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12月15日のプーチン大統領来日で北方領土問題を進展させ、支持率を高めた上で年末年始に解散総選挙−−安倍総理の視線の先には、悲願の憲法改正がある Photo:AP/AFLO
年末年始の解散総選挙ほぼ確定!?安倍政権は「改憲シフト」
http://diamond.jp/articles/-/105159
2016年10月20日 星野陽平 ダイヤモンド・オンライン
永田町で解散風が吹き始めている。その時期は、ズバリ「年末・年始総選挙」だ。解散は首相が持つ「伝家の宝刀」。安倍晋三首相は悲願である憲法改正を実現するため、「安倍1強」をさらに盤石なものとするのに、このタイミングでの解散がもっとも勝算が高いと踏んでいるという。安倍首相の野望のシナリオをジャーナリストの鈴木哲夫氏が解説する。
■永田町を駆け巡る年末・年始解散総選挙の噂
前回の衆議院総選挙の投票日は2014年12月14日だった。
衆議院の任期は4年。ということは、遅くとも2018年12月までには衆院選が行われるはずだが、任期満了をもって衆院選が行われることは基本的にはない。ときの首相が「もっとも勝てそうだ」と思うタイミングで解散総選挙となるからだ。
ジャーナリストの鈴木哲夫氏によれば、ここに来て永田町では「年末・年始解散総選挙」説が浮上しているという。
「まず、解散の時期が迫ってきているという雰囲気がにわかに強まったのは、9月17日に都内で開かれた公明党の全国大会での山口那津男代表の挨拶でした。代表の挨拶の後半は選挙に関するものが多くを占め、『衆院選は“常在戦場”の心構えだが、断じて勝ち抜くために本日よりは全議員が一層の緊張感を持たなければならない』と、また、井上義久幹事長も『(衆院は)年末以降は(4年の任期の)折り返しになるので、“常在戦場”の構えをより強くしなければならない』と発言しました」
「与党・公明党のトップや幹部から何度も『常在戦場』という言葉が繰り出されたことで、永田町では一気に解散が現実味を帯びて語られるようになったのです」
任期半ばを待たずして、なぜ解散なのか。その理由の1つには公明党の事情がある。
「来年夏には都議選があります。公明党の最大の支持基盤である創価学会は東京都に本拠地を構え、かつては東京都が宗教団体の許認可を握っていたとう名残りもあり、都議選を非常に重視しています。都議選が実施される時は、半年前から国政選挙並みの体制で組織を挙げて動きます。公明党はこれと重なる形で衆院総選挙を戦うのは何としても避けたい。12月から年明けの解散総選挙であれば都議選に影響を与えないため、都合が良いのです」
■過去に自民党総裁任期を延長できたのは中曽根康弘元首相だけ
これに応じるように安倍首相にとっても、年末年始の解散総選挙は都合が良いという。
理由は明快だ。長期政権を盤石にし、時間を確保した上で安倍首相の悲願である憲法改正を成し遂げるには、このタイミングでの解散総選挙がもっとも勝ちやすいという判断があるからだ。
「自民党は夏の参院選の勝利で、衆参で憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席を確保しましたが、国会で改憲の中身を議論し、国民投票にまでこぎつけるには、あと2、3年は必要でしょう」
「自民党の総裁任期延長が決まったものの、安倍総理は総選挙で圧倒的な勝利をものにし、誰もが納得できるような形で総裁任期の延長を実現したいと考えているようです」
過去、総裁任期を例外的に延長できたのは、中曽根康弘元首相だけだが、この時、その根拠となったのが衆参ダブル選挙での圧倒的な勝利だった。この例にならうなら、安倍首相も圧倒的に総選挙で勝たなくてはならない。そして、その最大のチャンスが年末・年始の解散総選挙だというのだ。では、なぜ、年末・年始なのか。
「最大の目玉となるのが12月15日に決まった日本での日ロ首脳会談です。安倍首相はプーチン大統領を首相の地元、山口県に招いて北方領土問題について話し合う予定ですが、つい先日も北方領土問題の打開案としてロシアとの共同統治案を日本政府が検討しているという報道がありましたが、日露首脳会談ではこうした具体案が俎上に載せられ、北方領土問題は何らかの前進を見る可能性もある。そうした状況になれば、支持率は上がり、選挙には相当有利にはたらきます」
■早期の解散総選挙を後押しする民進党蓮舫代表の体たらく
それに加えて、解散総選挙を後押ししているのが、最大野党である民進党の体たらくだ。民進党と言えば、9月に蓮舫氏が新代表に就任したばかりだが、盛り上がりに欠け、世論調査での政党支持率も振るわない。
「民主党時代から見ても初めての女性代表を迎えたことで、民進党は劇的な変化を遂げるかと思いきや、その結果はまったくの逆でした。代表選中には蓮舫氏の二重国籍問題が浮上し、その説明が二転三転。何とか代表になった蓮舫氏ですが、国会の場も含めしばらくはマイナス印象を引きずることになっています」
「さらに民進党内部や敵の自民党でさえ耳を疑ったのが野田佳彦前首相の幹事長就任という人事です。蓮舫氏は野田グループに属しているので、信頼関係があるかもしれませんが、よりによって民主党を政権の座から下野させた張本人である野田氏を幹事長に持ってくるというのは、民進党内では『野田氏が幹事長になるなら離党も検討する』という声も出てくるほどで、あまりに人事オンチだという批判が党内外から噴出しています」
野田首相といえば、首相在任中に党内の根回しをせずに消費税増税を推進した人物。これに反対して公約遵守を訴えた小沢一郎氏らは集団で離党し、民主党は分裂状態に至った。さらに野田氏は解散に打って出たものの、民主党はあえなく惨敗、野党転落を余儀なくされたのだった。
「野田氏が首相時代に解散したことで、落選した議員たちの多くは今も国政に復帰できず、怨嗟の声を漏らしています。民主党野党転落の戦犯である野田さんで民進党は果たしてまとまるでしょうか。自民党サイドは野田幹事長就任の知らせを聞いて、一気に早期解散というムードが広がりました。野田幹事長で民進党は選挙を戦えない、民進党の新体制が整う前に解散で叩いてしまえ、というわけなのです」
北方領土問題で歴史的な前進を果たし、民進党の新体制がガタガタのうちに、一気に解散総選挙に出て悲願の憲法改正への布陣を盤石にする――。
シナリオを聞くと、安倍首相に死角はないかに見えるが、ますます強まりそうな気配の「安倍1強」には不安も残る。来るべき総選挙の裏には、憲法改正という重大なテーマが潜んでいることを国民は忘れてはならないだろう。
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