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TPP失言撤回 山本農相“利益誘導”発言に透ける薄汚い思惑
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/193306
2016年11月6日 日刊ゲンダイ
山本農相の「発言撤回」では済まない(C)日刊ゲンダイ
「数の力」の暴挙をまたもや国会の場で見せつけられた。4日の衆院TPP特別委員会。自公の与党は、怒号が飛び交う中、TPP承認案と関連法案を強行可決した。
与党は来週8日の衆院通過を視野に入れているが、許し難いのは山本有二農相の失言を「撤回」であっさり幕引きさせようとしていることだ。山本氏の“利益誘導”発言は、農家や国民をナメ切った裏返し。「辞任」が当然の悪質さなのに、無罪放免なんてありえない。
山本氏の失言が飛び出したのは、1日夜の自民党・田所嘉徳衆院議員のパーティー。「冗談を言ったらクビになりそうになった」という部分がクローズアップされているが、むしろ問題なのはその後のセリフである。
「JAの方が大勢いらっしゃるようですので、あすでも田所先生のご紹介で農水省に来ていただければ何かいいことがあるかもしれません」
この露骨な利益誘導は、2000年の越智通雄金融再生委員会委員長とそっくりだ。越智氏が会合で地方銀行などの幹部に対し、「検査の仕方できついことがあったら、直接おっしゃってください。最大限考慮します」と発言した一件である。この後、越智氏は国会を混乱させた責任を取って、当時の小渕首相に辞表を提出した。所管官庁のトップが関係業者に手心を加える。これと破廉恥さはまったく同じなのに、山本氏はなぜ辞任しないのか。
■「辞任」が当然の悪質
発言場所も山本氏の薄汚い思惑を感じさせる。同じ石破派の“子分”のパーティーなのだが、この田所氏と小選挙区(茨城1区)を争うライバルが民進党の福島伸享衆院議員。TPP特別委で舌鋒鋭く山本氏を攻めていた野党委員なのだ。
「福島さんはTPP反対でずっとこの問題を専門にしてきたので、農協や農業関係者の信頼が厚い。山本大臣がパーティーでわざわざ、『田所先生のご紹介で農水省に来ていただければ』と言ったのは、暗に『福島サイドについていたら、損しますよ』とドーカツしているようなものです」(民進党関係者)
だいたい、「農水省に来たらいいこと」って何なんだ。TPP問題に詳しい東大大学院教授の鈴木宣弘氏はこう言う。
「TPP法案はこのまま成立してしまう。だから反発しないで我々に従順でいれば、お金(補助金)で解決できる部分はなんとかしてあげますよ――。そういう意味だと私は受け取りました。実際、すでにJAは一部で所管官庁との条件闘争に入っている。これをさらに促す発言です。農家は札束で頬をひっぱたいておけばいいと思っているのでしょう。担当大臣が不謹慎です」
野党は来週、山本農相の不信任決議案を出す方向で検討しているが、その前に自ら身を引くのが筋だ。
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