http://www.asyura2.com/16/senkyo214/msg/880.html
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誰が考えても、「暴徒」が無抵抗で退散なんて、現実にはあり得ない想定でしょ。
— 川上芳明 (@Only1Yori) 2016年10月25日
10/25しんぶん赤旗 pic.twitter.com/tt3cc6XVCg
「しんぶん赤旗」 2016年10月25日(火)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-25/2016102515_01_1.html
「道を開けなさい!」「説得したが群衆は解散せず!」「車両、前へ!」
岩手県の最高峰・岩手山ろくに広がる陸上自衛隊岩手山演習場(滝沢市、八幡平市)に、緊迫した無線の交信が続きます。
初めて姿を見せた、安保法制=戦争法に基づく自衛隊の新任務の訓練とは―。
盾持ち突入
南スーダンで政府に職を求めた群衆が暴徒と化し、国連職員が取り残されたため、国連PKO(平和維持活動)に「駆け付け警護」を要請。これに応じた陸上自衛隊約20人が軽装甲車から大音量の警告音を発し、「暴徒」がひるむと盾を持って突入し、現場を制圧。建物の中に取り残されていた国連職員を救出して現場を離脱。「暴徒」は無抵抗のまま退散していった―。
24日、報道陣に公開された「駆け付け警護」などの新任務の訓練は、戦闘状態の南スーダンに11月中旬から派兵される陸自第9師団第5普通科連隊(青森市)を中心とした部隊によるものでした。
戦争法の一部である改定PKO法では、敵対勢力の殺傷を含む「任務遂行」のための武器使用が可能になります。自衛隊が戦後初めて、海外で殺し、殺される道に踏み出す―。その最初の一歩になりかねない訓練です。
しかし、肝心の武器使用を伴う訓練は「手の内をさらす」(自衛隊関係者)として非公開でした。武器使用基準も覆い隠されています。
そもそも、今回の訓練で想定された状況は、南スーダンの実態からかけ離れています。
南スーダンでは政府軍と反政府勢力(副大統領派)が戦車による砲撃を伴う激しい戦闘を展開しています。武装した政府軍が国連施設やNGO(非政府組織)関係者を襲撃する事例が相次いでいます。「駆け付け警護」の最も現実性が高いシナリオは、南スーダン政府軍などとの交戦なのです。
関係者は、「より烈度の高い訓練も行っている」と述べました。しかし、仮に政府軍や副大統領派まで想定しているのなら、憲法9条に反する海外での武力行使を前提にした訓練となります。逆に、「暴徒」以上の想定を行っていないとしたら、自衛隊は南スーダンでほとんど何もできません。
深刻な矛盾を抱えたまま、政府は来月、南スーダンPKOへの新任務付与を判断します。(竹下岳)
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