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反原発 主権者連合 絶対勝利 新潟知事選
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2016年10月15日 植草一秀の『知られざる真実』
新潟県知事選の投票日を迎える。
原発推進の安倍政権が必勝態勢で臨んだ選挙である。
この選挙の最大の特徴は、民進党が実質的に原発推進候補の支援に回ったことである。
民進党最大の支持母体である連合。
連合新潟は原発推進候補と見られている森民夫氏の推薦に回った。
このために、民進党は原発再稼働阻止候補として出馬の意思を表明した民進党支部長である米山隆一氏の推薦を拒絶した。
米山氏は民進党を離党し、共産、生活(自由)、社民と市民団体の推薦を受けて出馬した。
無風選挙と言われた今回の知事選だが、新潟県民の意識は違った。
JX通信社が10月8、9日に実施した調査では次の結果が示された。
<終盤情勢>森氏・米山氏が横一線=JX通信社 新潟県知事選独自調査
今回知事選で最も重視する争点の第1位として、原発再稼働=35.7%が示されたのである。
第2位は「景気や雇用で」22.4%。
第3位が「医療や福祉」、第4位が「人口減少対策」だった。
原発再稼働については、10月7〜9日に共同通信社が実施した調査で、
柏崎刈羽原発の再稼働について、
賛成 8.4%
どちらかと言えば賛成 15.8%
どちらかと言えば反対 24.4%
反対 36.5%
という結果が示された。
「どちらかと言えば」も含めて計算すると、
賛成が 24.2%
反対が 60.9%
である。
しかも、賛成では「どちらかと言えば」が多く、反対では「明確に反対」が多かった。
JX通信社調査での泉田県政に対する評価は、
評価する 31%
どちらかと言えば評価する 47%
どちらかと言えば評価しない11%
評価しない 11%
で
評価が78%、評価しないが22%だった。
この状況下で、米山氏が新知事に選出される可能性が浮上している。
民進党が原発推進候補の実質支援に回り、自公と組んで原発推進知事を誕生させようとする選挙で、
共産、自由、社民、そして市民団体が支援する候補が真正面から対峙して選挙戦を戦い、勝利することになれば、驚天動地の偉業ということになる。
民進党は米山氏の出馬を妨害し、実質的に原発推進候補の支援に回りながら、選挙戦が始まり、米山氏猛追の情報が広がると、代表の蓮舫氏が慌てて米山氏の応援演説に現地入りした。
「こうもり」
と言えば、こうもりに失礼にあたる。
出馬を妨害した元民進党支部長が当選し、民進党が擁立している東京10区と福岡6区の候補者が二人とも落選すれば、就任間もないのに、蓮舫氏引責辞任の声が出るのは必至だ。
そのことを警戒して慌てて米山氏支援に現地入りしたのだと見られるが、こんな「こうもり政党」、「鵺(ぬえ)政党」など、早く消えて、既得権グループと主権者グループに分裂するべきだ。
10月15日、東京港区の芝公園23号地で、
TPPを批准させない10.15一万人行動
が開催され、8000人もの市民が日本全国から参集した。
共産党からは小池晃書記局長をはじめ4名もの国会議員が駆けつけ、社民党からは福島みずほ元代表が、自由党からは山本太郎共同代表が駆けつけてTPP批准阻止に向けての強い決意を表明した。
しかし、民進党は一人も議員を出席させず、メッセージだけの参加だった。
民進党にも優れた議員は多数在籍しているが、党の体質が最悪なのだ。
日本の世直しは、まず民進党の解党・分離から始める必要がある。
芝公園から銀座を通り、東京駅近くの鍛冶橋まで、大規模なデモ行進も実施された。
百害あって一利なしのTPPを絶対に批准させない!
そして、明日の新潟県知事選では、原発再稼働阻止候補である米山隆一氏を必ず新知事の地位に押し上げなければならない。
選挙は最後の最後の一瞬まで力を尽くすことが何よりも大事だ。
気を緩めずに全力でこの戦いを勝ち抜かねばならない。
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