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どこを探しても豊洲への移転の必然性が見当たらない 溝口敦の「斬り込み時評」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/193839
2016年11月14日 溝口敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト 日刊ゲンダイ 文字お越し
安全性に疑問がつきまとう(C)日刊ゲンダイ
汚染土のため豊洲市場への移転問題は、依然としてメドが立っていない。現在、築地市場には水産563業者、青果97業者の仲卸が加盟しているという。
知り合いから電話があった。「ほんとに豊洲への移転は必要なのか」と。彼の言い分はこうである。
「仲卸の権利は一時1億円もした。それが今は買い手がいない。権利を買っても儲からないと分かっているからだ。現に水産仲卸の数は10業者ほどだが最近減った。今はこれだけインターネットが発達している。水産業者が直接大型店と取引し、仲卸を介さない。一般消費者だって産地の水産業者と直接取引し、品物を宅配便で自宅に送ってもらっている。流通の合理化が進んで、中間マージンコストは極力出さないようにしている。仲卸の必要度は明らかに低下している。それに人口減だ。取引量も減少する。しかも豊洲のような不便な土地に朝早く小売業者が通うというのは、業者の高齢化もあり現実的でない。地の利の良さなら、水産物も扱っている大田市場(大田区)を利用したっていいのだ。安全性に疑問がつきまとう豊洲にわざわざ大市場を造る必要はない。必要ならその都度小規模な手直しを加えて、築地を使っていれば十分だろう。豊洲に移転する必要はない」
築地は東京五輪の大動脈と位置づけられる都道・環状2号の重要ポイントだ。虎ノ門からの道は築地を通って選手村、豊洲市場を経て有明に至る。
「考えてもみてほしい。五輪はIOCに対して、うちで開かせてほしいとお願いするものか。形の上ではそうかもしれないが、実際はIOCがどうぞお宅で開いて下さいと頭を下げるものだろう。今の時代、世界中がカネのかかる五輪など開きたがりません。五輪はやがてギリシャに恒久施設をつくって毎回そこで開くってことになるかもしれない。冬季五輪をやった長野のボブスレー会場など、今はぺんぺん草が生えている。そのくせ年間維持費が2億円というのだから、こんなバカバカしい話はない。税金の無駄遣いもいいところだ。だいたい選手や競技団体の幹部がレガシーなどと言って、会場はこうあらねばならないなどと注文をつけるのは越権です。競技させていただく立場であることを忘れている。優先すべきは住民の都合なんです。それでこそ、いい五輪になる」
筆者もまた彼の言い分を正論と思う。やたら外国からのお客をありがたがるのは従属国の発想といえる。
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