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2016年09月29日
出足から、リベラルの出鼻を挫いた、蓮舫・民進党に期待するのは愚かだろう。しばらく、永田町は“安倍一強の深耕”の政局が続くと考えて良いだろう。政局的な火種は殆どない。唯一の希望は、為替相場と株価の成り行きくらいのものだ。憲法改正で、安倍が野党を嗾けているが、ジャイアン的発言であり、本気で「憲法改正」を声高に主張するのは、まだまだ先のことだろう。その前に、自民党総裁の任期延長の方に主眼があるだろう。興味があるとすれば、蓮舫と野田率いる民進党の行く末の方だ(笑)。
それに比べて、東京都知事・小池百合子の方は、俄然、面白くなっている。小池都知事が就任して初めての都議会定例会が28日開会した。東京都とは、概略を述べておくと以下のようになる。日本の首都。人口は約1360万人。日本の人口の10%が住み、首都圏を含めると34%の国民が居住している。東京都23区は、各地方自治体の市役所機能と県庁機能を併せ持つている。東京都の議決権は都議会にある。都職員は一般行政職で1万8千人であり、消防警察教職員などを含めると16万5千人の職員がいる。世界で最大の経済圏を有し、2位のニューヨーク市の1.4倍の規模を持つ。2億人のインドネシアと同等の財政規模を持つ都市である。一般会計における財政は黒字で、国からの補助金を貰ってないため、都独自の行政が行えると言われているが、それだけに、都知事の資質一つでは、トンデモナイ財政規律になるリスクも抱えている。尚、建設公債名目では、特別会計枠で負債17兆円近くを抱えてもいる。第三セクターと呼ばれる部門への管理がずさんで、臨海関連の経営破たんや、新銀行東京が足を引っ張っている。
まあ、それにしても、小池東京都知事の出足は好調で、有権者の期待に沿う知事の都政への姿勢を表明しているようだ。蓮舫野田民進党の出足とは、雲泥の差といっても過言ではない。何といっても、直近の知事選で300万票近い票を集めて当選した知事であり、来年7月に任期が切れる都議会議員とのパワーバランスが圧倒的に違う点が、小池知事の現在の優勢な立ち位置である。現時点で、小池都知事の提案に公に逆らうことは都議会としては無謀過ぎるのである。そう云う意味で、見た目は、圧倒的に小池有利な状況だが、都議選が終了後は、その勢力如何で、思うに任せない都政に陥るリスクを抱えている。
「東京大改革」と銘打った小池の改革に、期間は限られている可能性もはらんでいる。特に、今回は自民都連と対立した上での当選だけに、小池としても、自民都連との距離感では、相当に頭を悩ますに違いない。石原都政以来、自民都連と知事はタッグを組んできたわけだが、猪瀬、舛添は、そのタッグの足枷を解こうとして、半分は罠にはまったわけだが、さて、小池の戦略は、どう云うことになるのだろうか、興味津々である。10カ月以内に、都議会の楽々自公与党過半数と、どのように折り合いをつけるのか、或いは「小池新党」で揺さぶりの勝負に出るのか、非常に見ものである。
“なれあい”と“根回し”の根絶と云う所信表明には、都議会のドンや古株議員への挑戦状的発言であり、今後の動きから目を話せない。最近では、知事抜きで、議会と都の役人との間で、予算はシャンシャンシャンと作られていたらしく、知事はお飾り的存在だったようだ。猪瀬や舛添は、やる気があった分だけ、都議会にしても、都庁役人にも、煙たい存在だったというのが専らの噂である。おそらく、小池百合子知事も同じ目に遭う可能性があるわけだが、都民は、小池の周辺から、常に声をかけ、応援するオーラを出していないと、小池都知事は孤独死してしまう。それ程、都議会と都庁の癒着は酷いのである。
≪ 豊洲問題「責任明らかに」=都政改革、決意前面に
−小池知事が初の所信表明・都議会
東京都の小池百合子知事が就任してから初めてとなる都議会定例会が28日、開会した。小池氏は所信表明の冒頭、豊洲市場(江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土をせず、地下空間が設けられていた問題について「都民の信頼を失ったと言わざるを得ない」と述べた上で、「責任の所在を明らかにする。原因を探求する義務が私たちにはある」と語った。会期は10月13日まで。
築地市場(中央区)からの移転が延期となった豊洲市場の問題では、実態解明がどこまで進むかが焦点となる。小池氏は、盛り土をしない方針を決めた経緯などに関する内部調査の報告を9月中に公表する方針。
都は問題が発覚するまで都議会に事実と異なる説明を続けてきており、各会派は10月4日の代表質問や5日の一般質問で都の対応を厳しく追及する方針だ。6日には、この問題を扱う経済・港湾委員会が予定されている。
また、小池氏は都政運営に関し「都民全体の利益が最大化すると信じることについて、お互いに議論をぶつけ合う。それが新しい都政における都議会の姿だ」と強調。徹底した情報公開などによる都政改革を進める姿勢を前面に出し、議会に協力を呼び掛けた。
2020年東京五輪・パラリンピックに向けては「世界中の誰もが記憶に残る大会にしたい。(東日本大震災の)被災地の復興なくして大会の成功はあり得ない」と述べ、「復興五輪」の発信を重視する考えを示した。当初の見込みより大きく膨らんだ施設整備費や開催経費の問題については「国や組織委員会と緊密な連携を図り、説明責任を果たしながら解決方法を見いだすことで都民の理解を得たい」と表明した。
定例会には、小池氏が都知事選で「身を切る改革」として公約した知事給与半減のための条例案や、待機児童対策を盛り込んだ総額126億円の今年度補正予算案が提出された。
◇
小池都知事の所信表明骨子
一、豊洲市場問題で都政は都民の信頼失う。責任の所在明らかに
一、都民の利益の最大化を議論するのが新しい都議会の姿
一、「都民ファースト」の都政へ徹底した情報公開
一、東京五輪・パラリンピックを世界中の誰もが記憶に残る大会に
一、施設整備、開催経費などの問題は国、組織委員会と連携し解決 ≫(時事通信)
注:小池東京都知事の所信表明の全文は、産経新聞さんが意図的に表明文を弄っていない限り、以下産経新聞のサイトで、読むことが出来る。
■小池都知事所信表明全文(産経新聞)
(1)「誰が、いつ、どこで何を決めたのか。何を隠したのか」豊洲問題の解明表明
http://www.sankei.com/politics/news/160928/plt1609280025-n1.html
(2)「東京は女性の力を十分に生かし切れていない」「残業ゼロの職場目指す」働き方改革に意欲
http://www.sankei.com/politics/news/160928/plt1609280028-n1.html
(3)「道路の無電柱化を強力に推進」「多摩・島嶼地域の魅力発信」
http://www.sankei.com/politics/news/160928/plt1609280029-n1.html
(4)「もう一度、アジアナンバーワンに」「外国人観光客に細やかな気配り」
http://www.sankei.com/politics/news/160928/plt1609280030-n1.html
(5)「東京はぜい肉付けた巨大な肥満都市」「100年後の都民のため働く」
http://www.sankei.com/politics/news/160928/plt1609280030-n1.html
≫(以上、産経新聞参照)
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