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ハゲタカファースト政治ゴリ押しの安倍政権ー(植草一秀氏)
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11th Nov 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
安倍政権与党は衆議院本会議を強行開会し、TPP批准案を強行採決。
可決した。
採決に先立ち、野党4党は山本有二農水相の不信任決議案を上程したが、反対多数で否決された。
TPP承認案の採決は議員の5分の1が求めれば、記名投票できたが、
民進党が記名投票を求めずに退席、起立での採決になった。
この場合、誰が賛成し、誰が反対したのかは記録に残らない。
記名投票を選択し、牛歩戦術なども採用し、衆院可決を1日でも遅らせるべきだった。
不信任決議案の理由説明でも指摘されたように、
大統領就任当日にTPP交渉から離脱することを主権者と契約しているトランプ氏が
11月8日の大統領選で勝利した。
この直後に、日本がTPP批准案を承認するのは、まさにけんかを売る行為である。
TPP交渉参加国は米国の動向を見守っており、
トランプ氏当選の直後にTPP批准案を強行採決する行動は正気の沙汰でない。
臨時国会の会期末は11月30日であり、参院での審議未了、廃案に持ち込まねばならない。
国会前での水曜行動などにより、TPP批准阻止の活動を展開している
「TPPを批准させない!全国共同行動」
は、11月10日に抗議声明を発表した。
以下に転載させていただく。
衆議院本会議でのTPP採決強行に抗議する
本日11月10日、衆議院本会議は、TPP協定の承認案及び関連法案の採決を強行した。
私たちは、強く抗議し、TPP協定の廃案めざして引き続き運動を強化することを呼びかける。
そもそもTPPは、私たちのいのちと暮らし、地域の行方に重大な影響を及ぼす事が明らかであるにも関わらず、
十分な情報開示も審議時間も保障しないまま衆議院の通過を強行したものであり、とうてい認められない。
昨日、アメリカでは次期大統領にトランプ氏を選んだことで、TPPの行方はますます不透明になっている。
この中で立法府の独立性を侵して、協定承認を強行する安倍政権の態度は異常である。
私たちは、衆議院の強行通過に強く抗議するとともに、参議院での徹底した審議と廃案を求めて、
さらに全国的な共同運動を広げて奮闘するものである。
2016年11月10日
TPPを批准させない!全国共同行動
米国でトランプ氏が大統領に選出された。
TPPを阻止するために、もっとも有効な手法は、実はトランプ大統領の誕生であった。
その視点が、トランプ大統領選出を期待し,また予測してきた、最大の理由である。
トランプ氏は米国の1%勢力=ハゲタカのインナーサークルのメンバーではない。
しかし、ハゲタカはトランプ氏が大統領に選出されてしまった以上、今度はトランプ氏に接近して、
トランプ氏の変節を誘導することに注力するはずである。
この点に監視を怠ることができない。
このなかで、11月14日に、TPP交渉差止・違憲訴訟の第6回口頭弁論期日が到来する。
松本利幸裁判長は7月20日に開かれた第5回口頭弁論期日において、
「事前に主張を見て、さらに立証を続けるのか、裁判所として検討する」
と述べた。
弁護団は、事実上「次回で結審すると言ったに等しい」(酒田弁護士)と受け取っている。
TPPを断固阻止するには、主権者が積極的に行動しなければならない。
TPPをここまで追いつめてきたことは極めて大きな成果であると言えるが、
最後の最後まで、TPPを完全に消滅させるまで、絶対に気を抜くことは許されない。
11月14日の第6回口頭弁論期日にも、一人でも多くの主権者が参集して、
裁判所に正当なプレッシャーをかけなければならない。
第6回口頭弁論期日の情報を以下に転載するので、ぜひ積極的に参集を賜りたい。
私も意見陳述する予定になっている。
1.第6回口頭弁論期日
11月14日(月)14:30
東京地方裁判所103法廷
http://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/
フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/318127981903396/
2.門前集会
13:30 東京地裁前
14:00 抽選券・傍聴券配布開始
※傍聴の抽選に漏れた方には、14:30から印鑰智哉氏の講演を予定しています。
「TPPは多国籍企業が民主主義破壊のために送り込むトロイの木馬―バイオテク企業は何を狙っているか?」
印鑰智哉(株式会社オルター・トレード・ジャパン)
14:30 衆議院第2議員会館 第1会議室(予定)
3.報告会
15:30 衆議院第2議員会館 第1会議室
https://goo.gl/N4MnYZ
TPP交渉差止・違憲訴訟の会は、第6回口頭弁論期日について、次のメッセージを提示している。
TPP交渉差止・違憲訴訟 第6回口頭弁論期日へのご参加のお願い
日頃より、TPP交渉差止・違憲訴訟に物心両面からご支援をいただき、誠にありがとうございます。
弊会は、東京地方裁判所に1,582名の原告が提訴を行い、昨年9月7日の口頭弁論を皮切りに、
これまで5回行われましたが、第6回口頭弁論期日は11月14日です。
政府は、今臨時国会においてTPP審議を強引に進めており、
11月4日のTPP特別委員会では数の力にまかせた強行な採決もなされました。
この国会の動向は裁判の行方にも影響を与えることが心配されます。
このため、口頭弁論では弁護団を激励し裁判官の反動的な対応を抑止するためにも、
多くの傍聴者参加が必要です。
今回も傍聴席が満席になるよう、原告の有無を問わず多くの方々に口頭弁論を傍聴のうえ、
ご支援下さいますようご案内申し上げます。
TPPが主権者に利益をもたらすなら、強引に推し進めることに正当性がある。
しかし、TPPは日本の主権者の利益を守り、拡大するための条約ではない。
TPPは世界統一市場からの収奪極大化を目指す巨大資本=ハゲタカの利益拡大を目指す条約なのである。
日本で必要なことは、TPPの真実を人々に知らせることである。
農業がどうなるのか。
公的医療保険制度がどうなるのか。
労働市場がどう変わるのか。
労働組合、生活協同組合、農業協同組合、各種共済事業がどうなるのか。
食の安全、安心がどうなるのか。
そして、
日本の主権がどうなるのか。
本当に重要な問題がたくさんある。
これらの問題について安倍政権は事実を、真実を主権者に伝えたのか。
国会審議で、真摯に主権者に重要な情報を伝える努力を注いだのか。
日本のメディアは、TPPの問題について、多面的な角度から問題を掘り下げる報道を実行したのか。
全て答えはNOである。
輸入米の流通価格が実際には安い価格で流通していた事実が明らかになり、
農水省が調査したにもかかわらず、安い価格でのコメの流通の事実すら認めようとしない。
強行採決を促すかのような発言をし、それを撤回、陳謝しながら、
その発言は冗談だったと述べた人物が農水大臣の地位に居座っている。
安倍政権与党はこの人物を罷免するどころか、国会で信任するとの意思まで表示した。
安倍晋三氏の行動は、主権者の利益ではなく、ハゲタカの利益、巨大資本の利益、
1%の利益を優先するものである。
ハゲタカファースト
主権者ラスト
である。
ハゲタカ一番
国民百番
なのだ。
米国大統領選挙は詰まるところ、
1%対99%の戦いだった。
そして、見事に99%勢力が勝利したのである。
日本でも次の総選挙で、
99%勢力が勝たねばならない。
国民の利益、国民の幸福、国民の生活など、
微塵も考えていない安倍政権を一刻も早く退場させるべきである。
日本のことは日本が決める。
イギリスのことはイギリスが決める。
アメリカのことはアメリカが決める。
これが反グローバリズムだ。
英国民はEU離脱の道を選んだ。
ポンドは下がったが、その結果として英国は外国人旅行者があふれ、イギリスの輸出競争力は回復した。
株価は史上最高値を更新し、経済成長率は欧州最高水準である。
このEU離脱を「世紀の誤判断」と言えるのか。
TPPで日本をハゲタカのえじきにしてはならない。
日本の政治をハゲタカの命令に沿う政治にしてはならない。
だから、一刻も早く、安倍政権を退場させ、日本の主権者のための政治を確立しなければならない。
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