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米大統領選の罵倒合戦より酷い 安倍首相“品性下劣発言録”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192678
2016年10月27日 日刊ゲンダイ 文字お越し
似た者同士の2人(C)AP
中傷合戦に終始したアメリカの大統領選は、11月8日に投票日を迎える。ついにトランプも力尽きたか、世論調査ではヒラリーが12ポイントもリードしている。
それにしても、よくも共和党は、トランプのような男を大統領候補にしたものだ。ワシントン・ポストが検証した「ファクト・チェック」によると、トランプの主張の85%は、明らかな間違いか、ほぼ間違いだったというから、もうメチャクチャである。
最後の討論会では、自分が敗北した場合、大統領選の結果を受け入れないと宣言する始末だ。複数の女性がワイセツ被害を訴えても「証言はウソだ」と否定し、「私は誰よりも女性を尊重している」と反論、揚げ句の果ては「ビル・クリントンの方がひどい。私は言葉だけだけど、彼はやっちゃったんですから」と他人を批判している。成長戦略を問われても正面から答えようとせず、「日本はアメリカが防衛しているのに、なぜカネを払わないのか」と言いたいことだけをまくし立てているのだから、支離滅裂もいいところだ。
さすがに、日本の大新聞テレビも「史上最低の醜悪」などと酷評している。確かに、トランプもヒラリーも政策を語らず、最後まで罵り合っていたのだから、史上最低なのは確かだろう。
■安倍首相とトランプは同じ思考回路
しかし、日本の大手メディアは、アメリカの大統領選にケチをつけている場合なのか。安倍首相とトランプは一体、どこが違うというのか。平気でウソをつき、話題をすり替え、批判されると逆ギレする姿は、トランプとまったく同じではないか。
この臨時国会でも、安倍はデタラメな答弁を連発している。
よりによって、強行採決について〈そもそもですね、我が党において、今まで結党以来ですね、強行採決をしようと考えたことはないわけであります〉とシレッと口にしたのだから、信じられない。ほんの1年前、安保法案を強行採決したことを忘れたのか。
さらに、民進党・蓮舫代表の二重国籍問題について、よく調べもせず〈我が党には二重国籍はいない〉と胸を張ってみせたが、翌日、夏の参院選で初当選した自民党議員が二重国籍だったことが発覚している。
年金問題で集中砲火を浴びた時に〈我々野党の時はちゃんと大臣を指名してましたよ〉と言い放った答弁もまったくの事実誤認だった。自民党も野党時代の2011年、参院予算委で原発問題を追及した時、原発担当相を呼ばずに菅直人首相に質問を集中させ、菅に「当事者の大臣にお聞きになることが、質疑をしっかりと進める上で重要だ」と音を上げさせている。
トランプの虚偽率は85%だそうだが、安倍のアベレージも変わらないのではないか。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「安倍首相とトランプは思考回路がよく似ています。議論のやり方がそっくりです。@事実に関心がなく誤った認識に基づいて声高に持論を展開する、A批判されると議論ではなく相手への人格攻撃で応じる。ニヤニヤしながら『日教組! 日教組どうするの』と飛ばしたヤジは典型です。民主党議員が日教組から献金を受けていると、勝手に妄想を膨らませていた。トランプの品性も相当なものですが、安倍首相も変わりませんよ」
日本の大手マスコミはトランプを批判する前に、安倍のデタラメ答弁を検証すべきじゃないのか。なぜ、やらないのか。
市民の抗議活動を「恥ずかしい」と決めつけて議論封じ(C)日刊ゲンダイ
二言目には「だから民進党は」で議論封じ
安倍のやり方が卑劣なのは、立場が危うくなると、二言目には「だから民進党は」と口にし、議論を封じようとすることだ。
民主党政権に対する国民の不信感が消えないことを利用して、鋭い質問を受けて苦しい時ほど、「だから民進党は」を連発している。「だったら対案を出してくださいよ」というフレーズも頻繁に使っている。
7月の参院選の街頭演説も、“アベノミクス”や“1億総活躍”ではなく、「気をつけよう、甘い言葉と民進党」を繰り返していた。
それどころか、〈アベ政治を許さない〉と書かれたうちわを手にした市民に向かって、「そんな恥ずかしいことはやめていただきたい」と何度も叫んでいた。政権への批判が、どうして恥ずかしいことなのか。市民の抗議活動を「恥ずかしい」と決めつけた政治家は、かつて一人もいなかった。とにかく、自分に都合の悪いことは議論をさせないという態度である。政治学者の五十嵐仁氏はこう言う。
「独裁政治と民主政治の決定的な違いは、活発な議論があるかどうかです。安倍首相の発想は、独裁者に近いと思う。お得意の『この道しかない』というフレーズも、独裁者の発想ですよ。本来、政治には多くの選択肢があり、与野党が議論を重ねてベターな答えを見つけるのが民主主義です。なのに、安倍首相は議論を嫌い、市民の声まで封じようとしている。為政者は、自分と違う意見を持っている国民にこそ、丁寧に説明しなければならないのに、安倍首相は熱心なシンパにさえ分かってもらえればいいという態度です。これではトランプと変わりませんよ」
■なぜメディアは長期政権を許すのか
最悪なのは、安倍は、あと5年間も総理を続ける可能性があることだ。
自民党総裁の本来の任期は「2期6年」。安倍の任期は、2018年9月までだったのに、茶坊主たちが「3期9年」に延長させてしまった。どんな権力も、長く続けば腐敗することは歴史が証明している。あと5年も安倍政権が続いたら、この国の民主主義は本当に壊されてしまうだろう。
市民が〈アベ政治を許さない〉といううちわを掲げただけで「そんな恥ずかしいことはやめていただきたい」と叫ぶなんてまともじゃない。
なのに、日本の大新聞テレビは、中国の習近平国家主席が任期を延長しようとしていることを痛烈に批判しているくせに、安倍の任期延長は容認しているのだから、どうかしている。ジャーナリズムの役割を分かっていないのではないか。
「トランプの支持率が落ちたのは、アメリカのメディアが『ファクト・チェック』をしたことも大きかったと思う。トランプ発言が事実に基づいているのかどうか、メディアが一つずつ検証して発表したことで、冷静になったアメリカ国民もいたはずです。ところが日本の大手メディアは、安倍の発言をタレ流しているのだから最悪。安倍をアシストしているのも同然です。首相の反論がどんなに非論理的でも、解説を加えず、その反論部分だけをクローズアップして報じたら、自信満々に野党を論破しているように見えてしまうからです。支持率がダウンしないのは、メディアの責任が大きいと思う」(山口朝雄氏=前出)
安倍が任期延長に執着しているのは、2018年に「明治維新150年」の記念行事を主催したいからだという。初代首相は伊藤博文、明治維新50年は寺内正毅、100年は佐藤栄作と全員、山口県出身だったことで、安倍は講演で「私が頑張っていけば150年も山口県出身になる」と口にしている。完全に独裁者になったつもりだ。大手メディアは、いつまでこの男の勝手を許すつもりなのか。
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