に蓋をして選挙を闘おうとしたのである。

最後まで裸の王様であり、ポリティカル・コレクトネスの、

だましの根底が国民に見破られていることに気付かなかったのである。

有権者が右傾化していることへの適切な対応もしなかった。

ダグラス・マレーは、こうも書いていた。

「ドナルド・トランプがマイノリティや女性に対して敵意を掻きたてるような表現をしたのは事実だが、

リベラル派はトランプ支持者のことをレイシスト、女性蔑視主義者、同性愛者を嫌がる

ファシストと批判すべきではなかった。

国境の管理や保守的価値を支持しているからといって、

そのような過激なレッテルを貼るのは間違っていた。

市場経済の猛威や移民に対する正当な懸念を認めることが正しい反応だった。

相手を中傷するのは適切な対応ではなかった。

クリントンはトランプの支持者の多くは「嘆かわしい人々の集まり」とさえ表現した。

(中略)


この環境で、大きな不満を示すために劇的な方法を選んだ大衆を批判するのは間違っている。

クリントンが勝利していれば、あるいは、マルコ・ルビオが共和党の大統領候補として勝利していれば、

大衆の不満が聞き入れられただろうか。

そうはならなかったはずだ。アメリカの大衆は、クリントンであれ、ルビオであれ、

伝統的政党の主流派に支持された候補として、大衆の懸念に軽く同意することはあっても、

大統領になれば、この問題への対応を試みることは、ほとんど、あるいは全くなく、

特にルビオはそうすると感じとってきた。

残留派が勝利して、イギリスの有権者の不満をめぐってブリュッセルに対応を求めていた可能性以上に、

クリントンやルビオに投票してもアメリカの大衆のメッセージが正面から受け止められる可能性は

低かっただろう。

「エリートは自分たちの懸念に耳を貸すことはない」と考えられている環境で、

有権者が緊急ボタンを押すのは正当な行動だし、おそらくそれが唯一の責任ある行動だったかもしれない」

(引用終わり)


米大統領選挙中、リベラル派はトランプ支持者をレイシスト、女性蔑視主義者、同性愛者を嫌がる

ファシストとレッテルを貼った。

「市場経済の猛威や移民に対する正当な懸念を認めることが正しい反応だった」のに、

「クリントンはトランプの支持者の多くは「嘆かわしい人々の集まり」とさえ表現した」。

上から目線、1%からの目線である。これでは負ける。

トランプの支持者がなぜこのように多いのか。

なぜかれらは、メディアのトランプバッシングに揺るがないのか。

女性さえトランプを支持しているのはなぜなのか。支持者の生活の基盤はどうなっているのか。

そのことをヒラリーは最後まで知ろうとさえしなかった。

「嘆かわしい人々の集まり」と納得したとき、ヒラリーは敗北したのである。

そしてウオール街、イスラエル、ネオコン、軍産複合体の利権代弁者として

ポリティカル・コレクトネスを駆使し続けた。

「クリントンが勝利していれば、あるいは、マルコ・ルビオが共和党の大統領候補として勝利していれば、

大衆の不満が聞き入れられただろうか」。

もちろん、トランプの支持者たちはポリティカル・コレクトネスの嘘を見破り、

ヒラリーやルビオに勝たせても1%に恩恵をもたらす政治が続くことをわかっていた。

その絶望を8年間かけて作ったのはオバマだ。

オバマの語ったアメリカンドリームは虚妄だった。

かれのアメリカンドリームは、「わたし」を「われわれ」に変えただけのポリティカル・コレクトネスだった。

「わたし」が大統領になった瞬間、アメリカンドリームは実現されたばかりか、完成されたので、

「われわれ」は捨てられたのである。

同じ黒人のリーダーでも、オバマは「わたし」を手放さず、

キング牧師は最後まで「われわれ」を手放さなかった。

だから世界の1%は、オバマにノーベル平和賞を与え、キング牧師は暗殺したのである。

「エリートは自分たちの懸念に耳を貸すことはない」と考えられている環境で、

有権者が緊急ボタンを押すのは正当な行動だし、

おそらくそれが唯一の責任ある行動だったかもしれない」という言葉は重い。

日本の自公・維新も、よく考えるべきだ。

国民のなかでは着実に、1%の支配エリートへの反感が育ってきている。

日本の政治エリートは、公約で適当にだまして政権さえとれば、

公約とは真逆の政策をやってもいいと思っている。

多数派であれば、少数派を無視してもいいという政治が続いている。

これがいつまで続くか。

これから日本の国際的地位は下がっていく。金もなくなれば、米国にも捨てられることになるだろう。

これ以上、増税すると、99%の自殺者や高齢者が重症化して病院に担ぎ込まれ、負担増になる、

となれば、現在の悪政をやめるかもしれない。

それまで限界を値踏みするようなエリートの悪政が続くだろう。

いい加減にわたしたちは覚醒しなければならない。

そして現在の子どもたちに、未来の日本人に責任を負わねばならない。

原発ひとつをとっても、劣化した政治を許してきた結果、

すでにわたしたち平成の大人たちは、許されぬ程のツケを子どもや未来の大人たちに払わせようとしている。

 

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コメント
 
1. 2016年12月05日 00:34:41 : ZzoAvVscsc : yq3ynRKPqtA[13]
エリートへの反乱は日本が先でしょう。日本は自分の出身大学の名前もまともに書けない,知性の無い人を総理大臣にして,支持率60%を越えているんですから

トランプもその場その場で適当に嘘を重ねているみたいですが,これも我が国の総理大臣と同じですよ。すぐ切れて怒鳴りまくるのもおなじ。ただあちらは,名前からして,怒鳴るドですけど。

怒鳴るド・トランプというのは,強面の安倍晋三ですね


2. クールクール・K[139] g06BW4OLg06BW4OLgUWCag 2016年12月05日 02:35:00 : 3eyVFVE6Qc : 4ITerbtfGWw[47]
>ブレグジット、そしてドナルド・トランプの米大統領選挙での勝利

もしかしたらこれは“仕込み”なのかもしれない。
最終的にグローバリズムを勝たせるための。
かつての「反ユダヤ主義」が頭をよぎる。


3. 中川隆[5273] koaQ7Jey 2016年12月05日 04:06:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[5708]
>。「右翼」や「左翼」ではないのだ。
>1%と99%とに分断された経済、格差社会が、ハイブリット連合の現実的基盤だ。


全然わかってないな

『グローバリズム』というのはマルクスの用語では『帝国主義』

『1% 対 99%』 というのはマルクスの用語では『中間層が没落して階級社会が完成する』


現代世界はすべてマルクスが預言した通りの資本主義の末期症状になってきている。

これからはマルクスが預言した通り、階級闘争と共産革命の嵐が吹き荒れる時代になる


4. 無段活用[1539] lrOSaYqIl3A 2016年12月05日 06:24:37 : jwPvwuspHM : 7DmL34SJ85k[1]

>かれらに都合がいいのは、急進左派も急伸右派も日本には存在しないという、日本
>の政治民度の低さである。

ただ、日本には神武肇国(そんな人は実在しないよ、という声があるが、それはとも
かく)に遥かに先立つ縄文1万年から現在に連綿と続く歴史を忘れず、その意識をさら
に未来に繋いでいこうする人々がいる。というより、それが日本人の深層心理なり一般
意思なりのように思える。

グローバリズムがどれだけ世界を席巻しようと、その嵐がどれだけ烈しくこの国に吹
き荒れようと、その永遠に似た時間に比べれば一瞬に吹き過ぎる風にすぎない。

その一瞬がもうじき終わる。私たちは再び自分の仕事に取りかかればよいのではない
か。



5. 新共産主義クラブ[2640] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2016年12月05日 09:28:10 : tcka7eEHgM : NO73Zrnb@9s[43]
 
 『神武東征』は、当時における『力によるグローバリズム』だったと思うよ。
 
 『神武東征』については、「そんな史実はないよ」という声もあるかもしれないが、
 
 古代の日本列島に、『力によるグローバリズム』は存在したはずだ。
 
 銅剣や銅鉾、そして、何よりも銅鐸の存在が、かつて日本列島に『力によるグローバリズム』が支配したことを物語っていると思う。
 

6. 2016年12月05日 19:51:36 : 2LiKY8ftgY : PTfAaIrqs6s[367]
まやかしと わかり怒りが 爆発し

7. 大慈大悲[31] keWOnJHllN8 2016年12月05日 22:22:35 : qDj1Op5YQ6 : u03uSfzbL4k[3]
クリントンが負けた理由がわかりやすいです。
左翼も右翼もよくわからんと思ってたので、納得です。

オーストリアのホーファーは極右だとメディアで怖がらせる報道ばかりでしたが、そのことをネトウヨは憤慨し、欧米メディアがクソサヨだとかありました。

自民党を応援しない(ネトウヨからするとクソサヨでしょうか)私からすれば、極右報道やポピュリストなどという言葉で貶める報道は、グローバル既得支配層がメディアをつかったプロパガンダだと憤慨します。

このようにサヨとウヨが意見が一致する奇妙なことになってます。そもそもサヨとかウヨとかも意味がない言葉になってきています。焦点がずれてます。はっきりって古い。死語です。

「1%」VS「99%」の構図がわかりやすい。
ポリティカル・コレクトネス?なにをまどろっこしいこと言ってる。
テレビも新聞もウソばっかり報道しやがって。
しょうもないこと言ってないで庶民をこき使って貯めたさっさと金返せ!
これが今の流れじゃないでしょうか。


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