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小池知事が豊洲責任追及急ぐ裏に何が
小池知事が豊洲責任追及急ぐ裏に五輪会場問題の頓挫
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161108-00000020-pseven-soci
週刊ポスト2016年11月18日号
築地市場の豊洲移転問題は、豊洲の水から「基準値超え」の汚染物質が発見されたことで俄然注目を浴びた。だが本誌・週刊ポストは築地市場の水槽などで使われている水にも基準値超えがあったというデータを入手した。基準値(1リットルあたり0.1mg)の1.6倍の「トリハロメタン」が検出されていたのだ。築地市場で使われる水槽の水は市場内だけに供給されている「ろ過海水」だ。
メディアは「豊洲が危ない」と強調する報道に熱心だが、冷静に調べてみるとその認識とは反対の公開データも存在する。
築地でろ過海水が使われてきたのと同様、豊洲にも「ろ過海水施設」が設けられている。都は8月、築地と豊洲の取水口付近でそれぞれろ過前の海水を採水して検査を実施していた。
その検査では猛毒の「シアン」(飲用水の基準値=1リットルあたり0.01mg)が豊洲で0.002mgだったのに対し、築地では実に2倍の0.004mg。
シアンは2008年に東京ガスの工場跡地だった豊洲の土壌から基準値の860倍という高濃度で検出され、同じく4万3000倍も検出されたベンゼンとともに、巨額の土壌汚染対策のきっかけとなった物質の1つ。その物質について、築地の値が豊洲よりも高いという事実があるのだ。
また、生活排水が水中で分解される過程でできる有毒物質の「亜硝酸態窒素」(同0.04mg)では豊洲が0.09mgに対し、築地が0.27mgと3倍に及んだ。
これらの結果は9月末に公表されているにもかかわらず、どのメディアも報道しなかった。
まだある。都が8月半ば、豊洲と築地の空気中のベンゼン濃度を測ったところ、豊洲が1立法メートルあたり最大0.9マイクログラムなのに対し、同時期に調べた築地は1.7マイクログラムと築地の方が高かったのだ。
この事実を報じたのは日経新聞(9月8日付)くらいで、〈豊洲は土壌工事を終え建物の密閉度も高いが、築地は吹きさらしで自動車の排ガス由来のベンゼンが市場内に漂っている〉という匿名の都職員の見立てを載せている。
自動車が原因ならば、トラックやターレ(市場で使われる運搬車)の通行が集中する早朝に陳列される青果や水産物にどのような影響があるのか、むしろ追加のデータや推移のチェックが求められてもおかしくない。しかし現実には、こうしたデータが正面から取り上げられることはほとんどなかった。
一方で、「盛り土なし」の責任追及は何度も行なわれてきた。小池百合子知事は9月末に都の自己検証報告書を公表(不十分として再調査を指示)。10月14日の定例会見では中央卸売市場の岸本良一・市場長ら現職幹部を更迭した。
騒動を盛り上げたメディアもここで一旦休止したが、ここにきて臨時会見で「8人の責任者」を糾弾する流れが出てきたのはなぜなのか。都政記者が解説する。
「小池知事が世論の支持を得やすい豊洲の報告書の公表を急いだ背景には、もう1つの看板公約である五輪会場見直しで快進撃にブレーキがかかったことがあるのではないか。
ボート会場の宮城・長沼への変更などを念頭に10月中に都の最終案を決めるとしてきたが、競技団体から猛烈な反発を食らい、逆にIOCのバッハ会長に主導権を取られた。小池氏はそれでも世論の期待感を萎ませたくないから、五輪調査チームが報告書を出す当日に“断罪会見”をぶつけたとみられています」
いずれにせよ、本当の意味での「食の安全」を考えた時、ダラダラと築地を稼働させておくのがいいのか。データに基づく冷静な判断をしてもらいたい。
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