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アッという間に任期延長 “安倍総統”にした方がいい自民党
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/192305
2016年10月21日 日刊ゲンダイ 文字お越し
高村本部長(左)と安倍首相は“お友達”/(C)日刊ゲンダイ
もはや、安倍首相に異を唱える自民党議員は一人もいないのか――。自民党総裁の「任期延長」が、まったく揉めることなく決まった。本来、安倍の総裁任期は、2018年9月までだったのに、これであと5年、総裁を続けることが事実上決定してしまった。
自民党総裁の任期延長について話し合っていた「政治制度改革実行本部」は19日、結論を本部長の高村正彦副総裁に一任することを決定。9月20日の初会合の時、「2期6年」を「3期9年」に延長する私案をブチ上げていた高村本部長は、シナリオ通り「3期9年」に延長させるつもりだ。
しかし、いくらなんでもこの決着はムチャクチャである。まだ初会合から3回目。しかも、任期延長は、すべて安倍個人のためだ。それも、安倍自ら任期延長を画策した疑いが強い。なのに、自民党内から異論一つ上がらないのだからどうかしている。
「本部長に高村正彦が就いた時に、結論は見えていました。安倍首相と極めて親しい関係だからです。よくも安倍首相は、高村議員の就任を許したものです。これでは自作自演も同然ですよ。少しでも権力者としてのたしなみがあったら、自分と距離のある人物を据えたはずです。古今東西、独裁者は一度権力を握ったら、死ぬまで離そうとしないものですが、安倍首相のやっていることは独裁者そのものです」(政治評論家・本澤二郎氏)
2018年9月に総裁選は実施されるが、すでに安倍の「再選」は既定路線になっている。あと5年、総裁を続けたら、自民党は完全に安倍独裁になっているに違いない。
■個人の価値観を押しつける異常
それでなくても、安倍独裁体制は、日増しに強まっている。
つい先日は、安倍の国会演説に対して、自民党議員が一斉に立ち上がって拍手を送るスタンディングオベーションまで起きている。自民党議員が一心不乱に拍手する姿は、将軍様を個人崇拝する北朝鮮とまったく同じだった。
よほど不気味だったのだろう。さすがに自民党の補完勢力である日本維新の会の馬場幹事長までが「異常だ。異様な光景だ」とおののいていたくらいだ。
もはや自民党議員は、国民ではなく、安倍のことしか目に入らなくなっているのだろう。驚くことに、もう一度、スタンディングオベーションをやる可能性まで囁かれている。実際、安倍に促されたら、応じるのではないか。
衆院事務局に33年間勤めていた元参院議員の平野貞夫氏はこう言う。
「これは問題だと思ったのは、安倍首相が、海上保安庁、警察、自衛隊を称えた後『いまこの場所から、心からの敬意を表そうではありませんか!』と拍手を促したことです。どの職業に敬意を払うかは、個人の価値観に関わる問題です。権力者が価値観を強要していいはずがない。国会議員は国民の代表ですよ。その代表に向かって“敬意を表せ”と強要したから驚いた。個人の価値観にまで踏み込むのは、独裁者の発想ですよ。しかも、どのタイミングでスタンディングオベーションをするか、自民党と事前に打ち合わせをしたと報じられている。自民党は、権力者の意向を組織全体で受け入れている格好です。自民党議員は総裁任期の延長も、黙って認めている。かつての自民党は、国会議員一人一人が自分の意見を持ち、時には怒鳴り合って意見を戦わせていたのに、見る影もない。完全に変質しています」
劣等感が強い安倍首相は、逆らった人間を絶対に許さない。石破茂にしろ野田聖子にしろ、一人残らず冷遇している。その姿を見て、自民党議員は、ますますモノを言わなくなっているという。
新潟県知事選では野党候補・ 米山隆一氏が当選。国民は怒っている(C)日刊ゲンダイ
「民主主義は面倒だ」が自民のホンネ
最悪なのは、ヒトラーユーゲントが横暴の限りを尽くしたのと同じように、自民党全体に独裁体質が広がっていることだ。
山本有二農相の「TPP強行採決」発言は、独裁体質の表れである。大新聞は「気の緩み」などと軽いタッチで報じているが、あの発言は「気の緩み」なんかじゃない。ホンネだったのは間違いない。「強行採決」発言は、山本大臣だけではないからだ。その直前には、衆院TPP特別委の理事だった福井照衆院議員も、「強行採決という形でTPPを実現するよう頑張らせていただく」と宣言している。民主主義の否定もいいところだ。
「民主主義は、国民に納得してもらうまで、時間をかけて丁寧に議論を尽くすのが大前提です。強行採決という単語が次々に飛び出すのは、『民主主義は面倒だ、数の力で野党を蹴散らせばいい』という考え方が自民党に蔓延しているからでしょう。その証拠に、山本農相の“強行採決”発言は、自民党議員のパーティーで飛び出したものですが、会場は笑いと拍手に包まれたといいます。TPPは国民生活に直結するのに、丁寧に説明しようという謙虚さのカケラもない。300議席という圧倒的な数を握っている自民党は『逆らうやつは押しつぶせばいい』という考え方になっているのではないか。若手議員は『マスコミを懲らしめ発言』までしている。自民党は上から下まで異様な集団になりつつあります」(本澤二郎氏=前出)
総裁の任期を延長した自民党は、この際、安倍総裁ではなく、安倍総統に名称を変更した方がいいのではないか。
■97条「基本的人権」を削除している自民党草案
こうなったら、国民が安倍の独裁政治にストップをかけるしかない。このまま放置していたら大変なことになる。
総裁任期が2021年9月まで延長された安倍は、あと5年かけて「憲法改正」を強行するつもりらしいが、改憲までやらせたら取り返しがつかないことになる。
自民党の改憲草案はメチャクチャである。本来、立憲主義に基づく憲法は、国民の人権を守るために権力を縛るものだ。ところが自民党の改憲草案は、憲法を尊重する義務を、権力ではなく国民に課し、「基本的人権」を定めた現行憲法97条をそっくり削除している。
特定の価値観を押しつける思想も濃い。たとえば、草案24条は「家族は、互いに助け合わなければならない」と定めている。価値観まで国家が押しつけるのは、まさに独裁国家の発想にほかならない。
さすがに、国民も安倍自民党を警戒し、怒りを強めているのではないか。内閣支持率も下落し始めている。政治評論家の森田実氏が言う。
「都市部に住んでいると分からないと思いますが、地方では確実に安倍自民党に対する批判と反発が強まっています。先週は、新潟県知事選で野党候補が勝利し、夏の参院選も東北の1人区は、自民党は1勝5敗と敗北しています。安倍首相は、『国政選挙は4連勝している』と自慢しているが、安倍首相の政策を評価している有権者は少ないのではないか。『民進党よりましだから』という理由で一票を投じた有権者が圧倒的でしょう。安倍首相も『だから民進党はダメなんです』と、意識的に民進党を叩いてきた。しかし、安倍政権がスタートしてから4年になり、そろそろ民進党叩きも賞味期限が切れ始めています」
驕った権力は、必ず国民から鉄槌を下される。「来年1月解散」が囁かれるのも、時間が経つほど、国民の不満が強まると分かっているからではないか。有権者はあらゆる選挙で安倍自民党に思い知らせてやるしかない。
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