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トランプショックに鈍感な安倍首相を震撼させるイアン・ブレマーー(天木直人氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1sp9kk9
11th Nov 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
米国の専門家たちは、当然のことながら、トランプ氏の勝利について、
日本よりはるかに深刻に受け止めている。
米国の有数な政治学者であるイアン・ブレマー氏もその一人だ。
きょう11月11日の日経新聞インンタビュー記事「トランプショック」でこう語っている。
ソ連崩壊時に匹敵する重要な出来事だと。
パックスアメリカーナ(米国主導の平和)に終止符を打ち、
世界は本当に指導的な国が存在しない「Gゼロ」時代に入ったと。
これを要するに、これからの世界は何が起きるかわからない、
何が起きてもそれぞれの国は自らの国益に応じて柔軟に対応するしかないということだ。
裏を返せば、日米同盟は不変だなどと言っているようでは、世界の流れに取り残されるということだ。
彼が指摘していた中で次の二点に私は注目した。
いずれも安倍首相にとって衝撃的な指摘だ。
ひとつは米ロ関係が「劇的に改善する」と予言していることだ。
ただの改善ではない。
劇的に改善すると言っている。
米ロ関係の改善は、プーチン大統領の来日を控えて北方領土問題の解決や
日ロ経済協力を進めようとする安倍首相にとっては、追い風のように聞こえる。
しかし実際はその逆である。
米ロ関係が劇的に改善されれば、日本は、米国にとってもロシアにとっても、用無しになる。
利用するだけ利用して、あとはどうでもいい国にされるおそれが出てくるのだ。
北方領土問題など、まったく動かなくなる。
もうひとつは、トランプ政権のカギを握る人物は、
トランプ氏の長女イバンカの夫であるジャレッド・クシュナー氏だと喝破しているところだ。
トランプ氏にはアドバイザイーと称する者が多くいるが、トランプに直接会う者はいない。
共和党の外交専門家たちもトランプ氏とは一緒に仕事をしようとはしない。
そう言った後で、ブレマー氏は、一族の、しかも有能なクシュナー氏こそが
トランプを動かすことのできる人物だと言っている。
白紙のトランプを安倍色に染めあげるなどと、
ピンと外れの過信をしているような安倍首相には、トランプ氏は手に負えない大統領になるのだ。
この日経新聞のイアン・ブレマー氏のインタビュー記事を読んだ安倍首相は、
衝撃を受けて腹痛を起こすに違いない。
◇
米政治学者のブレマー氏「米外交、単独主義強まる」
http://www.nikkei.com/article/DGXKASGM10H6D_Q6A111C1EA1000/
2016/11/11 日経新聞 朝刊 後段文字お越し
米国の次期大統領に共和党のドナルド・トランプ氏の就任が決まった。「米国第一」を掲げ、孤立主義や保護主義に傾く超大国の新たな指導者に、世界はどう向き合えばいいのか。政治学者で米コンサルティング会社、ユーラシア・グループ社長のイアン・ブレマー氏に聞いた。
■「Gゼロ」時代に
――トランプ新大統領は世界情勢にどんな影響を及ぼすのでしょう。
「彼の当選は米国の指導力や自由・市場主義といった価値観を考えるうえで、旧ソ連崩壊時に匹敵する重要な出来事だ。かつて東側諸国が米国を見習おうとしていた時期もあったが、最近では米国の指導力に衰えが目立っている。今回の大統領選挙はパックス・アメリカーナ(米国主導の平和)に終止符を打つものだ。世界は本当に指導的な国が存在しない『Gゼロ』時代に入った」
――どんな外交を展開するのでしょう。
「ユニラテラリズム(単独行動主義)色が濃くなる。外交は一対一で交渉し、互いに利益があると判断すれば話をまとめる。また役に立つと考えた国とだけ関係を強化する。人権や独裁といった価値にも無関心だろう。自身がビジネスマンだった経験が大きい」
――日米関係はどうなるのでしょうか。
「在日米軍の駐留費負担の問題はくすぶるが、テロやサイバー攻撃との戦いなど安全保障面での基本原則は大きく変わらない。ただトランプ氏が同盟に利用価値を見いだせず、安保協力が冷え込めば、防衛力の強化に向けた安倍政権の主張に説得力が出てくるだろう」
「日本にとっての問題はむしろ経済関係だ。トランプ氏はいまだに日本を(貿易摩擦が激しかった)1970年代や80年代の印象で見ている。日本にはやられっ放しで、高関税をかけるべきだといった主張に傾きやすい。環太平洋経済連携協定(TPP)はもはや死んだに等しい。オバマ政権が掲げたアジア回帰にもトランプ氏は価値を見いだしていない」
■長女の夫がカギ
――オバマ政権と険悪だったロシアとの関係はどうなりますか。
「劇的に改善するだろう。(ウクライナ問題を巡り発動した)経済制裁も解除する可能性が高い。ロシアのプーチン大統領は米国的価値にこだわらないトランプ氏の登場を喜んでいる。プーチン氏は12月に訪日し、安倍政権が進展に意欲を示す北方領土問題を話し合う予定だが、トランプ氏は気にかけないだろう」
――次期政権のキーパーソンは誰でしょう。
「トランプ氏の長女のイバンカ氏の夫、ジャレッド・クシュナー氏だ。実質的に今回の選挙戦を取り仕切り、トランプ氏がイスラエル首相やメキシコ大統領ら首脳と会った際には必ず傍らにいた。トランプ氏にはアドバイザーが多くいるが、本当は直接会っていない。共和党の外交専門家たちもトランプ氏とは一緒に仕事をしようとはしないだろう。一族でしかも有能なクシュナー氏こそが鍵を握る人物だ」
(聞き手はニューヨーク=稲井創一)
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