http://www.asyura2.com/16/senkyo215/msg/114.html
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フィリピンのドゥテルテ大統領(左)を出迎える安倍晋三首相=26日午後5時41分、首相官邸、恵原弘太郎撮影
「米比の橋渡し」とは笑わせる
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/10/27/post-5595/
27Oct2016 天木直人のブログ
繰り返すが、私がここで書きたいのはドゥテルテ大統領の訪日の実態の事ではない。
それを報じるメディアの事だ。
ドゥテルテ大統領の訪日の実態については書くまでもない。
ドゥテルテ大統領の訪日は日本にとって大きな誤算に終わったのだ。
ドゥテルテ大統領の訪日を決めた時点ではこんなはずではなかったに違いない。
巡視船などを供与し、日比間で対中包囲網を謳い上げるつもりだった。
しかし、先に中国を訪問され、その中国で南シナ海の棚上げを宣言された。
もっと衝撃的なのは、米比軍事同盟の破棄を宣言されたことだ。
日本は完全に思惑が外れたのだ。
といって、今からドゥテルテ大統領の訪日を止めるわけにはいかない。
だから、今度のドゥテルテ大統領の訪日の実態は、いかにダメージコントロールするかであった。
しかも、それさえもうまくいかなかった。
ドゥテルテ大統領は、日本に来てまで反米の言動を繰り返したからだ。
日本に到着した早々、在日フィリピン人の集まりで対米自立を訴え喝采を浴び、2年以内に米軍に出て行ってもらうと、時期まで明示して、同盟見直しを公言した。
驚くべき事に、サタヤ外相ですら、日本記者クラブで、米軍とフィリピン軍の合同軍事演習は中国側の疑念を高めることにつながりかねないと言ってドゥテルテ大統領の任期中の中止を示唆した(10月27日産経)
すかさずアーネスト米大統領報道官が不快感を示した。
日本にとっては面目丸つぶれだ。
このようなドゥテルテ大統領の訪日の実態をメディアはストレートに報じない。
それどころか、どの新聞も、首脳会談で、南シナ海を「法の支配で解決」、「平和的に解決」、で合意した事ばかりを強調する。
そこまではいい。
私が予想した通りだ。
しかし、「米国の重要性共有」(産経)や、「米とフィリピンの橋渡し」(日経)、「対米融和呼び掛け」(東京)などとメディアが書いたのには笑ってしまった。
どこにそれが出来たというのか。
ドゥテルテ大統領の訪日を大手メディアはどう報じるか、目が離せないと私は書いたが、ここまでウソを書くとは思わなかった。
それほどドゥテルテ大統領の訪日は安倍首相にとって手に負えなかったということである(了)
◇
「米国との同盟は重要」安倍晋三首相との会談で一致 南シナ海問題の平和的解決でも
http://www.sankei.com/politics/news/161026/plt1610260033-n1.html
2016.10.26 22:08 産経新聞
安倍晋三首相は26日夜、フィリピンのドゥテルテ大統領と官邸で会談し、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題を念頭に、日米同盟と米比同盟のネットワークが地域の海洋安全保障を促進することを期待する共同声明を発表した。ドゥテルテ氏は米国を敵視する姿勢を強めていたが、アジア太平洋地域の平和と安定には米国の存在が重要との認識を共有する形となった。
両首脳は共同声明で、南シナ海問題の平和的解決に向け、自制と非軍事化の重要性も確認した。ドゥテルテ氏は会談で「国際法に基づき平和裏に問題を解決したい。われわれは常に日本の側に立つ」と表明。南シナ海をめぐる仲裁裁判所の裁定について「判決に基づいた話しかできない」と尊重する考えを強調した。首相は共同記者発表で「紛争は武力に訴えず、平和的に解決する重要性を確認した」と述べた。
両政府はフィリピン海軍の警戒監視能力向上のため、日本政府が海上自衛隊のTC90練習機5機を比海軍に有償貸与する取り決めに署名した。日本政府が防衛装備を国外に移転するのは初めて。比海軍はTC90を南シナ海での警戒監視活動のほか、人道支援・災害救援などに活用する。比海軍パイロットの教育・訓練でも協力。大型巡視船2隻とテロ対策のための小型高速艇の供与でも合意した。
首相は会談で、ドゥテルテ政権の麻薬撲滅対策を支援するため、麻薬中毒者の更生支援策などを年内に具体化したい考えも伝えた。
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