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ドゥテルテ大統領を批判できない安倍首相の対ロ単独融資
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22Oct2016 天木直人のブログ
きょう10月22日の日経新聞が一面トップで大スクープを書いた。
国際協力銀行が年内にもロシア最大手銀行であるズベルバンクに単独融資するというのだ。
これが北方領土問題進展の為に安倍首相がプーチン大統領に贈るお土産であることは間違いない。
しかし、日経新聞は書いている。
ズベルバンクはクリミアやシリアを巡って激しく対立する欧米の制裁対象だ。
これは制裁破りと批判されかねない危う綱渡りだと。
危ういどころではない。
欧米の同盟国を自認している日本が、単独で制裁破りをするのである。
その大胆さと衝撃の大きさにおいては、とてもドゥテルテ大統領にはかなわないが、日米同盟を最優先してきた日本の首相が単独で対ロ融資に踏み切るのだ。欧米にとって、大きな裏切りと映るだろう。
これでは、安倍首相はドゥテルテ大統領を批判することはできない。
いや、ひょっとして、ドゥテルテ大統領と密かに語り合うのではないか。
米国には一発かませることも重要だと。
しかし、安倍首相は気をつけたほうがいい。
ドゥテルテ大統領はフィリピンの国益優先で米国と渡り合っているから国民の支持を得ているが、安倍首相は歴史に名を残したいという私欲で北方領土問題の解決を急いでいるだけだ。
それで米国との同盟関係にひびを入れることになれば、国民は評価しない。
米国からも国民からも愛想をつかされたら、安倍首相は終わりである(了)
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