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次期大統領が脱退明言もTPP批准に突き進む愚策の安倍政権 日本外交と政治の正体
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194167
2016年11月18日 孫崎享 外交評論家 日刊ゲンダイ 文字お越し
強行採決に講義する野党議員を静観する安倍首相(C)日刊ゲンダイ
日本の政治史上で、今ほどひどく、バカげた状況はないだろう。国会でTPPを強行採決した安倍政権のことである。
今回の米大統領選で、「TPP脱退宣言」を表明している共和党のトランプ氏が勝利した。選挙期間中の6月、ハフィントンポストは「『アメリカはレイプされる』トランプ氏がTPP脱退を表明」と題し、ペンシルベニア州の演説内容を伝えた米ワシントン・ポスト紙の記事を引用する形でこう報じた。
〈(トランプ氏は)『TPPは大失敗だ。特別な利害関係をもつヤツらが、アメリカをレイプするために、この協定を結ぼうとしてきた。ひどい言葉かもしれない。だけどアメリカはレイプされ続けている』と述べた〉
トランプ氏のTPP反対は極めて強固である。ライアン下院議長なども選挙期間中「TPPは本年中、協議しない」と言明していたし、大統領選後、トランプ陣営とオバマ大統領政権の協議でも、「TPPを批准しないとする合意ができた」などと報道されている。
米国に隷属する政策には、ある種の“哲学”がある。安倍首相に影響を与えたといわれる元外交官の故・岡崎久彦氏が唱えた次の考え方である。
〈米英のアングロサクソンは世界を牛耳ってきた。これに楯突いた国家はことごとく砕かれた。だから米国の政策が少々おかしくてもそれについていくべきだ〉
ここでいう「米国」とは、当然、米国の「指導者」を意味する。その新たな指導者が「TPP脱退」を明確に宣言している。TPPの発効はほぼ絶望的である。日本が批准することで米国世論が変わる可能性は限りなくゼロに近い。ところが、それでも安倍政権は国会で強行採決してでもTPP批准を目指している。これほど愚かな政治行動は過去に見たことがない。
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