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2016/10/28 04:54
<共産党の志位和夫委員長は27日の記者会見で、衆院2補選で共闘した民進党の候補が大敗したのを受け、「連合指導部の『共産党と一線を画せ』との要求に従う道を選ぶのか、野党と市民の共闘に真剣に取り組む道を選ぶのか。民進党は前向きな決断をしてほしい」と述べた。次期衆院選に向け、民進党に支持母体の連合よりも野党共闘を優先するよう求めたものだ。
民進党に申し入れた、補選での共闘について説明を求めるための野党4党の幹事長・書記局長会談については、「近々開かれる運びになるだろう」との見通しを示した>(以上「朝日新聞」より引用)
共産党の志位和夫委員長だけではない、心ある国民は野党連合を邪魔している連合のあり方に批判的だ。民主政治が機能するためには政権交代能力のある健全野党の存在は欠かせない。
民進党は全国組織の連合がなければ選挙のポスター貼一つできないと思っているようだ。しかし連合は成り立ちからして、すべての労働者を傘下に抱えているわけではない。正規雇用の労働者でしかも20%にも満たない組織率の労働組合の全国組織の連合が労働者の意見を集約している団体とはいえないだろう。
「国民の生活が第一」の政治を目指さない組織は野党の名に相応しくない。自治労や電力労組などの主張に圧されて原発再稼働の反対を打ち出せない野党などあってはならない。
そして国民生活の隅々まで米国の1%に売り渡すTPP承認に反対しない組織も野党勢力に値しない。野党は「国民の生活が第一」の政治を愚直に求める勢力の総結集でなければならない。
米国の1%達が唱えるグローバルゼーションは欺瞞性が露呈して破綻しつつある。その欺瞞性の最たるものは関税及び非関税障壁が「ヒト、モノ、カネ」などの自由な移動を阻害している、という主張だ。
「ヒト、モノ、カネ」の自由な移動は国際的な多国籍業や投機家、あるいは食糧で他国を支配しようとする穀物メジャーたちにとって都合が良いだけの「自由化」でしかない。それぞれの国内で働き生活する国民にとって国境を意識することは生涯ないといって良い。国境を意識するのは世界を股にかけて稼ぐ一握りの人たちだけだ。
安倍氏は日本の農業をTPPで強く豊かにする、と口先で述べているが、これほど詐欺師の確信犯はいない。欧州諸国の農業は所得の90%近くを所得補償で暮らしている。つまり国民の食糧を生産する「公務員」という見方をしている。それに対してそれぞれの国民も自分たちの「食糧安全保障に必要だ」と理解している。
安倍氏は食糧自給率を引き上げようとしないで、むしろ米国の穀物メジャーに日本の農業を売り渡そうとしている。それは亡国の選択でしかない。日本が食糧を自給する力、自給力を失った時に、米国の穀物メジャーは露骨な日本支配を始めるだろう。その時になって臍を噛んでも遅い。
野党連合は一日も早く全国で協力関係を確立しなければならない。そのためには最大の障害となっている民進党の「第二自民党」体質の人たちの排除に直ちに着手しなければならない。だが、第二自民党体質の人たちが民進党の中枢を牛耳っているなら、勇気を持って民進党を脱して、小沢一郎氏の自由党へ馳せ参じるべきだ。
野党連合の中枢となって自公政権に対峙するには小沢一郎氏の剛腕が必要だ。彼が掲げた2009民主党のマニフェストは今も輝きを失っていない。それは半周早いグローバル化との決別だった。
日本が借金大国だという財務官僚とマスメディアが作り上げた大嘘を暴き、国民から消費税で搾り取ろうとする企みを砕き、国民の生活が第一の政治を希求する政治家たちが結集すべきだ。
米国のポチになるよりも日本国民の幸せを愚直に求める政治を優先すべきだ。「内向き」と言われようと、反対に国民の幸せを第一に考えない政治は一体何だと開き直るべきだ。民進党の議員たちよ、既に冷め切った大風呂に浸かって風邪をひくよりも、一旦は寒い外へ出て、仲間たちと風呂を点てなおそうではないか。心ある政治家諸氏は民進党から出でよ。
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