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小池百合子×安倍昭恵 二人の「ファーストレディー」が語り尽くす! 男が隠そうとする事、全部バラしましょう
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50137
2016.11.07 週刊現代 :現代ビジネス
大モメのオリンピック「競技会場見直し」問題もアッキーがズバッと訊いた!
タブーに切り込む都知事と「家庭内野党」を自任する総理夫人。頭のカタい男たちの「建て前」「体面」を、二人が本音トークでぶっ壊す。
■女知事だとイジメられませんか?
小池 都知事になって3ヵ月になりますが、課題山積で、もう10年もこの仕事をしているような気がします。
安倍 私は山口県民なのでこんなことを言うのも変なのですが、本当に大変な役をお引き受けいただき、ありがとうございます。
本当に注目されていますよね。主人(安倍晋三総理)の所信表明演説以上に小池さんの所信表明はよく見られていて、都民じゃない方もみなさん知っています。
小池 そう言っていただけるとうれしいですね。東京は人口が1360万人で日本全体の10分の1ほどの規模。予算はスウェーデンと同じくらいで、日本を「縮小コピー」したようなもの。「小さな国ひとつを預かっている」という感覚です。24年間の国政での経験も生きると思います。
しかも都知事は直接都民から選ばれた、ある意味での「大統領」。自分で提案して、自分で決定ができるので、国政に比べて改革は行いやすいかもしれません。
安倍 女性ということでいじめられているんじゃないかと思うこともありますが。
小池 いえいえ(笑)。むしろ「見たことのない種類の人間が乗り込んできた」と、みなさん戸惑っている様子です。
とはいえ、やはり都の職員17万人(教員、警視庁なども含む)を束ねるのは大変です。ときどき「防衛大臣時代は、27万人の部下がいたんだから大丈夫」と自分に言い聞かせて慰めています。
安倍 いまもまさに、'20年東京五輪の競技場の設置場所や、その建設予算をどうするかといった課題の見直しに取り組んでいらっしゃいます。
小池 他国での例を見ると、五輪開催の2年前に会場を変更したケースがある。いまは見直しのラストチャンスなんです。現状、一度決定が下ったという錦の御旗のもと、「せっかくの五輪だから」とオーバースペックの会場をつくろうとして、2兆円だの3兆円だのと費用が膨れ上がってしまっています。大会後、それをレガシー(遺産)として利用できるか、もし企業ならその施設をつくるか、といった視点で見直しを進めています。
安倍 たしかに「一度決めてしまったから覆せない」は、日本でまかりとおりがちですね。私は東日本大震災以来、被災地の防潮堤建設の問題にずっと関わっていますが、当初は約8000億円だった予算が膨張して、いまでは1兆円になっている。住民の方の多くも「不要だ」と言っていますが、それでも覆らないんです。
東京五輪に関しては、一度決めたことでも必要ならば覆るという「前例」をつくってほしい。
小池 そこはまさしくリーダーシップを発揮すべき場所です。これまでは、すでになされた決定が適切だったかどうか、立ち止まって総合的な判断をすることがなかった。何事にも方針転換を決断しなければならないタイミングがあります。
一方で五輪の予算については「メリハリ」も大事で、必要ある部分にはおカネを遣うつもりです。リオ五輪は感動したでしょう。私は'64年の東京五輪のとき小学生でしたが、関西で白黒テレビの中継を見て、エチオピアのアベベ(・ビキラ)選手がマラソンでゴールする姿に感銘を受けました。アスリートが感動的なパフォーマンスをできるか、という観点からも予算を考えたいです。
安倍 そうなると、おカネがかかって大変ですね。
小池 そうですね、麻生(太郎・副総理)さんと仲良しの武藤(敏郎・元大蔵、財務事務次官)さんが東京五輪組織委員会の事務総長になって、財務省時代に鍛えた腕で予算を引き締めていますから(笑)。
■総理は私がお嫌いかしら?
小池 いまのところ五輪の費用は、組織委の予算である5000億円を超える分については都や国が負担する契約になっています。会場も東京だけになるとは限りませんし、基本的に「オールジャパン」で臨むべきイベント。国ももっとおカネを出すべきだと思います。ぜひ昭恵さんから総理にお願いしていただければと思います。
安倍 あははは。主人に伝えておきます。
小池 東京五輪といえば、安倍総理はリオ五輪の閉会式の際、東京大会のアピールのために、(ゲームキャラクターの)マリオの格好をして会場に登場されましたよね。それに合わせた映像も作って。昭恵さんは事前にご存じだったんですか。
安倍 はい、知っていました。主人は当初あまり乗り気ではなく、「どうしよう、批判されるんじゃないか」と心配顔で。
実際、会場に設置された土管から登場して衣装のマントを脱ぐ演出でしたが、式の後「マントを脱ぐタイミングが早すぎ。もう少し長くマリオ姿を見せるべきだった」といった声があって、主人は「指示が入っていて、その通りにしただけだよ」とぼやいていましたね。
でも全体としては好評だったので、ひと安心した様子でした。
小池 総理もご苦労が多いですね。各国を訪問しつつ、そうしたイベントにも出なければならないわけですから。ファーストレディも海外に同行しなければならないから大変でしょう。
安倍 私はついて行くだけですから。ただ、最初に主人が総理大臣になったときは、まさか1年で終わると思わず、今回はよもや4年も続くとは予想していなくて、それは誤算でしたね(笑)。
小池 しかも総理は、朝は9時から気の抜けない国会の委員会で答弁をしなくちゃならない。そんななかで私が都知事になってしまって。きっと本心では「あいつは、何をどこまでやるんだろう」とハラハラしているんじゃないかしら?
安倍 いえ、私がテレビを見て「小池さんすごいね」とつぶやいていると、「そうだな」と感心したふうに言っていますよ。
実際、現在小池さんが下している決断にはご苦労が多いと思います。たとえば、築地市場の移転問題。築地の方と話すと、「移転するつもりで準備していたのに」と不満を漏らす人もいるし、先日訪れた香港では「豊洲市場に移転するのなら、もう魚は買わないと言っている人がいる」という声も聞きました。
そうした様々な意見が耳に入り、「みんなが満足」は基本的に無理という状況下で決定しなくてはならないんですから。難しい局面が多いと思います。
この件では、石原慎太郎元都知事とも、いろいろやり取りしていらっしゃいますね。
小池 豊洲市場の件で情報提供をいただけないとのことで、私が「これまでの作家生活や都知事を続けた功績を無になさらないようにしていただきたい」と申し上げたら、おもしろおかしく取り上げられてしまいました。
市場移転の問題もそうですが、基本的に情報公開の徹底こそが重要だと思っています。国際五輪委員会のバッハ会長との会談もフルオープンで行いました。有権者から「何か隠しているんじゃないか」という疑念が出ることが、政治に対する不信感を増幅させていますからね。
■実は主人にナイショで……
安倍 そうですよね。いままでのやり方だと、「また情報が隠されてしまうんじゃないか」と心配になってしまう。
それにしても、東京五輪の施設に豊洲市場問題と、ここまで都政への関心が高まったのは小池さんのおかげですね。
小池 幸いなことに、いまや都議会は生中継され、金曜日の定例の記者会見はワイドショーのレギュラーコンテンツになっている。制作費削減と視聴率アップに貢献していると思います(笑)。
安倍 選挙のときからすでにみなさん熱狂していました。イメージカラーのグリーンを身につけた支援者の方が次々に演説会場に現れる様子は圧巻でしたね。
小池 以前から集会を開くときにはワンポイントでグリーンのものを身につけてきてくださいとお願いしていたのですが、ここまでスイッチが入るとは思いませんでした。
自民党のカラーも同じ緑色。対抗の増田(寛也)候補は、選挙の途中から「差別化しなきゃ」とイメージカラーを変えておられたとか。何でも徹底してやると効果があるものですね。
安倍 普通、後援会は「組織」するものですが、あのときは自然に支援者の方々が集まってきているように見えました。
小池 都議会本会議が始まってからも、「緑軍団」が朝6時から傍聴席の定位置に陣取って応援をしてくれています。
でも、これに驕ってはいけないと自戒もしています。リーダーにとって一番怖いのは、まわりに自分を持ち上げる人間しかいなくなることです。その点、安倍総理は、昭恵さんのような「家庭内野党」の奥様がいてうらやましいです。
安倍 亀井静香先生にも「安倍晋三は、あなたのようなじゃじゃ馬を飼いならしていることで、評価が上がっている」と褒めていただきました。こんなじゃじゃ馬を飼ってもらってありがたいことです。実は今年の8月初旬、(米軍のヘリパッドの建設が行われ、反対運動が活発な)沖縄・東村の高江に視察に行って、地元の人たちとお話もさせてもらったのですが、そのことは、完全に主人には内緒だったんです。
小池 えっ、内緒だったんですか。
安倍 一応、後から報告はしましたけれど……。本当は事前に言っておきたかったんですが、どのタイミングで伝えていいものかわからなくて。
その後、8月末には初めて、太平洋戦争開戦の契機となった戦場、アメリカ・ハワイの真珠湾を訪問しましたが、このときはちゃんと事前に「行ってきます」と報告しましたよ(笑)。
小池 昭恵さんの、立場に縛られない、のびのびとした雰囲気は素敵ですね。次は何が飛び出すのか楽しみです。
安倍 いまは大麻に興味があるんです。
小池 大麻!?
安倍 もちろん吸うわけではありません。ひとつは医療用。もうひとつは、「祈祷用」。現在神道の祈祷で使われている麻は、ほとんどが中国製ですが、日本古来の神とつながる精神性を得るためには、日本製の麻を使う必要があると思うんです。「日本を取り戻す」ことは「大麻を取り戻す」ことだと思っています。
小池 それはユニークな発想ですね。
安倍 私はほかにも、地方をまわって「東京よりも地方で暮らすほうがかっこいい」と発信を続けていますが、小池さんは、都会で暮らす都民の方の生活がどんなふうになればいいと思いますか。
■新党って大変ですよ
小池 ひとつは、「ライフワークバランス」ですね。ワークライフバランスではありません。「人生が仕事よりも先」。この意識が都の職員をはじめ、みなさんに浸透するといいと思う。いま都庁では、夜8時にはフロアを消灯するよう励行しています。まあ、何時間かするとまた電気がつくということも頻繁にありますが。
もうひとつ、これは夢想ですが、東京に暮らしていて、地方でご家族の介護をする必要のある方には、帰郷の際に手当をつけるという施策もいいかもしれません。
安倍 なるほど。そうした決断をしていくのには、いまよりもさらに味方を増やす必要があると思います。新党をつくるという話も出ていますが、いかがですか。
小池 新党は、なかなか維持していくのが大変ですからね。立ち上げるだけならば何度もやって慣れているんですが(笑)。最初はビギナーズラックがありますが、組織を保つのは難しいんです。
安倍 やはりそう簡単にはいかないものですね。では改革を行っていくなかで参考にしている政治家はいらっしゃいますか。
小池 ひとりはエジプトのサダト元大統領。私は通訳時代に大統領官邸に出入りし、通訳をしたこともありました。当時、中東の難しい政治情勢を「命を懸けて打開する」とおっしゃっていたら、本当に暗殺されてしまった。政治は命がけだと思い知らされました。
もうひとりはイギリスのサッチャー元首相です。彼女が来日した際の講演で、「これからはコンセンサス(合意)ではなく、コンビクション(説得力)の時代」と言っていたのが印象的でした。変化のスピードが速いいまこそ、対立する人々を説得する重要性を説くこの言葉を大切にしたい。
安倍 サッチャーさんは小池さんと同じく、女性のリーダー。アメリカではヒラリー・クリントンさんが初めて女性の大統領になるかもしれません。
主人も女性活躍を唱えており、小池さんの活躍には期待していると思います。
小池 私が都知事として、男女を意識することなく、真っ当に、真摯に働き、それを蓄積していく。そのことで女性に安心、勇気を与えられるとうれしいですね。
(取材・文/橋本隆)
「週刊現代」2016年11月12日号より
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