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野党共闘の起死回生策は「三分の二阻止」への作戦転換だ
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2Dec2016 天木直人のブログ
政治がまったくつまらなくなった。
安倍自公政権の増長が野放し状態になっているからだ。
それを阻止するはずの野党共闘が行き詰まっているからだ。
しかし、野党共闘にはこれ以上ない起死回生策がある。
私は野党共闘を批判ばかりしているが、それは野党がだらしがないからだ。
本当は野党に頑張ってもらって、一日も早く安倍暴政を止めて欲しい。
だから、ここでは、批判をやめて、究極の起死回生策を教えたい。
それは何か。
ズバリ、「政権交代」から、「三分の二阻止」にスローガンを切り替えることだ。
これまでの野党協力のやり方を見てつくづく思う。
共産党が張り切って「野党連合政権を目指す」というスローガンを声高に叫ぶからうまくいかないのだ。
それを止めて、「安倍の改憲阻止」、すなわち「衆院選での与党三分の二議席阻止」に作戦転換をすることだ。
衆院で三分の二の議席さえ阻止できれば、安倍首相の手で改憲はできない。
安倍首相の改憲阻止さえ出来れば、改憲阻止は出来たも同じだ。
なぜならその後にどのような首相になっても、改憲を行おうとしないからだ。
国民生活にとってもっと重要な問題が山積しているのに、それをほったらかしにして改憲にこだわるような馬鹿な首相は、後にも先にも安倍しかいないからだ。
繰り返して言う。
連合政権にこだわるから野党共闘がうまくいかないのだ。
イデオロギーの違う政党がいきなり政権を取ろうとするからうまくいかないのだ。
野合と言われるのだ。
しかし「三分の二阻止」はまったく違う。
安倍暴政を止めるという、誰が見ても賛同できる、わかりやすい大義だ。
これこそが国民の望んでいることだ。
しかも「三分の二阻止」という、わかりやすい数値目標がある。
この目標達成は、イデオロギーの異なる政党の間でも十分可能だ。
しかもハードルは極めて低い。
低いどころか達成可能な現実的目標だ。
きょう12月2日の日経新聞が書いている。
もし前回の衆院選で野党共闘が成立していたら、60選挙区で逆転し、与党は三分の二に届かなかったと。
実はこの試算は日経新聞が初めてではない。
同様の試算は、他の新聞も行っていたし、週刊誌などもさかんに書いている。
野党共闘は、「政権交代」というありえない事を叫ぶよりも、「三分の二阻止」という起死回生策に今すぐ切りかえて候補者調整に集中すべきだ。
これならいつ解散・総選挙があっても安倍自公政権を迎え撃つことができる。
そして三分の二が阻止できれば、次は政権交代の可能性が出て来る。
共産党は連合政権を叫ぶのをやめて、三分の二阻止の選挙協力に切りかえよ。
これなら連合も拒否できない。
野合とは言わせない。
社民党の又市幹事長も納得する。
私の唱える新党憲法9条も色あせる。
野党連合は、いますぐ三分の二阻止の選挙協力に一点集中すべきである(了)
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