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核武装発言をゴマかす稲田“二枚舌”大臣が居座りのア然
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/191180
2016年10月5日 日刊ゲンダイ 文字お越し
9月30日の衆院予算委では涙の答弁(C)日刊ゲンダイ
大臣不適格という言葉では言い表せないほどにヒドイ。過去の発言との整合性がなく、話す内容は支離滅裂。国会論戦における稲田朋美防衛相の答弁を聞いていると、この国は大丈夫かと不安が募る一方だ。
たとえば、3日の衆院予算委で、民進党の前原誠司元外相が稲田の過去の発言を取り上げた時のこと。12年の衆院外務委員会で沖縄県・尖閣諸島に自衛隊を配備すべきだと発言した件を問われた稲田は、「現時点で配備は検討していない。法による支配を貫徹させる」と官僚答弁を繰り返し、前原から「考えが変わったんですね」と皮肉られる始末だった。
「国民は国を守るために血を流せ、日本も核武装すべきだなどと、これまで勇ましいことを言ってきたのが稲田氏です。過去の発言を見れば、稲田氏が自民党の中でも極右の戦争肯定派だということは明らかで、絶対に防衛相に就けてはいけない危険思想の持ち主なのです。ただ、そんな物騒なことを防衛相の立場で明言するわけにいかない。それで、苦し紛れの答弁を強いられているのですが、稲田氏も自分の信念を貫くのならば、防衛相を受けるべきではなかった。日本会議など身内の集まりでは威勢のいい発言を連発し、大臣になったら自分の過去の発言を否定するなんて、ダブルスタンダードにも程があります。大臣はおろか、政治家の資格もありません」(政治評論家・森田実氏)
9月30日の衆院予算委では、野党の追及に耐え切れず、涙ぐむ場面もあった。民進党の辻元清美議員に言行不一致をただされた時のことだ。稲田は大臣就任直後の今年8月、アフリカ・ジブチの自衛隊部隊視察を理由に、終戦記念日に行われた全国戦没者追悼式を欠席した。国の公式行事である追悼式を欠席した防衛相は稲田だけだ。
■ブレまくる“言うだけ女番長”
「『自国のために命を捧げた方に感謝の心を表すことができない国家では、防衛は成り立たない』とまで言っていたのに、言行不一致ではないか」
こう言って辻元がただし、「あなたの『戦争で亡くなった方々へ心を捧げる』という気持ちは、その程度なのか」と畳みかけると、稲田はしどろもどろ。「今までの私の発言……。読まれた通り……。その気持ちは変わらない。出席できなかったということ……」と言葉に詰まり、涙目で「ご指摘はご指摘として受け止めたい」と答えるのが精いっぱいだった。政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「稲田氏が泣かされたと同情する声もあるようですが、それは違う。彼女は毎年、8月15日に靖国神社に参拝しています。『靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなく、“祖国に何かあれば後に続きます”と誓うところ』と言ったほど思い入れがある。しかし、防衛相の立場で参拝すれば周辺国の猛反発は避けられず、ワシントンからもクギを刺される。かといって、参拝しなければ支持基盤の右派から突き上げを食らう。板挟みになって、ジブチに逃げたのが真相です。それも、バカンスに出かけるような服装で出かけて顰蹙を買っていた。横須賀の海上自衛隊を視察した時も、護衛艦の甲板をヒールのある靴で歩き回っていたし、国防に関する最低限の常識も持ち合わせていないのでしょうか。右翼ウケする威勢のいいことを散々言っておきながら、保身のためにブレまくる。都合の悪いことを追及され、言い訳に困ると、涙という女の武器でゴマカす。そんなことで国防の責任者が務まりますか。“言うだけ女番長”で能力も資格もない人間を起用した安倍首相の責任は重大で、野党が徹底的に稲田氏を追及すれば、涙を流すというレベルでは済まなくなります」
横須賀の海上自衛隊をヒールの靴で視察(C)共同通信社
改憲・軍拡の危険思想も二枚舌も“師匠”と瓜二つ
もちろん野党は稲田の資質をただし、安倍の任命責任を問うと息巻いているが、この問題はもう少し根が深い。稲田のクビを取って終わりとはいかない。任命責任というより、安倍と稲田は一心同体だからだ。
「稲田氏は弁護士時代、南京大虐殺や“百人斬り”はでっち上げだという裁判をやっていて、安倍首相にスカウトされ政治家になった。筋金入りの右翼思想の持ち主で、改憲・軍拡という方向は“師匠”の安倍首相と完全に一致しています。だからこそ目をかけられて、まだ当選4回なのに要職を歴任し、ポスト安倍の最右翼などと持ち上げられるまでになった。安倍首相の代弁者であり、政権のアブなさを象徴する人物ともいえます。過去には核武装にまで言及していた。そういう人物が、よりによって防衛相をやっている。マトモな政権だったら百パーセントあり得ないことで、いつ内閣が吹っ飛んでもおかしくありません。ところが、大メディアはこの内閣のアブなさを知りながら、厳しく糾弾しようとしない。恐ろしい正体に気づかない世論が漫然と高支持率を与えていれば、いよいよこの国はオシマイです」(本澤二郎氏=前出)
稲田は過去に雑誌の対談で「核保有を国家戦略として検討すべき」と言っていた。防衛相として、発言を撤回すべきだと国会で迫られても、「非核三原則を堅持する」と何度も同じ答弁を繰り返すだけで、撤回しようとしなかった。こういう二枚舌も安倍とそっくりだ。
広島の平和記念式典など公式の場では、「核兵器のない世界に向け、努力を積み重ねてまいります」と演説原稿を棒読みしているが、本心が別なのは、その言動から見てとれる。安倍政権は今年4月、「憲法9条は、一切の核兵器の保有および使用を禁止しているわけではない」とする答弁書を閣議決定した。8月には、オバマ政権が導入の是非を検討している核兵器の「先制不使用」について、安倍が反対の意向を伝えたと米紙が報じた。核兵器を持つという野望。先制使用にも米国以上に積極的なのだ。
■国民に厳しく身内には甘い
二律背反では稲田も負けていない。かつて産経新聞(06年9月4日号)で〈(エリートの条件は)いざという時に祖国のために命を捧げる覚悟があること〉なんてエラソーに講釈を垂れていたくせに、今年5月の「女性セブン」のインタビューでは〈私にも大学生の息子がいますが、赤紙で徴兵されるのは絶対に嫌です〉と断言していた。国民に厳しく、身内に甘い。自分は厳しい局面から逃げる。とても国民の命と安全は預ける気になれないし、こんな人物の命令で戦地に行かされる自衛官も気の毒だ。
防衛省トップが、親族名義の軍需企業株を大量に保有していることも許されるのか。9月16日の閣僚資産公開で明らかになったが、稲田が夫名義で保有しているのはIHI8000株、川崎重工6000株、三菱重工3000株、日立製作所3000株、三菱電機2000株……。いずれも防衛省との契約金額上位の企業だ。12年の初入閣時には保有していなかった。武器輸出三原則の緩和でカネ儲けしようという魂胆なら、あまりに薄汚い。
金銭感覚のおかしさは、稲田が代表を務める資金管理団体「ともみ組」の収支報告書でも顕著だ。12〜14年分に添付された領収書を本紙が精査したところ、「宛名」と「金額」が同じ筆跡の領収書がわんさか出てきた。1万円以下の支出に関わる「少額領収書」を見ても、缶ビールやカップラーメンなどを「政治資金」で購入。辞職者続出の富山市議会の連中と、やってることは変わらないのだ。
「決定的にモラルが欠如しています。過去の発言にしても、とても普通の感覚ではない。今や日本の安全保障は事実上、日米の防衛相と外相の『2プラス2』で決まります。防衛相は非常に重要な地位なのに、常軌を逸した言動の戦争政治屋がそのポストに就いている。おぞましさに戦慄します」(森田実氏=前出)
こんな見識の低い大臣が居座っていられることが、この政権を支える狂気を表している。
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